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自称?探偵と助手見習いの事件録  作者: じゃこ
202号室
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11

悶々として寝たせいかあまり眠れず、いつもより早く目が覚めてしまいそこから寝付けなかった。


うぅ。幽霊とか考えなきゃ良かったー…。と、後悔しながら目を擦り、葉が帰ってきているか確かめるため玄関へと向かう。

まだ、葉は帰ってきて居ないらしい。

何処に行ってるのだろう?と、思いつつ、朝食の準備を始めた。


朝食の準備が終わり食べようとした時、葉が帰ってきた。



「おかえりなさい。朝ご飯出来てますが…食べます?」



コハルが聞くも、葉は首を振り部屋へと入る。

変わった様子はなさそうだが、疲れた顔はしていた。

軽く食べられる物を部屋の前に置いておこうと、朝ご飯をおにぎりにし、お茶と茶碗、箸もお盆に乗せて部屋の前に置いた。



「お腹空いたら食べてくださいね。」



とだけ声をかけ、自室へと戻った。

昨日の纏めた資料をもう一度見直す。

少ない情報だけど、何故葉さんが容疑者になったのかを調べなくては。


アパートの大家が依頼人。

202号室に葉さんが行ったとしたら、その時に指紋は採取出来る。

そのままにしておけばいい。


三ヶ月前の調査の時に大家一家に不利になる結果を出した?

葉さんなら有り得る。葉さんは、叔父さんみたいに真実をねじ曲げずにストレートに伝える人だ。

まぁ、オブラートに包んで話せないってだけでもある。



大家一家に不利になる結果…

三ヶ月前の失踪は自作自演とか?



そこは分からないな。

まだ、情報がない。

それと、葉さんを目撃したのは誰なんだろう?

確か目撃情報があるから葉さんは連れていかれた。

葉さんの当日のアリバイは無い。

わたしも葉さんを見ていないのだ。だから、アリバイの証明は出来なかった。


行き詰まったぞ…?



コンコン



「あ、開いてます。」



葉が顔を覗かせて、コハルを見てるのか見てないのか眠そうに質問する。



「三ヶ月前の依頼もう1つあるんだけど、そっちは?」



「え?!まだです!!すみません。」



ん。と、言って葉は欠伸をする。今から寝るから。暇があったら調べておいて。と、いい自室へ去ってしまった。


三ヶ月前、まだ依頼あったんだ。

てっきりあの1件だけかと。

見落としていた事に、助手として失敗したー。と、少し落ち込む。

葉さんが起きる前に調べよう。と、頬をパンパンとし資料室へ足早に向かう。

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