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読者様の

アドバイスにより

題名を少し変更しました。

ありがとうございました。


続き書きあがりました。

よろしくお願いします。


結構、生々しい。


奏は、私と

抱き合ったまま

顔を胸に薄める様にして

時々嗚咽を漏らしながらも静かに泣いていた。


その間、頭を撫で続けていたのだけれど

しばらく経ち、少し落ち着いた奏は

恐る恐る私の顔を上目遣いに覗き込んできた。


「葵ちゃん、ごめんね」


奏の肌は

もともととても白くきめ細やかだったが

今は、顔色の悪さのためか

さらにそれを際立たせ

乱れた髪が汗と涙で顔に張り付いて

中性的な雰囲気に、病的な儚さを加えていて

天から落ちて来た天使が

助けを求めている様だ。


そんな天使が

私に縋り付き

潤んだ目で見てくる。


急に鼓動が早くなり

目が離せなくなる。


落ち着け落ち着け落ち着け……


奏は女の子だと自分に言い聞かせるのだが

一向に心臓の鼓動が収まらず

逆にドキドキが止まらなくなるのを感じる。


何だろう? この気持ち……


……

おっ、女の子、今の奏は女の子だからっ


ひっひっふぅー……

違った。


スー、ハー、スー、ハー

大丈夫、大丈夫。

よし収まった。


「奏、落ち着いた?

 色々心細かっただろうけど

 もう、大丈夫だからね」


「あ、うん……」


「女の子の基礎講座は、シャワー浴びて

 着替えてからにしようか? 

 浴室まで、歩ける? 」


「あ、いや、なんか、力が入らないや」


「そう、わかった。

 気持ち悪いだろうけど

 奏は下半身にバスタオル巻いて少し我慢してくれるかな? 

 浴室までは青藍に運んでもらおうと思っているけど

 良い? 」


奏は

コックリ頷く。


「青藍! そこにいる? 

 申し訳ないんだけど

 奏を浴室まで運んで欲しいんだけど

 出来る? 」


外にいる青藍に声をかけると


「無論だ」


俺にやらせろとばかりの勢いで入ってくる。


「状況を教えてくれないか? 」


「ごめん、それ、後で

 奏の処置が先」


その答えに青藍は

目を見開き、何か言おうとするが

またしても私の無言の圧力に


「わかった」


と言って

奏をお姫様抱っこする。


「大丈夫だったか? 」


「葵ちゃんのおかげで、平気だよ

 ごめんね青藍」


「……いや、その、いい」


青藍は顔を赤くしているが

状況わかっていないみたいだな〜


「私は瑞樹と萌香に応援頼むから、先に浴室行ってて

 階段気をつけてね」


「おう、任せろ」


そう言いながら

青藍は部からのしのしと出て行った。


私は、携帯で二人に応援を要請するため電話をかける。

最初に出たのは瑞樹だった。


「葵ちゃん、どしたん? 」


「瑞樹ちゃん、ごめん、今良い? 」


「大丈夫だよ」


「あれ始まっちゃった子いてね、一式買って来てくれない?」


その一言で瑞樹ちゃんは緊急事態だと理解する。


「あれね、了解。とりあえず下着5枚と一緒に一週間分あれば良い? 」


「うん、後、乳首に塗るクリームもお願い、

 掻きむしったみたいで少し炎症起こしているから

 刺激の弱いやつ。

 後ね、下着は胸の方もお願い」


「フーリーサイズで良い? 」


「うん、できれば上下とも、身長140センチメートルくらいで

 体型は、痩せ型のやつ、コンビニのでも良いから」


「お小遣い前で持ち合わせが厳しいでござるよ」


「今何処? 青藍向かわせるから」


「今、下校中、葛橋のところにいる。

 私から萌香にも連絡しとく? 」


「うん、ごめんね、おねがい」


下校途中の道には小さな川に

『葛橋』という橋が架かっている。


ここから走って10分ほどの場所だ。

青藍熊なら3分で着くだろう。

改めてお礼を言って電話を切り

一階に降りていくと

浴室前に青藍が立っていたけれど

酷く狼狽している。


「青藍、どしたの? 」


「い、い、い、い、

 か、か、か、か

 お、お、お、」


滅多に慌てたことない青藍が

変な生き物の様に

声を出している。


「イ○王子? 」


「○カ違う!! 」


あ、正気に戻った。


「すまん、

 いつの間に

 奏は

 女の子になったんだ? 」


「さあ? 

 それよりなんでそう思うの? 」


「シャワー浴びるからって上着逃がせた時に……」


『なにやってんの?』のツッコミなんとか抑え

できるだけ低い声で状況を説明する。


「そう、それじゃ話が早いわね」

 女の子はあれが始まると

 色々必要なの。

 奏、初めてで何も持っていないんだ。

 急いで準備しなきゃ。

 で、青藍君、お金、五千円ほど持っている?」


「もっ、もちろん、今、二万円ある」


ほ、ほう……お金持ちだね。

後で何かご馳走してくれないかな? 


自慢するでもなく

青藍が返事した金額に少し引いてしまったが

すぐ、正気に戻る。


「じゃあ、申し訳ないけれど

 葛橋までお願い、そこで

 瑞樹ちゃん達が待っているから

 あとは、瑞樹ちゃん達の指示に従って」


「了解だ! 」


私にビシッと

敬礼してから青藍は家を飛び出した。


「車に、気をつけて」


後ろから大声で叫んだけれど

とっくにその姿は消えていた。


「ったくもー、ぶつかった方の車が

 大破する未来しか見えないよ」


声をかけてから浴室に入ると

奏くんは全裸で突っ立ったまま呆然として

鏡を見ていた。


「はい、そこ、体冷やすと痛みが酷くなるよ

 シャワー浴びて、汚れを落として温まろうね」


と言いながら

私もいそいそと服を脱ぎ始めた。


あおいちゃんのいとこのお姉さんは

医療関係の人の設定です。


そして

あおいちゃんも

まだ漠然とですが医療関係に進みたいと

思っています。


内容

どこまで書こうか

思案中です。


表現も試行錯誤しています。


誰目線であればわかりやすくて

面白いのだろう。


日々精進ですね。

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