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02-04 荒野へ

 **荒野へ**


 荒野は風を遮るものがなく、日差しも直に当たる。


 秋とは言っても日差しは強烈で、肌に当たると日焼けするぐらいには強かった。空気が乾燥しているから、フードを被りさえすれば暑くはなかったが、目元や唇が乾燥して痛かった。軟膏をたっぷりと塗る。森を支配する魔女皇の加護は、もうここには存在しなかった。


 日中の20℃近い気温でも、夜に比べれば十分に暖かく感じられた。荒野の夜は森より一段と冷えた。


 寝る前には肌を擦り、乾布摩擦の真似事で肌を清めた。脇や股、膝裏や足の指等に良く風に当てて揉み、血行を良くした。


 川沿いに歩いてはいたが、鍋もたらいも失って、身は満足に洗えなかった。裸でいるのも寒く、手早く済ませようとすると自然とそうなった。


 荒野にも変わらず兎ははびこっていた。


 こちらの兎は森より毛色が淡かったが、体長は大体同じだった。近くで見かけた場合のみ仕留め、腿肉だけ取った。


 兎のおかげで保存食に手をつけずに済んだ。しかしドライフルーツだけは食べた。


 乾燥野草もドライフルーツも殆ど残っていなかったが、手を付けないではいられなかった。糖分&ビタミンとして、これは肉体の糧のみならず、精神の命綱のようなものだった。


 私はついに人の痕跡を見つけた。


 川沿いに進みながら、良さげな丘を見つけては、上に登って遠見で観測していたのだが、丘の上から街道と、そこを歩く人が見えた。


 街道といっても舗装されているわけではないが、何度も踏み固められたであろう土壌は、周囲と明らかに違っていた。街道沿いの遠くに、石碑の乗った一里塚の様なものも見えた。


 私がたどってきた川の先も、先で街道と合流しているようだ。この位置からでは戻ると遠回りなので、私は丘から直接街道へ進んだ。


 半日かけて街道へたどり着くころには、さっき見かけた人影は既に遠く見えなくなっていた。


 街道は北から南西へ延びていた。北は荒野の中を突っ切っていて見晴らしがいいが、南は隆起があり、緑も多くて視界が通らない。


 人影が向かった方角は南西なので、私もそちらへ向かう。


 普通、街道というのは途中に宿場があるものだ。


 馬や徒歩、それぞれで移動距離は異なるが、多くの場合は馬で一日の距離に、宿場か休憩所がある。徒歩の場合は中間で野営するか、早朝に出て暮れまでにどうにか着く計算になる。地形にもよるが、およそ30㎞から50㎞ぐらいだろうか。


 私は街道の途中で合流したから、それがどのあたりになるか不明だが、人影があったからには全く寂れた道でもない筈だ。仮目標までの距離期待値は約20㎞。希望を抱いて進んだ。


 街道は途中で北からの別の道と合流し、とたんに太く、荒れたものになった。


 この荒れ具合は、まったくの無人で荒れた様子ではなく、適度に使われている荒れ方だった。轍が何本も走り、すり減って道が不揃いに下がる。でこぼこの道は歩きにくいので、利用者は道の脇を通ろうとし、徐々に道幅も荒れも広がる。そういった荒れ方だ。


 その割に人影はなく、しかし汗や体臭の匂いがそこかしこに残っていた。空気が滞留しているわけでもないのに、道全体がやや男臭かった。足跡などの痕跡も新しい。


 ここ数日中、ひょっとしたら数時間以内に、ここに旅の男衆がいた可能性が高かった。


 私は道なりに進んだ。


 洞窟を出てから今まで、魔術的にはどこも原野の地だったが、ここへきて急に強力な魔力の高まりを感じ、私は気を張った。


「盾の魔術」、「鎧の魔術」の防御術式を展開し、射線の通る場所にはなるべく立たないようにしながら、私は高まる魔力の元へ進んだ。


 目標が見える位置に来ると、街道の脇のくぼみにしゃがみ、遠見で目標を観察した。


 馬に乗った女が、数人の武人に囲まれていた。囲んでいる方は馬乗りと徒歩が半々で、女の行く手を遮るよう、前方と後方の両側に回り込んでいた。


 道の左右には丘を削った壁がそびえ、丘上には雑木が密集して並んでいた。地形的に考えるならば、あえてここで取り囲んだのだろう。


 女の方は、先に見かけた人影だったかとも考えたが、あれは遠目に徒歩に見えた。囲んでいる方の一人がそうだったかもしれない。


 私が今いる場所から女たちのところまで、距離はざっと200mほどだろうか。


 魔力の高まりは、馬上の女から発せられているようだ。不思議なことに、今も高密度の魔力を練り上げ続けている女に、周囲の者たちは何の反応も示していない。


 女は詠唱や身振りを行っていなかったが、その魔力を隠そうともしていないから、彼らは単に、魔力を感知できていないのだ。


 女が馬首に手をやりつつ、もう片方の手を上げる。


 腕を上げると、私が女と判断した要因である、豊かな胸部がたわわに揺れた。胸元の衣服の形状が、もともと胸を強調するような作りになっていたようだから、その揺れは酷く目立った。


 色の濃い生地は濃い赤を基調とし、縁を飾る赤紺の幾何学模様は品の良いデザインだった。が、どうも室内用の衣装に見える。街道をゆく女の服装としては違和感があった。


 下はパンツと巻きスカートで、馬にまたがっているため、巻いたスカートは太ももまで開いて着崩れている。パンツはタイツに近い密着度で、細い足が酷く艶めかしい。細いブーツも装飾過多で、乗馬用には見えなかった。


 上等そうな布地に、あちこちにたっぷり施された刺繍。土埃塗れにするにはもったいなく、どう見ても旅装にも、馬上で纏う恰好にも見えなかった。


 普段着としてもやや派手に見えるその恰好は、街道をゆく旅人というより、祭りで着飾った貴族の御婦人か、祝いの席で舞う上品な踊り子のような服装だった。


 そんな容姿・恰好だから、上げられた腕に注目している者はまれで、周囲の視線は揺れる胸元へ向かっていた。


 しかし女の腕が振るわれると、周囲のものは皆視線ごと頭を吹き飛ばされ、馬上のものは馬から落ちた。馬はあまり驚いておらず、急に落ちた騎手を鼻先でつついて、戸惑っている様子だった。


 遠見で見ていた私は、恐らく「炎の矢の魔術」か、その関連魔術を複数同時に放ったのだと見て取った。


 高速すぎてほとんど見えない速度だった。ここまで音も届いておらず、馬の反応からしても、恐らく無音に近い射撃だったに違いない。


 単に敵を焼くのではなく、武装した者を一撃で殺すような術、それを無音で、しかも同時複数で放っているのだから、馬上の女は恐ろしい腕前の魔術師だった。


「火矢の魔術」は、単に魔力を編みこんで射出する「魔力の矢」と違い、魔力を熱エネルギーに変換してから放つ魔術だ。


 基本的な攻撃魔術の一つではあるのだが、「矢の魔術」と比べて熱への変換工程が挟まる分、魔力効率は低下するし、術の難度も上昇する。


 操るのが魔力塊ではなくなるので、「矢の魔術」の持つ本質的な追尾性も無くなってしまう。多くの場合、魔力よりも熱の方が距離による損失が大きく、目標が遠くなるほど弱体化しやすい。その為、命中時の威力計算も難しくなる。


 それでも火矢が使われるのは「敵を焼く」という熱の特性を利用するのは勿論、火矢の場合は体積を維持したまま熱量を増やすことが魔術塊より比較的容易で、同サイズのままに威力の向上が見込めるからだ。


 扱える魔力量が豊富で、更に技量にも優れた魔術師の場合、威力がほぼ一定の「矢の魔術」より、技量により威力を強化しやすい「火矢の魔術」を好んで使う傾向がある。


 ただし、熱の集積は体積を取らないといっても、人が操るからにはやはり限界がある。「火矢の魔術」を高熱強化するぐらいなら、さらに上位の術を使った方が効率はいい。


 所詮「火矢の魔術」は基礎魔術なのだ。


 そんな「火矢の魔術」を、高威力で複数同時に、それも無音かつ高速で操る女は、恐らく元素系の高位魔術士だと思われた。女の練る魔力は非常に密度が高かった。熱の放射も周囲に感じさせない程に制御していたようだし、彼女は明らかに上級位の魔術師だった。


 遠目には若く、美しく見えたが、実は長年修練した熟練の魔術師か、もしくは血統書付きの魔導貴族か。


 まずないだろうが、私の様な転生体という可能性も一応あった。転生に成功する術者がそうそういるわけないから、可能性としては若作りか血統貴族の二択だろう。


 女は隠れ見ている私に気付いていた。


 恐らく「盾」、および「鎧」の術を行使した時に感づいたのだろうが、此方へ攻撃してくることはなかった。馬や死体を放置して、女はそのまま街道を駆けていった。馬脚は並足だったが、徒歩の私には追い付けない速度だった。


 今思えば、私は襲撃者の一味と思われても仕方のない立ち振る舞いだった気もする。


 見逃してくれたのか、それとも女の方にもそれほど余裕がなかったのか。


 彼女と取り囲みの者たちは、一対多数ではあったが、私にはどちらに正義が、理があるか、まったくわかっていなかった。


 下手に巻き込まれることなく場が済んだのは、結果的には良かった。


 女魔術師によって殺された者たちの元まで歩いていく。女が戻ってくることはなく、その姿も既に見えなかった。魔力も感じなかった。


 死体はどれも頭がなかった。遠くから見ていた通り、あの女魔術師に皆頭を吹き飛ばされたらしい。あたりに頭部は見当たらず、丘の壁には一部、血しぶきのような跡がいくつか見られた。


 頭のない死体は皆剣や槍で武装していたが、鎧などは付けていなかった。

 彼らは遠目には武人に見えたが、服は農奴などが着る雑なもので、しかし脱がせると綿の下着を付けていた。綺麗な綿の下着を付けた農奴なんている訳がなく、よく油の引かれた革のベルト、踵や爪先のしっかりした短靴なども、日々の飢えに苦しむ身が持つには上等すぎる。私が遠目に武人と判断したのは姿勢が良かったからだが、装備面でもそうだと知れた。

 身分をごまかしているのには何か理由があったのかと思われるが、それだけで事の善悪は判断付かない。


 私はざっと死体の検分を済ますと、残っていた馬を捕まえ、撫でて落ち着かせた。馬は、乗り手が死んで酷く悲しんでいた。馬は感情豊かな生き物で、その悲しみは私の心まで悲しくさせた。


 よく手入れされた馬だった。身体に合った状態の良い馬具を付け、はみも新しい。馬体はやや小さかったが、毛がふさふさ生えた足は太くて丈夫、肌も良く磨かれ、健康状態も良好だった。あまりに落ち込んでいたので、私は精一杯身体を伸ばして、その首を抱いて「つらいよな、悲しいよな」と話しかけた。馬はその大きな黒い瞳から涙を流していた。


 馬はこの場に二頭残っており、後は興奮して逃げたらしい。興奮よりも悲しみの勝った馬が、ここに残って主人の傍に佇んでいたようだ。


 最初に全部で何頭いたのか忘れてしまったが、今も視界に一頭、荒野の中に馬が佇んでいた。


 荒野の馬は此方へ来ることもなく、私も捕まえに行くことをしなかった。馬の成すに任せた。


 二頭の馬は賢く、つながずともどこにも行かなかった。


 私は死んだ者たちを道の脇に集めると、余計な装備を外し、服装を整えてやった。落ちていた槍にカバーを当てて、それぞれの死体の傍に置いた。腰に剣を下げたものは、鞘ごと外して胸に抱かせてやった。


 埋葬はしなかった。いずれ誰かが回収しに来るかもしれない。


 祈りは捧げた。異なる神に祈られるのは不本意かもしれず、ただ冥福のみを祈った。


 馬はそれらを静かに見ていた。


 死者の処理に時間を取られたが、私にもメリットはあった。弔いの代わりに、私は死者の装備の一部をもらい受けた。


 財布があり、中には銀銅の硬貨が入っていた。鋳造が荒くて文字も読めない、かろうじて模様が見える程度の、技術も酷い祖雑な硬貨だ。銀貨を取り出し、魔除けとしてそれぞれ死者の口に一枚ずつ咥えさせた。残りは頂いた。


 木の水筒には水が残っていた。平たい円盤状の水筒で、あまり見た事のない形状だった。


 死者の服装を見ても、文化圏が分からない。


 服や装備を見ても違和感はなく、私は経験として、これらの格好が普通だということは理解できている。


 しかし、その社会的な背景が記憶の連想として繋がっていかず、その点を考えると、私は頭がむずがゆかった。復活の際に生じた記憶の混乱を原因に、文化や社会に関する知識が、私は今だ不確定だった。


 復活からひと月近く経っているのだから、これらの知識はもう戻ることはないのかもしれない。まあ、服装や装備について、整えることはできているのだから、最低限の常識は回復しているのだろう。


 にしては水筒の形状に違和感はあるから、ここは私にとって、まったく既知の文化圏、というわけではなさそうではあった。


 水筒の中には酒の入ったものもあり、これは酒精の濃いものが多かった。恐らく何度か蒸留したブランデーの類かと思われた。


 水筒の水は変なにおいもなく、飲用に問題はなかった。水に酒が混じっていないのは、清潔な水が手に入る事を示していた。この水も大丈夫だと思うが、一応煮沸してからのほうが安全だろう。


 馬の背から鍋を貰い受けた。一人で使うには大きな鍋で、直径が30㎝ぐらいあった。浅底で、すき焼き鍋かフライパンに近い形状だった。


 その他、豆の入った袋に、カットされていないパゲット、厚ハム、生の人参、りんご、ゆで卵などの食料も回収した。


 死者が腰に吊っていたのとは別に、馬の荷に短剣があった。


 葉型の、幅広の両刃で、グラディウスに近い形状の剣だった。死者の剣はイベリア・グラディウスのような先重で片刃のものだったので、この剣は予備か、戦闘用とは別に使っていたのかもしれない。解体用にしてはでかく、戦闘用以外に使い道を思いつかなかったから、槍を持った者の予備だろうと私は推察した。


 死者を並べた道の反対側にかまどを組んで、水を沸かして荷を纏める。


 食料がそれなりに多く、流石に全部を持っていく必要を感じなかったから、一部はさっそく消費する事にした。


 パンをカットして焼く。スライスしたハムと卵を別に焼き、パンに載せて食べる。ハムは塩と胡椒の味がした。この地域の気候で胡椒は栽培が難しいだろうから、広く交易のある文化が栄えていると分かり、安心した。


 まだ昼過ぎだし、半日も歩けば宿場にたどり着けるかも知れない。が、変に急いであの女魔術師と出会いたくなかったから、距離を置くためにも出発は明日の朝にすることにした。


 馬に豆をやる。馬は少しだけ食べて、後は丘の草を食んでいた。涙は止まっていたが、まだまだ悲しそうだ。乗り手が死んでから数時間しか経っていない。親しい者の死はつらく、心の傷を癒すには長い時が必要だった。


 フェルト地の密な毛布が何枚も得られたので、一枚を地面に敷いて絨毯とする。更にもう何枚か敷けばふかふかな寝床と化して、申し分なかった。


 二頭の馬はこの場を離れて、少しの間姿を消した。日暮れ前には戻ってきて、焚火から離れたあたりで座って休んでいた。馬はこのまま逃げてもよいと思っていたが、戻ってきたときには三頭になっていた。


 翌朝、十数人分の荷から整理したものを一頭の馬に乗せ、私はそれとは別の馬に跨り、並足で街道を進んだ。


 自身の乗り馬、紐でつないだ荷馬の他、空荷の馬も普通についてきた。


 馬に慣れておらず、駆け足で走らせるのは自信がなかった。並足でも直ぐに尻と太ももが痛くなり、腫れ上がった。乗り方でどうにかならないかと色々試行錯誤したが、根本的に乗馬の為の筋肉がないのでどうにもならず、そのうち降りて綱を引いて歩いた。


 足の傷もまだ痛み、乗馬とどっちもどっちだったが、荷を馬が運んでくれるだけありがたい。傷と腫れた内股のせいで、変な歩き方になった。


 ここ数日は連日で痛み止めを飲み続けており、薬に頼りすぎなのはわかっていたが、仕方なかった。


 空荷の2馬は自由にしつつも、適度な距離を開けて私の後をついてきた。


 指笛を吹くと、少し離れた場所から駆けてくるのがかわいかった。豆をやるとはむはむと食べた。


 向こうも遊びのつもりなのか、周囲をよく駆けて、野兎を追いかけまわしていた。荷を積んだ綱引きの馬も駆けたがったので、結局私は今まで通りに荷を担いで、3頭の馬はてんでばらばらに遊びつつも、私の後をついてきた。


 私は動物と心通わせる術に幾つか心あたりがあったが、そんな術など使わずとも、これら3頭の馬は自分の方からよく寄ってきてくれた。


 訓練された馬というのは、変に術など使わなくとも人に慣れ、とても愛らしいものだ。


 しかし馬を飼うのは金がかかる。懐いてくれても、飼う場所も資金もない。これは一時的な交流だった。


 昼前には、街道の宿場へ辿り付けるだろうと思っていたが、宿場ではなく街にたどり着いた。




【リザルト】


 銅貨 数十枚  現代の銅貨 価値は不明 革袋に入っている。

 銀貨 数十枚  現代の銀貨 価値は不明 革袋に入っている。

 金貨 数枚   現代の金貨 価値は不明 銀貨に混じっていた。

 馬×3      (推定)軍馬  運搬力および機動力が大幅に向上するが、大量の水や食料を日々消費する。

 水筒(水)   清潔な水の入った平たい丸型の水筒。

 水筒(酒)   ブランデ―の入った水筒 アルコール度数が高く、消毒にも使える。

 調理器具    鍋や包丁などの調理器具セット。3~5人用 やや重い。

 食料      パン、りんご、人参、豆、ハム、ゆで卵など、約10日分。そこそこ日持ちするが、長期保存は不可。二週間程度で駄目になる。

 オイルランタン 燃料油を使用するタイプの、野外用金属ランタン ホヤは金属網でやや暗い オリーブ油がたっぷり補充されている。標準光量で約20時間点灯可能。

 毛布      厚いフェルト地の丈夫な毛布 軍用 数枚使えば寒冷地でも暖かい

 片手剣(片刃) 片手で振るう戦闘用の片刃剣 全長約1m 中央がやや膨らんだ形状

 片手剣(両刃) 片手で振るう戦闘用の両刃剣 全長約1m 中央がやや膨らんだ形状

 兵士の槍    身分の低い兵士が持つ普通の槍 全長約2m 柄は円柱で刃先は両刃 刃渡り20㎝ 刃カバー付き

 軍用バック   軍で使われる背嚢 二つ組み合わせれば馬にバランスよく載せられる 一つあたり容量約40Ⅼ

 衛生用品    清潔なタオルや石鹸、剃刀など

 医療品     傷用の軟膏や丸薬 丸薬は恐らく下痢止め(殺菌薬)

 衣服系装備   手袋、靴下など 中古 ほつれなどがあるが、洗濯後未使用

 ブリキのバケツ 持ち手の付いた金属桶 水を汲んだり、馬に水を飲ませたり 一時的なトイレにも使える



 LOST!!


 手製の槍    落とし穴の刃(短剣:50㎝)を取りつけた木の杖 刃は防錆性だが茶色に変色している

 皮の鞄     兎の皮で作った手製の鞄 20L 筋糸や皮の質が悪く、激しく使用すると確率で壊れる

 木製の背負子  枝と木の繊維で作った背負い器具 結構重い 椅子としても使える

 兎の燻製肉   大型の兎肉をよく乾燥させ、野草の煙で燻したもの 大量 もうあきた

 ドライフルーツ りんごやぶどうを角切りにして乾燥させたもの じんわりと優しい甘味

 フルーツティー りんごやぶどうの皮を乾燥させて煎じたもの 湯に入れてそのまま飲む 酸味が旨い

 よもぎ茶    よもぎの葉を乾燥させて煎じたもの 湯に入れて飲む、葉は歯でこしとるが、食してもいい

 毛皮の敷物   兎の毛皮を継いで一枚にしたもの ふかふか 濡れると少し生臭い

 獣脂ろうそく  兎の皮下脂肪で作ったろうそく 燃やすと焼肉臭く、煙が多い 食用も可 偶に食中毒

 石英の小石   石英のくず石 玉髄も混じっている 魔術の触媒として加工済み

 らくがき版   ただの木の板 日付や地図などのメモ書き 書き直されては古いものは薪として燃やされる


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