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本日、二話目の投稿です。


やっとここまできました。

折り返し地点です。


感想をいただきました。

本当に力になります。

有難うございました。


これから

色々と

生々しい展開が続きます。


苦手な人は

見ないほうが良いかもしれません。



物語の構成上必要な描写なので

最後まで悩みましたが

投稿することにしました。


よろしくお願いします。


※前半の奏君の反応は

 血を見たことによる過去記憶のフラッシュバックです。

 

 過去に大きなストレスを受けたことにより

 似たような体験をすると思い出すと良いう……

 PTSDとか呼ばれるらしいです。

 

「……うう、気持ち悪い」


何時間寝ていたのだろう。


ぐらぐら揺れる感じと

寝苦しさで目が覚めた。


身体中、汗ぐっしょりで頭も体も重い。


下腹部がもやもやして

まるで鉛が詰まっているかの様で

辛くて辛くて

半ば落ちる様にベッドの縁に腰掛け

立ち上がると股の間からどろりと何かが流れ出た。


その感触に

背筋が寒くなり

恐る恐る下を見ると

両足の太ももの内側から脹脛ふくらはぎにかけて

じわじわと赤い染みが広がって行くのが見える。


薄暗い部屋の中

やけに目立つその赤い色を見た途端

呼吸が苦しくなり

心臓は暴れだし

お父さんが車にはねられた場面が

目の前にフラッシュバックする。



『お父さん! お父さん! 』


雨が降りしきる中

倒れた父に駆け寄って

『僕』が泣き叫び手を握るが

衣服にじわじわと

赤色が染み出してきて地面に広がり

握り返す力は少しずつ弱くなり

指先が冷たくなって行く。


「奏……」


と、呟いた後

閉じられた目は再び開くことはなく

腕の力は、がくりと抜けて地面に落ち

溜まった雨水を跳ね飛ばして

視界を塞ぐと

僕の意識はぐるぐると回り出し

闇に引きずり込まれて行った。



……


「……おかしいな」


「どうしたの? 奏、出ない? 」


「ああ、何度掛け直しても留守録になる。

 千堂さんからも掛けてみてくれ」


「オッケー、っと」


授業が終わり

俺は千堂さんと二人で

奏の見舞いに行くために下校中だ。


途中、奏の夕食を買うので

何か食べたいものが無いかと

電話したのだが、奏から応答は無く

しばらくすると留守録に切り替わる状況が続いている。


「うーん、出ないわね」


「何かあったのかな? 」


「具合が悪いとか? トイレとか? 」


「トイレじゃ長すぎだろ? 」


「だよね〜、ちなみに青藍はさっきで何回目?」


「20回」


「うわあ……愛が深すぎ、それ、彼女だったらドン引きされるよ〜」


「うっさい」


今朝の

奏の顔が思い浮かび

不安に苛まれる。


やはり、側に付いているべきだった。


「とりあえず家に行こう」


「そうね」


最初、二人とも早足程度で歩いていたのだったが

奏の家の前に付いた時には全力疾走をしていた様で

千堂さんの姿はなかった。



『何かあったらお願いね』

と、奏の母さんから渡された

家の鍵を出しカギ穴へ差し込もうとするのだが

手が震えて中々入らない。


やっと玄関の扉を開け中に飛び込むと

後ろから千堂さんの声が聞こえたが

かまわずに乱暴に靴を脱ぎ飛ばし

そのまま階段を駆け上がりながら

叫ぶ。


「奏! 無事か? 」


返事は無く

嫌な予感で心臓がバクバク言い出す。


「奏、部屋か? 開けるぞ」


一応、ノックはしたが

返事を待たずに

乱暴に扉を開けると

奏は下半身を真っ赤にして

ベッドの側に倒れていた。


瞬間、

全身の血が地面に吸い込まれるように

引いていくのを感じる。


「なんだよ、これ?」


俺は

状況を理解することができず

へたり込んでしまった。


文章に自信がなく

「誰にも見られなくても良いと」

独りよがりの小説を書いて来ましたが

感想をいただき

もっとしっかりしなければと

思いを新たにしています。


本当に有難うございました。


これからもよろしくお願いします。

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