42 : 痛みを知らないから。3
サリヴァン、というのが愛称であろうことは、ツェイルもわかっていたつもりだ。
この国、ヴァリアス帝国皇帝の名が、サライ・ヴァディーダ・ヴァリアスであると、貴族であるならば知っていることをツェイルも知識として持っているからだ。
だが、サリヴァンの御名は、皇帝の御名と一致しない。
曰く、
「おれは仮初めの皇帝だ」
曰く、
「兄上に頼まれて、玉座を預かっている」
サリヴァンは、流行り病に倒れた兄サライの身代わりとなって、皇帝の玉座にいるらしい。
そんなことができたのは、サリヴァンとサライが双子のように似ており、かつサリヴァンの存在を知っているのが二大卿四公の上位貴族とルカイア、そしてツァインだけという状況があってのことだという。
では、国主という天恵はなんなのか。
曰く、
「皇帝と国主は、別だ。今のヴァリアス帝国はな」
曰く、
「兄上の左腕には、皇帝の刻印がある」
サリヴァンの右腕にある真っ二つにされた花の刻印、それが国主の刻印であり、サライの左腕にあるという刻印もサリヴァンのそれと似たものらしい。
先帝ヴェナートには皇帝の刻印がなく、また国主の刻印もなかった。
本来、皇帝国主というものはひとりであるのだが、先帝ヴェナートがその嫉妬と羨望から刻印を持っていた実弟を殺め即位していたため、先帝ヴェナートの子であるサリヴァンとサライの両名には、刻印が分かれて出てしまったという。
それらの説明を、ツェイルは案内された館の客間、贅からはほど遠い質素な、けれどもだいぶ広い部屋の長椅子に座って聞いていた。
「帝国に皇はふたりも要らない。だから父は、おれを殺せと命じた。それに反対し、どうにか幽閉という形に治めたのが、先代メルエイラ侯モルティエ……ツェイ、おまえの父だ」
ツェイルの隣に腰かけたサリヴァンから、そんな衝撃的な事実を教えられる。
「父、が……?」
「メルエイラ家が没落することになったのは、モルティエがおれを庇ったせいだ。二大卿四公がモルティエの意見に賛同してくれたものの、メルエイラ家はモルティエのその行動によって父の反感を買い、爵位を落とされた。それだけでなく、どうやら父は取り潰そうとまでしたらしい」
メルエイラ家の没落が、サリヴァンを護るための父モルティエの行動だったとは、予想外だ。もともと生粋の貴族ではなく、その力で成り上がった貴族であるから、きっと適当な理由で爵位が落とされたのだろうと、そう考えていたのだ。
「ツァインがおれのことを知っているのも、モルティエがおれと繋がっていたからだ。アウニの森に来たとき、いつもモルティエに逢っていたからな」
「そう……だったの、ですか」
「だから、ルカがおまえを連れて来たとき、正直焦った。ツァインだけでなく、娘のツェイルまでおれと関わらせる気か、とな。おれのことで、またモルティエに迷惑をかけるのかと」
そんなことはない、とツェイルは首を左右に振った。
「……父は、サリヴァンさまのことを、迷惑などと思わなかったでしょう。メルエイラ家は皇の剣と謳われていた時代もありますが、しょせんは人殺しの一族……誰かの命を奪い、生き永らえた一族です。でも、だからといって、好きで命を奪っているわけではありません。護りたいものがあるから、命をかけて護っているだけです。だから父は、サリヴァンさまを護りたいと思ったのでしょう。そこにある新しい命を、帝国の礎となられるだろうお方を」
ツェイルは迷いなく言った。ツェイルが護りたいと思った人を、父もまた護りたいと思ってくれたのだと、そう思うと嬉しくなる。
「もし……もしモルティエの死が、おれを快く思わない連中の仕業だとしたら、おまえはどうする」
「どうもしません。わたしは、父の選択が間違いではないと、思っています」
両親の死が事故ではなかったとしても、父は護りたいものを護った。そうしてツェイルやツァインに、託してくれた。
これほど誇らしいことはない。
「サリエを護ってくれたメルエイラ候モルティエには、わたしからも礼を言いたい」
ふと、そんな声がツェイルとサリヴァンの間に割って入った。
「メルエイラ家の娘、ツェイルだな。わたしはサライ・ヴァディーダ・ヴァリアス。そこにいる弟、サリエ・ヴァラディン・ヴァリアスの兄だ」
先ほどは寝間着であったが、きっちりと着替えてきたその人は、立ち姿だけだとやはりサリヴァンに似ていた。髪の色も、瞳の色も、その顔だちも輪郭線も、どこを見てもサリヴァンとは血縁にあると証明している。
ああ、本当にサリヴァンとこの人は、兄弟なのだ。
違うところといえば、ツェイルがサリヴァンに初めて逢ったときから感じている危うさや儚さが、その人からはまったく感じられないところだろうか。
「兄上、おれはヴァリアスを名乗っていませんよ。レイル・ヴァルハラです」
「ダヴィド大老におまえをくれてやった憶えはない」
「ヴァリアスを名乗ったことは一度もありませんが」
「おまえは、わたしの、弟だ」
「重ねて言わなくても……」
「弟だ」
ふん、と胸を反らせてサライは言う。流行り病に臥せっていたということだったが、今では完治しており、病の気配を全く感じさせないほどに威風堂々としている。
「……だ、そうだから、おれはあの人の弟なんだよ」
はあ、とため息をつきながらサリヴァンは言った。
なんというか、サライのノリは、ツァインに似ているかもしれない。求婚されていないだけ、まだサライのほうがまともではあるだろうけれども。
「もう一度言っておくが、おれはサリエ・ヴァラディン・レイル・ヴァルハラで、ヴァルハラ公爵だ。後見はダヴィレイド卿エインズレイ。ダヴィド大老と呼ばれている二大卿のひとりだ。夜会にいたが、まあ気づかなかっただろう。気配を断つのが上手い老人だからな。そういうことで、ヴァリアスは名乗ってない」
「だから、おまえはおれの弟だと」
「ええ、ですから」
ツェイルへの説明途中でサライが口を挟んできたので、サリヴァンはそれを牽制しながら口を開く。
「あなたがおれを弟だと、そうおっしゃるのでおれはあなたを兄上と呼ばせていただいています。ですが、よく五年前にぽっと現れたおれを弟と呼び、認め、あまつさえ帝位を預からせるなどという考えに至ったのか、とも思います」
サライは不愉快そうに、ムッとした表情で黙り込んだ。
「おれは外に出られたので、まあいいか、という程度で帝位を預かっていますが、兄上はそう思ってはおられないでしょう。お身体の具合がよくなったのなら、そろそろ帝位に戻られたらいかがですか」
「……わたしが帝位に戻ったら、おまえは帝国を去るだろう」
「さあ、どうでしょうね」
にこ、と笑って、サリヴァンはサライの言葉を流した。
「わたしは、おまえの存在をきちんと公にしたい。閉じ込められていた時間の分を、取り戻したい。皆に堂々と、サリエはわが弟で国主であると公言したい」
「必要ありませんよ」
「このままでよいわけがない!」
サライは声を張り上げ、大きく一歩踏み出した。
「おまえは、わたしの弟なのだ!」
「ですから、それを公言する必要ありません」
「なぜだ!」
「必要ないから、ですよ」
「わたしがそうしたいのだ!」
ですから、とサリヴァンは再び言うと、右手を胸の高さまで持ち上げ、拳を握った。その仕草に、ツェイルは「あ」と声を出す。
「この天恵は否定できません」
そう言いながら、サリヴァンはぽんと一輪のルーフを咲かせた。それを見たサライが、大きく目を見開いて驚く。
「さ……サリエ、それは……」
「国主の天恵ですよ。これを認めてしまった以上、おれはもう帝国から離れられません」
はあ、とため息をつき、サリヴァンは咲かせたルーフをツェイルの髪に差して飾った。
「本当は、ツェイと結婚したらさっさと帝位を返上して、世界を渡り歩こうかと思ったんだがな……旅行はできても、この天恵があってはそれも難しい」
失敗した、と言いながら笑うその顔は、ツェイルがこれを見て喜ぶならそれもいいと言ったときのように、穏やかなものだった。
「サリヴァンさま……」
「どこか遠くへ行くことは叶わなくなったが、皇都の外れに大きな家を建てて、そこでゆっくりのんびり暮らそう。な、ツェイ」
それはとても魅力的なもので、ツェイルは迷わず頷いた。
「サリエ……」
危うく存在を忘れそうになったところで、サライがサリヴァンを呼ぶ。
と、
「サリエ!」
「ぅわっ」
どん、とサライがサリヴァンに突進し、ぎゅうぎゅうにしがみついていた。
「男に抱きつかれる趣味はありません、離れてください!」
「サリエ、おまえ……やっと、やっと認めてくれたのかっ」
「認めるもなにも、おれの右腕にある刻印は見ているでしょう。いいから、離れてくださいっ」
いやだ、とサリヴァンは全身の力でサライを拒絶するが、感極まっているのかサライは離れず、むしろサリヴァンを潰す勢いでしがみついているうえ、その目に涙まで滲ませていた。
「おれはいやですよー?」
ふと、そばで控えていたラクウィルが、サリヴァンからサライを引き剥がしながら言った。
「た、助かった、ラク」
「いぃえぇ。だぁっておれ、サライ嫌いだもん」
さらりと、ラクウィルは言ってのけた。しかも、微笑みながらだ。
「変人、陛下に失礼だぞ!」
「ナナちゃんは黙ってようねえ」
スッと指で宙を斬ったラクウィルは、サライを護らんとしたナサニエルの目の前に、火精霊マチカと土精霊ルーフェを出し、牽制した。
「貴様とは相性が悪いと、わたしも思っていたところだ」
サリヴァンから引き剥がされたサライが、忌々しげに言う。
「貴様がサリエの《天地の騎士》だなど、わたしは認めん」
「いいですよ、べつに認めてくれなくて。おれの称号はサリヴァンに在るもので、あなたのために在るものじゃないですからね」
「返上しろ。サリエにはもっと相応しい騎士がいる」
「あなたに言われたくないですよ。サリヴァンのことを十八年も無視してくれた人になんか」
どん、と空気が冷えたように感じた。ぴりぴりと、静電気が起きているように感じた。
それらがラクウィルから発せられているものだと、どうして気づけただろう。
「……サリエが、幽閉されていると、知らなかったのはわたしの無知だが……しかし、サリエはわたしの弟だ!」
「見た目はね」
「同じ刻印をわたしも持っている!」
「それがなんです?」
ラクウィルは、それまでツェイルに見せたことのない冷やかな目を、サライに向けていた。
「おれは、サリヴァンを外に出せるなら、それでよかったんです。だから、あなたが流行り病に倒れて、ルカイアがその話を持ち込んできたときは、好機だと思いましたよ。これでサリヴァンを自由にしてやれるってね」
それがどうだ、とラクウィルはサライを睨んだ。
「ナルゼッタの好きにさせたのには、なんの意味があったんです? わざと泳がせてましたよね? サリヴァンを想っているなら、なんでナルゼッタを早々に粛清しなかったんですか。今さら粛清して、それになんの意味があるんです。こうなる前に、あなたは動かなきゃならなかったでしょう」
ラクウィルの怒りが、その言葉に瞠目しているサライに突き刺さる。
ふだん笑っていることが多いラクウィルのその言動には、ツェイルも思わずゾッとした。
「待て、ラク。おまえの言い方だと、夫人を殺したのは兄上だというように聞こえる」
「サライですよ、サリヴァン」
「……なに?」
「サライが、護衛に自分の騎士を紛れ込ませて、夫人を殺させたんですよ」
それはおそらく確定ではあろうが、あくまでも推測だと、さすがのツェイルも聞き取ることができる。
「おれに《天地の騎士》を返上しろと言うなら、喜んでそうさせていただきますよ。本来ならあなたの騎士が継承すべき称号ですからね」
くい、と視線を上げたラクウィルは、部屋の扉の前で待機しているひとりの騎士を見据えていた。ラクウィルの言葉とその視線で、その騎士がサライの直属騎士であろうことが窺える。
「ラク、おまえはおれの《天地の騎士》だ。兄上のではない」
「ええ、わかってますよ。でも、サライが返せって言うんですもん」
「兄上。ラクの称号は、おれが与えたものです。ラクにも、兄上の騎士が持つ恩寵と同じものがあるのですから」
サリヴァンは静かに騎士を見つめ、そうしてサライへと視線を向ける。
「……サリエ、考え直せ。そやつは狂っている」
「でしょうね。狂わせたのは、おれですから」
「サリエっ」
「笑って人を殺め、楽しげに人を斬る……それがラクです。おれを護るために、ラクが身につけた処世術です」
「化けものになり下がってはもう人間ではないっ」
「それが? ラクが人間ではないなら、おれはそれ以下ですよ。生きているのか死んでいるのか、それすら理解していなかったのですから」
そこだけ空気が重くなったように感じられ、ツェイルは思わずサリヴァンに寄り添った。
「……、ツェイ?」
どうした、とサリヴァンはツェイルを気遣ってくれる。その優しさに、ツェイルはしがみついた。
サリヴァンは怒っている。
ラクウィルという親友を侮辱され、否定されたことに、わが身を忘れるほどに怒っている。
強張っている身体がなによりの証拠で、そしてずっと小刻みに震えている右腕が、サリヴァンが感じているのだろう恐怖を教えてくれた。
たぶんきっと、間違いでなければ、サリヴァンはサライを恐れている。
兄と呼び、親しげに話し、笑顔や感情を露わにしていても、それは嘘で塗り固められたものであると、ツェイルは感じた。
なぜサライを恐れるのか、それはまだわからないけれども。
「……ねえ、サライ」
ラクウィルが、少しの沈黙を破って、口を開く。
「父親に剣を向けられると、どんな気持ちになると思いますか」
「……剣?」
「サリヴァンは父親であるはずの先帝に、剣を向けられています。あまつさえ、斬りかかられてもいます。あなたなら、どんな気持ちになりますか」
空気が震えた。
ハッと息を呑む微かな音が、ツェイルの耳にも届く。
「はなから信じちゃいない父親でも、血は否定できないでしょう。それでも、子どもの心は傷つくものでね……外に出たときのサリヴァン、なんて言ったと思います?」
「……五年前の、ことか」
「そう。一歩踏み出した、その瞬間ですよ」
サライは沈黙した。それはおそらく、サライには予想もつかないことなのだろう。
「おれは、自由になれますよ、と誘っただけです。そのときの言葉ですよ。死んでもいいのか……って」
サライは瞠目したまま、身じろぎ一つせず、衝撃を受けていた。
「あなたに、この痛みがわかりますか」
ラクウィルは重ねて言う。
「おれはサリヴァンに、厄介に思っていた天恵の使い方を教わって、術師団にまで入れてもらって、生きるということを教わりました。それなのに、サリヴァン自身は、外に出るそのときも、生きてなかったんですよ……あなたに、この痛みがわかりますかっ」
ラクウィルの声が震えた。
ツェイルは、ラクウィルの言葉がとても痛くて、悲しくて、唇を噛んで涙に耐える。
「サリヴァンにとっての自由が、死ぬことだなんて、どういうことですかっ」
ラクウィルの叫びを、このとき初めて聞いた。いつも笑っているから、その腹になにを抱えているかはわからなかったが、さまざまなものでうめつくされていたようだ。
「ラク……もういい」
矢継ぎ早に怒鳴りそうだったラクウィルを、サリヴァンが苦笑しながら制止する。その顔は困ったように笑っていて、表情に嘘はなかった。
「ね、兄上……ラクを狂わせたのは、おれです。だから責任を取らなければならないんです。国主の天恵も認めてしまったことですし、とりあえずシェリアン公国のことをすっきりと片づけたら、帝位は兄上にお返ししますよ」
「さ……サリエっ」
「頃合いを計りあぐねていたので、今までとくには言いませんでしたが……おれが帝位を預かっていられるのも、そろそろ限界でしょうしね」
それに、とサリヴァンは続ける。
「護りたいものができました」
朗らかに、サリヴァンは笑んだ。
「国と、民と、おれのために狂ってくれた友と……ツェイ」
ふわりとツェイル肩に、サリヴァンの腕が回った。きゅっと引き寄せられると、頬がサリヴァンの胸に当たる。
「おれもひとりの人間で、男でしたよ、兄上」
「……サリエ」
「まあ、兄上のような振る舞いはできませんがね」
言い終えると、サリヴァンはツェイルを促して立ち上がった。
ずっと立ちっぱなしだったサライは、当然だがツェイルより視線が高い。そしてサリヴァンよりも背が高く、並ぶとサリヴァンの細さが際立った。剣を握れる者と、握れない者、そういう差のように、ツェイルには感じられてしまう。
「さっきのこと、大老にお話しするつもりだったのですが、兄上にお話ししたことですし、兄上のほうから大老にお伝えください。おれは城に戻って、ルカに話します。まあルカのことですから、おれがそろそろ限界だということを理解しているとは、思いますけどね」
行こうか、とサリヴァンに促される。来た道を、同じように手を繋いで、戻るために歩き出した。
サライは、動かない。
「……サリヴァンさま」
「ん?」
「先ほどの、帝位返上は……」
「いつでもよかった。どうせ国主であることに変わりはない。どこにいてもな。城で帝位を預かっていたのは、猊下がいたからだ。城からなら猊下のところに近いから」
それだけだ、とサリヴァンは笑う。嘘のない笑みに、ツェイルは漸くホッと息をついた。
「サリエっ!」
館を出て、来たときと同じ道へ戻ろうとしたとき、追いかけてきたサライがサリヴァンを呼びとめた。
「国を……わたしをっ、恨んでいるかっ」
足を止めたサリヴァンは、僅かばかり振り向いた。
「なぜ、国や兄上を、恨む必要があるのですか?」
「国はおまえを縛る……そしてわたしは、おまえが幽閉されているとも知らず、のうのうと生きていた……っ」
「兄上は知らなかったことです。誰がそれを責められますか」
「無知は罪だっ」
その言葉に、サリヴァンはただふっと、優しく笑んだ。
「……それをご存知なら、兄上はだいじょうぶですよ」
「サリエ……」
「勘違いはいけないので言っておきますが、おれは兄上が嫌いではありませんよ。ただ、ずっとひとりで身内なんてラク以外にいなかったもので、家族というものがよくわかりません。せっかく出逢えたのに、あなたは病気でアウニの館に引き篭もるし、政務は忙しいし……これからだとは、思いますよ」
そういうことだから、とさっさと踵を返す。
「サリエ!」
呼ばれたが、今度は振り向かず歩き続けた。
「おまえはわたしの弟だ!」
聞こえた言葉に、サリヴァンは答えず、クスッと笑っただけだった。
アウニの森にあります塔を、「アウニの塔」から「アウニの館」に修正いたしました。
本文に表記間違いがあるかもしれませんが、アウニにある建物は「アウニの館」のみです。
楽しんでいただけたら幸いです。