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第8話「中国のワインって」(2015年2月1日投稿)

 今回のお酒はワインです。

 以前にも少し話が出ていますが、私が好きなワインはブルゴーニュとシャンパーニュ。と言っても、高くて手が出ませんので、家で飲むのは赤なら南米辺りのピノ・ノワールやマルベック、白なら料理に合わせて、スペインかイタリアのライトなものが多いです。シャンパンもスペインのカヴァで我慢しているという感じです(前回のポル・ロジェは特別です)。


 さて今回の話は先日行った中華店でのお話です。

 中華街がある土地柄か、近所に割と本格的な中華屋さんが多く、よく中華を食べに行きます。広東や台湾系のお店が多いので、魚介ものがおいしく、白身魚の蒸しものや貝類の湯引きなどをよく頼みます。

 飲むお酒は紹興酒ではなく大抵ワインです。できればソーヴィニヨン・ブランがいいのですが、シャルドネかリースリング、他はシャンパン(テタンジェ)しかないので、コスパのいいチリのシャルドネをよく飲んでいました。

 その時もシャルドネかシャンパンを頼もうと思ったのですが、オーナーさんから「中国の割と有名なワインがあるよ」と言われ、手を出してみました。


 そのワインが「張裕チャンユーChangyu」で、白はリースリング、赤はCabernet Gernischt(カベルネ・ガーニッシュ? 読めません)(中国名:蛇龍珠)を頼みました。Cabernet Gernischtという葡萄は中国でしか作られない品種なのだそうです。


 この張裕なのですが、ネットで調べてみると、かなり大きな会社みたいです。世界10大ワイナリーだそうで、イギリスの雑誌でアジアで唯一、ワイントップ50に入っているブランドなのだそうです。


 で、味なのですが、何とも言えない微妙さでした。

 まず、白ですが、値段も高くは無く、大外れというわけではありませんでした。ただ、可もなく不可もなく、リースリングと言われれば何となくアルザスのリースリングを薄めたような気も……という感じで、決して飲めないほど不味くはありません。

 じゃあ、何が不満なのだというと……言葉にできないがっかり感というか……

 期待もしていないのにがっかりも何もないのですが、もう少し何とかなるだろうと言いたくなる味……言葉にならないもどかしさを感じる味です。きっと一緒に飲んでいたら、納得すると思われるのですが……


 そして、赤ですが、これは輪を掛けて微妙。

 飲んだ時の第一印象は「えっ? カベルネ? カベルネって書いてあるよね」でした。

 もちろん、カベルネ・ソーヴィニヨンでも外れはありますが、値段を知っているだけに「???」と……。

 これも飲めないわけではありません。紙パックで売っている格安ワインに比べれば、十分に飲める味です。ですが、それだけなんです。

 まず、香りが圧倒的に足りない。ボルドー用のグラスで飲んだのですが、香りが上がってこないんです。味に深みもなく、何を飲んでいるのか判らなくなるほど。一瞬、味覚障害に陥ったのかと思うほどでした。

 苦肉の策として、ワインクーラーを用意して貰い、10℃くらいまで冷やして飲みました。このおかげでXO醤蒸しの白身魚がおいしく食べられました(笑)。

 XO醤は香港の高級品で干し貝柱や干しエビがふんだんに使われているものです。個人的には辛口の日本酒が合うと思っているのですが、それで味付けした白身魚に赤ワインですよ。人がやっていたら、味覚がおかしいんじゃないかと思います。自分でやっておきながらなんですが。


 ここまで書いて言い訳でもないのですが、私は“中国”という国は嫌いですが、中華料理は大好きですし、中華食材も良いものは旨いと思っています(旨いものは日本で作っていたりしますが)。ですから、偏見ではなく、本当に味が微妙だったのです。

 イギリスの雑誌編集者の味覚を疑いました。これで世界トップ50って……


 皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

 きっと私の言いたいことが判ると思います。


 次回は麦酒ビールの話をお届けしようと思っています。

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