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眠れない夜。

なんか同じ投稿を二回していたようだったので、無理やり一つ話をねじ込みました。なので、多少前後でズレが生じるかもしれませんが、後で直していくつもりです。

「......」

窓の外は、1センチ先も見えないような闇。がっつり夜だ。瞼を閉じて、寝ようとはするんだけど......そうも眠れない。頭の中でぐるぐると回る思考は、リリアについてのことばかり。いや、そういうと少し語弊があるかもしれないから訂正しよう、僕が悩んでいるのは、リリアが僕の体をーーというか筋肉をーー事あるごとに触ってくるという行為についてだ。

 本来、僕は女慣れはあまりしていない方だと思うんだけど、何度もリリアに触られたから免疫がついた。

とは言っても、だよ?でも、誰だって、筋肉!!と言われながら触られたところで嬉しくはないと思う。僕が悩んでいるのはそのためだ。でも、彼女との言い合いは平行線をたどって時間切れで今に至るから、説得という線は捨てたほうがいいと思う。

 じゃあどうするか?そんなの決まってる。僕としては嫌なんだけど仕方ない、妥協策を練ろう。お互いが平等に感じられるような決まりごとを設けるとか。

 つぶった瞼の奥でそんなことをただ延々と考え続ける。

「ああぁ、眠れない!!」

 眠気が全くない。僕としては眠りたいんだけどなあぁ。

 一度考え始めたことをすぐにスパッと止める、なんて普通はできないと思うから、ある意味仕方ないのかもしれないけど。

 思い出すのはリリアの悪い面ばかり。せめて、もう少しまともになってくれないかなぁ。確かに、普段のリリア自体はとても可愛くて綺麗だと思うし、多くの人に慕われるだけの優しさ、内面の美しさも持っていると思う。

「なのに......」

 思いの強さから、つい言葉が出てしまう。性格は普通でいいから、筋肉好きさえ直してくれればなあ。そうであれば

、僕も恋に落ちる、なんてことがあったのかもしれない。

 でも、少なくとも今はそんな気になれない。そもそも、状況が状況で僕は殺されて異世界にきたわけだし、普通ならどうにかなっちゃうんじゃないだろうか。そんな状況で子、恋?自分で言ってて笑えた。

 そんなことを考えていると、自分が悩んでいたことがひどくバカらしくなってきて、スウッっと頭の中から消えていく。

「やっと、眠れそうだ。」

これは25話までノンストップという宣言に含めたいところですが、とても短いので1話分には含めないことにしました。つまり、26話までノンストップ、ということになります。

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