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第17話:物語類型論 「バディもの」「ラヴストーリー」「お仕事もの」


【1】「バディもの」「ラヴストーリー」


・「バディもの」とは主人公が二人一組で活躍する創作ジャンル。

・『SAVE THE CATの法則』のブレイク・スナイダーの10類型。その中で私が一番面白いと思ったのは、ラヴ・ストーリーは、「バディもの」の変形であると分析していること。

・私は、初心者が最初に書くのはバディものがおすすめだと思っています。


① 悩める主人公   主人公は何らかの問題を抱えています

② コンビ誕生    主人公は、もう一人の主人公とコンビを組むことになります

③ 不和と失敗    コンビは、互いに正反対の性格でそりが合わず、失敗してしまいます

④ 相互理解     二人の主人公は、互いに相手の置かれている状況を理解します

⑤ 共通の敵     二人の主人公は共通の敵を見つけます

⑥ 離別       コンビが解消されたり、物理的に離れ離れになります

⑦ 補完       二人の主人公は、それぞれ「相棒のやり方」を受け入れ困難を乗り切ります

⑧ 大勝利      コンビの復活。共通の敵を倒して大団円


(2)ラヴストーリー


① 悩める主人公   主人公は何らかの問題を抱えています

② 運命の出会い   主人公は、運命の人と出会います

③ すれ違い     主人公と運命の人は境遇あるいは性格などが正反対のため上手くいきません

④ 相互理解     主人公と運命の人は、互いに相手の置かれている状況を理解します

⑤ 共通の目的    二人は共通の目的を見つけます

⑥ 離別       二人は喧嘩別れしたり、物理的に離れ離れになります

⑦ 補完       二人は、それぞれ「相方のやり方」を受け入れ困難を乗り切ります

⑧ 大勝利      二人は仲直り。困難を乗り切り大団円


・バディものとの違いは、読者がより強く「主人公」に寄り添う形になり、「運命の人」は理想の異性(あるいは同性)として描かれることが多い。

・性格の不一致が境遇の差(身分の違いやスクールカースト)として描かれる場合がある。


【2】「お仕事もの」


・「お仕事もの」とは、特定の職業の日常を描く創作ジャンル

・他の物語類型と組み合わされることが多い


(2)要素


・業界あるある  読者の知的好奇心を刺激する

・職業の本質論  その職業の本質が何であるかという作者の見解。そのまま作品のテーマになる

・パラレル構造  主人公や登場人物の葛藤・人間関係が職業の本質論とパラレルに解決される構造

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