CEREMONY
レビュー執筆日:2020/8/30
●数多くのヒット曲を存分に楽しめるが、若干とっ散らかっている印象が。
【収録曲】
1.開会式
2.どろん
3.Teenager Forever
4.ユーモア
5.白日
6.幕間
7.飛行艇
8.小さな惑星
9.Overflow
10.傘
11.壇上
12.閉会式
『白日』を始めとする数々のヒット曲を世に送り出したバンド・King Gnu。それらが収録されている今作を聞いて、私は彼らのことを「自分達の楽曲をプレゼンするのが上手いバンドだな」と感じました。キャッチーなメロディが多く含まれているのはもちろんのこと、「ティ、ティ、ティ」という陽気なフレーズが印象的な『Teenager Forever』、ヒップホップ的なリズムに乗せた感傷的なナンバーの『白日』、低速で盛り上げるロックチューンの『飛行艇』、ピアノとストリングスをメインとしたバラードの『壇上』等と様々なジャンルの楽曲で楽しませてくれますし、ボーカルで始まる曲が多かったり、常田大希と井口理といった異なるタイプのボーカルを2人擁しているという点からも、色々と「分かりやすい」印象を受けます。このバンドのヒット曲というと、冒頭に挙げた『白日』を思い浮かべる方が多いと思いますが、個人的には、『Teenager Forever』においてそういった「分かりやすい」要素がより顕著になっているように感じられました。
ただ、アルバムとして見ると、「作った楽曲を集めて一応まとめた」ように感じられ、若干とっ散らかっている印象を受けます。その印象を和らげるためか、『開会式』『幕間』『閉会式』といったコンセプトじみたインストナンバーが収録されていたりするのですが、意地悪な言い方になるのですが、「コンセプトをある程度出すために後付けで収録した」ように見えるところも。
もちろん、私のようにそういった「アルバムとしての作品性」にこだわるような方でなければ、バラエティ豊かなヒット曲を充分に楽しめる、そんな一作になっているのではないでしょうか。
評価:★★★★




