THE GREATEST UNKNOWN
●様々なヒット曲で音楽シーンを彩りつつ、「アルバム」として完成度の高い作品を提示する。
【収録曲】
1.MIRROR
2.CHAMELEON
3.DARE??
4.SPECIALZ
5.一途 (ALBUM ver.)
6.δ
7.逆夢
8.IKAROS
9.W●RKAHOLIC
10.):阿修羅:(
11.千両役者 (ALBUM ver.)
12.硝子窓
13.泡 (ALBUM ver.)
14.2 Μ Ο Я Ο
15.STARDOM (ALBUM ver.)
16.SUNNY SIDE UP
17.雨燦々
18.BOY
19.仝
20.三文小説 (ALBUM ver.)
21.ЯOЯЯIM
約4年振りとなるKing Gnuのアルバム。今作には短いインタールード・インストナンバーを除けば14曲収録されているのですが、そのうち11曲がこの4年間で発表してきた既発のもの。不穏な打ち込みのサウンドが印象的な『SPECIALZ』やストリングスを取り入れたバラードの『逆夢』、スタジアムの熱気が伝わってくるような『STARDOM』や浮き立った雰囲気の『BOY』と曲調の幅も非常に広く。「数多くのヒット曲を楽しめる」という点においては、前作の『CEREMONY』以上かもしれません。
個人的には、『CEREMONY』はその構成ゆえに「一つの作品として若干とっ散らかっている」イメージがあり、リリース前は「今作もそうなるんじゃないか」と思うところもあったのですが、実際に聴いたところ、インタールードで上手く曲を繋いでいたり、アルバムに収録するにあたって既発曲をリアレンジしていたり、『呪術廻戦』のタイアップ曲(『SPECIALZ』~『逆夢』)や明るめの楽曲(『STARDOM』~『BOY』)を特定の箇所に固めたりと様々な工夫がなされていることが分かり、杞憂に終わる……どころか、アルバムとしての「一体感」が格段に上がった印象を受けました。一曲一曲のインパクトも抜群で、中でも『SUNNY SIDE UP』が実質的なイントロとして追加された『雨燦々』は、彼らのポップな面が強く溢れ出たナンバーと言えるでしょう。
細かいことに言及するならば、『BOY』から悲しげな『三文小説』への展開が急に感じられるところもあったのですが、その点を差し引いても、非常に高水準な作品に仕上がっていると思います。様々なヒット曲で音楽シーンを彩りつつ、「アルバム」として完成度の高いものを提示する……そんな彼らの姿勢が伝わってくるような一作でした。
評価:★★★★★




