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自称?探偵と助手見習いの事件録  作者: じゃこ
202号室
14/32

10

夕飯を食べ終わり、余韻に浸りながらも資料室へ依頼書を探しに行く。

まだ、葉は帰ってきておらず少し心配になる。


昨日の今日で、大丈夫かなぁ。


とりあえず、調べ物の続きを再開する。

資料室は2階の1番奥の部屋だ。

依頼書や叔父さんが解決した事件などの書類、文献、骨董品なども置いている。

最近の依頼書は入口付近の本棚に纏めてあるので取り出す。

ここ最近は依頼が無かったので、ペラペラと2枚ほどめくったら出てきた。



「あった。えっと。依頼内容は…人探し。依頼人の名前は…ん?!殺された大家と同じ名前!?」



夜に大声を出してしまった。誰にも聞かれてないといいけど…。


書類を抜き取り事務所で詳しく読む。

書類内容は以下の通り。

依頼人は昨日殺害された大家夫。

依頼内容は人探し。ある親子の捜索。

依頼人と不明親子の関係は従姉妹と姪。

二人の関係は良好で家出などする理由はなし。

姪の父親は不明。

生活が厳しいとの事で、格安でアパートへ入居させており、二ヶ月アパートの家賃を滞納をしていたため部屋に向かうも部屋には誰もいなかった。

部屋には荷物、家具あり。

滞納分の家賃回収目的での捜索依頼。

捜索と調査の結果は…あれ?書いてないな。

葉さんが書き忘れる事無いはずだけど、解決済ってハンコ押してあるし…。



「うーん。」



とりあえず、今日集めた資料を机に置く。小さな紙に調べ物完了しました。と書いて自室へ戻る。

布団を敷きどさっと寝転ぶ。

天井を見つめ、事件の内容を整理してみることにした。


三ヶ月前に起きた事件と依頼書から

三ヶ月前あのアパートに住む親子が行方不明になり、大家から捜索依頼が来る。親子は大家の従姉妹。家賃滞納をしており、回収のため部屋へ行くも、家具や荷物などそのままで失踪。いつから失踪していたのかは、不明…だよね。依頼は三ヶ月前に来たけど。


次は昨日の事件について

大家一家が殺害された。殺害現場は、三ヶ月前まで行方不明親子が住んでいた202号室。第1発見者は301号室の住人。当夜、202号室は騒がしく注意しようとした。

空き部屋のはずの202号室で騒ぎ…か…。


!?まさか。そんなはずないない!


少し怖くなり布団を頭から被る。

幽霊がやったとかじゃないよね…?ね?と、心で繰り返しながら布団を深く被り直し、寝ることにした。


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