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戦乙女のリリア様。

短いのは、他の話を修正するということで許してほしいです。

「これで新規登録は終わりになります。あなたの指紋は魔障石に登録しましたので、今後ギルドバンクを始めとする関連の施設で使えますよ。」

緑色の石から指を離す僕。

「ありがとうございます!」

「ハンターライフ、頑張ってくださいね!」

長い列を並び切った後、なんとか僕はギルドに登録を終えた。

「では、登録もしたことですし。ギルドでも見て回りましょうか?案内とかしますよ?」

「あ、それいいね!ぜひ案内してほしいな。」

この世界のことを知るという観点と、ギルドについて知るという観点から、僕はリリアからの提案を快諾する。

「分かりました!それでは案内しますね。」





僕達は1階の受付を軽く流し見た後、2階の薬草売り場を見た。 僕が異変に気付いたのは、その時だった。

「さっきからやけに見られてるような気がするんですけど……」

「え?ここには人面草マンドラゴラはありませんよ?それは、確か観葉植物のコーナーにあったかと……」

「そういうことじゃなくて!」

苦笑しながらツッコミを入れる。

ていうか、人面草マンドラゴラって観葉植物、なんだ……見たことは無いけど、だいたい想像はできるなぁ。やめよう、うん。気分が悪くなるから、考えないようにしよう。僕がそんなことを考えている時だった。

ジロリ。

っ!!また視線だ。

「ねぇ、リリアは視線感じない?」

再びリリアに聞いてみる。

「え?私にはそんなシックスセンス的な能力はありませんよ?」

「いや、そういうことじゃなくて?!」

なんだろう、リリアは漫才でもやりたいのかな。ていうか、この世界にもシックスセンスっていう言葉はあるんだ……魔法あるのに?

「って、話が逸れたけど、ふつうに周りをを見渡して見てよ?」

僕がの言葉に、リリアは靴を軸にその場で回転するように、くるっと器用に回った。

「いつも通りですが?」

「……え?」

いや、どう考えてもこちらを見ている人がたくさんいるんだけど?女の人から男の人まで……て、なかにはこっちを睨んでる人までいるし。

「あ、でも、いつもは睨んでくる人はいないですね。」

つまり、人が見てくるところはいつも通り、ということか……それって、どうしてかな?

僕が思考を巡らせていると、リリアが口を開いた。

「あ、私ちょっとお手洗い行ってきますね。」

「あ、わかったよ。僕はここで待ってるね。」

「はい、すぐ戻ります~。」

そう言ってパタパタと小走りでお手洗いへ行ったリリア。

リリアがいなくなった直後。三秒も経っていなかった。

突然十数名の男の人ーーなかには何人か女の人も混じっているがーーに囲まれる。その勢いたるや、ヌーの大群を彷彿とさせるほど。

「あ、あのぅ……僕に何か御用でしょうか?」

恐る恐る、目の前にいる人に聞いてみる。

「お前、リリア様の何だっ?!」

喝っ!という効果音が似合いそうな気迫。

「ひえっ?!」

思わず女の子みたいな悲鳴を上げてしまう。

「い、いやぁ、何と言われましても……」

落ち着いて対応しようとはするものの、それはそれで反応に困るなぁ。

「百戦錬磨のその技で、何人ものハンターを危機から救い、それでいて気取らず、凶暴な魔物が現れればすぐに動いて、自らの死も恐れずに魔物に立ち向かう!そんな戦乙女ヴァルキリーのリリア様と、どのような関係なんだ、と聞いているっ!」

あれ?やけに説明みたいだなぁ、まるで誰かに説明するみたいに……何でだろう、そこには触れちゃいけない気がする。そんな気がする。

「リリアとは親戚で、わけあって一緒に旅を始めただけなんですけど。」

「し、親戚だとっ?!」

僕の言葉にうろたえるみなさん。

え?そんな顔されても困るんですが。

「くっ、仕方ないリリア様の親戚ならば手を出すわけにもいくまい、放っておく。だが、リリアに手を出そうとしてみろよ?我々が許さん!」

そうだそうだ、と頷くみなさん。そして、すうっと後ろに歩きながら、消えて行った。そんな歩き方すると、転びますよ。

すると、パタパタとという小走りの音が聞こえてきた。

「シンゴ~お待たせしましたぁ。」

どうやら、リリアが戻ってきたようだった。

「って、あれ?シンゴ、何か良いことありました?笑ってますよ?」

「え?あぁ、これはね、リリアが今まで、いいことをしてきたんだなぁ、って思っちゃってさ。やっぱり、リリアは良い子だね。」

きっと、さっきの人達はリリアが助けた人やリリアの事を人として好きなんだろう。

「えっ、ええっ?何でいきなり褒めるんですか?」

「いいでしょ、別に。悪口言ってるわけじゃないし。」

「で、でも、なんか気持ち悪いです……」

「えっ?!」

暗めに言われたので少し傷ついた。

「いいじゃないですか、戦乙女ヴァルキリーのリリア様!」

「ひゃいぃ?!」

僕がからかうと、顔を真っ赤にして変な悲鳴をあげるリリア。

「な、何で知ってるんですか?!」

「有名だから、かな?」

きっと、知名度はかなりあるのだろう。だって、戦乙女ヴァルキリーなんて、そうそう呼ばれたりはしないだろうから。それ相応の実績とかがあるから敬いを込めて言ってるんだろう。

「ふぇえええ!恥ずかしいから、シンゴには知られたくなかったのにぃ!」

「あ、そうなの?僕はいいと思うけどなぁ、戦乙女ヴァルキリーのリリア。かっこいいし、似合ってるよ!」

わざと名前を出して、少しからかう。

「もうっ!からかわないでくださいよう」

ほっぺを膨らまして、僕を肘でつつくリリア。

その後、他の所の案内もしてもらい、宿に帰った。ちなみに、視線は無くならなかった。

リリアは慣れちゃったから感覚がおかしいけど、僕もそうやって慣れるしかないのかな?

取り敢えず2話かいたので目標は達成してますよね?してますよね?

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