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第18話 構成論:三幕構成について


【1】三幕構成とは


・シド・フィールドによって理論化された、ハリウッド流脚本術の黄金律ともいえる構成モデル。

ストーリーを設定 (Set-up)、対立 (Confrontation)、解決 (Resolution) の三段階に分け、それぞれの比を1:2:1とする。

・第1幕と第2幕の終わりには「ターニングポイント」がある。


※小説家があまり意識する必要はないと思うけれど、用語の整理は必要だと思ったのでまとめてみました。


(2)総論


※脚本の世界では脚本1頁が映像1分に対応します


【2】第1幕


第一幕はメインキャラクターとストーリーを観客に説明するために費やされる。


(1)オープニング

・最初のシーンが始まる前に、差し込まれる映像(出来事であったりイメージであったり)。

・オープニングはなくてもいい。


(2)セットアップ

・120分映画の場合、最初の10分

・主人公とその周囲の状況について、観客が知るべき情報が与えられる。また、主人公の目的・問題も設定される。

・セントラル・クエスチョンの設定によってセットアップは終了する


「セントラル・クエスチョン」:主人公が解決しなければならない問題。クライマックスにその回答が示される。


(3)第二の10分

・主人公の人物像が掘り下げられる。

・セットアップが終わると、遅くともともターニングポイントまでのどこかで「インサイティング・インシデント」が起こる。


「インサイティング・インシデント」:主人公の日常を終わらせる事件。作品内で語られるストーリーの始まり。


(3)第三の10分

・主人公を巡る問題が、具体的なシーンで描かれる。

・ファースト・ターニングポイントにより、劇的に終わる。


「ファースト・ターニングポイント」:主人公の人生をがらりと変え、引き返せなくするポイント。第一幕の終了であり、セントラル・クエスチョンが再び提示される。


「主人公は安定した日常から、危険にあふれた非日常へと足を踏み入れる。二つの世界は著しく異なるため、自分から新しい世界に進む強い意志がなければならない。主人公は受け身のまま流されて第二幕に入ってはならない。自ら選択し、行動しなければ主人公ではない」


【3】第2幕


(2)第二幕前半

・主人公が非日常で活躍する展開が描かれる。主人公にとって全ての物事が順調に進み、次々と障害を乗り越えていく。

・ミッドポイントにより終了する。

・※観客が一番観たい場面を描くパートといえる。


「ミッドポイント」:主人公の危険度が急に上がるポイント。主人公の目的や主張を打ち砕く何かが起こり、ストーリーを正反対に方向転換させる。


(3)第二幕後半

・第二幕前半とは正反対、主人公は下降を続け、セカンド・ターニングポイント (第二の転換点) で最悪の状況にまで落ち込む


「セカンド・ターニングポイント」:主人公に選択が求められるポイント。正しい選択をすることで己の葛藤に打ち勝ち、精神的に成長する。


【4】第3幕

・主人公たちの変化の証明がなされる。第2幕までで主人公は己の葛藤に打ち勝っており、精神的な成長を終えている。それを証明するように最大の試練に打ち勝つのである。


(2)クライマックス


(3)レゾリューション

クライマックスの後、まだ解決していなかった問題が全て片づけられる。


(4)エンディング


【5】サブプロット







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