第7話 ミーナ、竜の家(?)に行く
…めちゃくちゃ広い。
「んにゃ…(あれ…)?」
そういえばだけど、何でお家があるのかな!?
いや、ドラゴンさんだからかな?もしかしてドラゴンさんって人間の従魔とかそんなやつなのか?この家もその人の家?まじで?
…じゅ、じゅーま?
…いやいや、違う違う、多分違う。
だってドラゴンさんが同居狐て言ってたしね。
人間に呪いがかかって狐になりましたとかはちょっとありえんからねー。
…だよね?
いや、これフラグになりかねんな…今のうちにポッキリしちゃいましょう。
…えい!
…うん、謎だな。
とりあえずフラグはおりましたよ。
…はい閑話休題、っと。多いな、これ。
まぁ、人間が作った家がたまたま荒地に放置されてて、それに住んでるって思ったらいっか。
…うん。
多分そういうことだね。
…だよね?
ま、まぁそれは置いといて。
この家、すごい広い。いや、広いどころじゃないね。
部屋は四つ。
まず、メチャクチャ巨大な扉から入ってすぐのだだっ広い空間。これは多分ドラゴンさんの部屋だね。そこから三つの扉があって、一つ目は台所。…台所って狐とドラゴンが使うかな?…使わないよねー。うん、わかってた。あ、あはは…。んで、二つ目は台所とも繋がった小さめの部屋。可愛らしい小物がいっぱい置いてある。…小物なんて狐とドラゴンが集めるかな?…集めないよねー。…もう突っ込むのやめよう。疲れる。そして三つ目がこれまた巨大な部屋。最初の部屋も巨大ではあったけど、こっちはもう全然違う。ドラゴンさん十体は入りそう。…訓練場とかかな?
うーん、外から見た家も大きかったけど、これが入り切るほどじゃなかった気が。つまりあれか。時空魔法か。空間収納的なアレもいけるやつだ。
私の時空魔法はLv.1だからこんな難しいことはまだできないけど。
練習あるのみだね…
あ、そうそう。
すっかり忘れてたけど、言語理解てどーゆースキルなのかな?
確かめてみるか。
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スキル
【言語理解】
さまざまな言語を理解する。
女神ユウからの贈り物。
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いや、贈り物なんかい。
もらっただけなのね。
自分で取得したわけじゃなく。
あっそ…。
まぁ、感謝はするよ?でもね、やっぱり自分で取れた方が嬉しいじゃん?
…だけどまぁ、これは仕方ないか。
これがなかったらドラゴンさんに死に物狂いで攻撃して軽く殴り飛ばされてたかもしれないしね。
…こわっ!?言ってて怖くなったよ!
あ、ありがとう女神様。お礼にあなたのことを許してあげる。…いや上からだなこれ、完全に。
うん、お礼言っとこう、とりあえず。
いちおうありがとうございました、女神様。
…
「…みにゃにゃにゃ、うにゃ…(…暇だな、おい…)」
じゃぁえっと…何しよう?
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カクヨムさんで先行公開しています。近況ノートにミーナちゃんのイメージイラストを載せているのでぜひ。