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第5話 トキオミの物語
トキオミの町は、占いの町である。
月や太陽、星たちの姿を記録しながら、その法則性から未来を占う事が得意だ。
占いの技術は高まり、たくさんの占い師が多く存在し、占いに関係する学校まで存在する事になる。
そんな町は、ある日、時の流れが歪んでしまう。
定められた一定の期間を繰り返すようになったのだ。
外から訪れる者達は、その町の異変に気付き、どうにかしようとしたが、誰もが挫折してその町を離れた。
何年も経つが、その原因は不明なまま。
トキオミの町の人々と、外の町の人々の歴史は、それからずっと離れていくばかりになる。