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自称?探偵と助手見習いの事件録  作者: じゃこ
202号室
10/32

6

警察署から解放され自宅に着く。

先程まで小雨だったのが、今は大粒になり強い音で窓を叩く。


帰宅後、葉さんは疲れたからか自室にすぐ行ってしまった。



「…。鈴さん、わざわざ迎えありがとうございました。」



鈴さんにお礼を言い、コハルは台所に向かい夕飯の支度を始めた。



「コハルちゃん。手伝うわ。」



「え?いやいや!悪いです!」



と、言っても材料の下準備していく鈴さんの手さばきに見とれていた。

鈴さんは小さい頃から料理を習っていて得意で女優にならなかったら、お料理屋で働きたかったらしい。



鈴さんみたいな美人さんが料理を作ってくれるなら、毎日通いたいなー。と、多分顔に出ていたのだろう、鈴さんはニコニコご機嫌だ。


うぅ…恥ずかしい…


鈴さんの手伝いもあり早めに作り終えることが出来た。

葉さんを呼びに部屋へ向かう。

ノックをしたが寝ているのか返事は無かった。



「葉さん。夕ご飯出来ましたよー!」



と、呼びかけたがやはり返事はない。起こしても悪いので先に食べてしまう事にした。



「鈴さん。葉さん寝ているみたいなので先に食べましょう。」



わかったわ。と、鈴さんは頷き食卓に着く。

今日の夕飯は鈴さん特製ぶり大根と、味噌汁とほうれん草のおひたし。

うん。お腹が嬉しくなるような献立。

お喋りしながらのご飯は凄く楽しく美味しかった。

葉さんとのご飯は…無言だし…素っ気ない。




「はぁー。美味しかった!ご馳走様でした!」



と、お腹をぽんぽんと叩く。

葉さんのご飯を小鉢と小皿に分けお盆に乗せて、起きた時に食べてもらえるように後で部屋の前に置いておこう。



「お邪魔したわね。コハルちゃんも疲れたでしょうから、早めに寝なさいね。」



「いえ!こちらこそありがとうございました。送って下さったり、ご飯まで。」



いいのよ。と、いって鈴さんは帰っていった。

やっぱり鈴さんは華がある。居るだけで家の中がパッと明るくなった。

少し寂しさが残るけど仕方ない。


再び葉さんの部屋をノックする。



「ご飯、部屋の前に置いておきますね。先に寝ます。おやすみなさい。」



やはり、疲れてたのか気を張っていたのか…

お風呂を済ませ布団に飛び込む。

何度かあった事だけど、やっぱり心臓に悪い。

葉さんは気にしないでいい。と。

考えをグルグル頭の中で巡らせていると、いつの間にか雀が鳴き朝になっていた。



ほのぼのになってます。

が、次から事件について詳しく…の予定!

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