女は度胸って、言うじゃない
産まれた時から、父ちゃんは居なかったの。
づっと父ちゃんと思っていたのは、叔父ちゃんだった。
ある日母ちゃんが、「新しい父ちゃんが出来るよって」言ったけど、「今さらそんなのいらないよって、」言ったのにある日義父ちゃんが来た。
私は、七歳で小学校一年生の春の事。
叔父ちゃんや従姉妹達と別れて、新しい義父ちゃんの家に住む事になった。
叔父ちゃんも従姉妹達も皆優しくて大好きだったのに、お母ちゃんが幸せになる為だからって、叔父ちゃんが言ったから、新しい義父ちゃんの家に来た。
義父ちゃんの家は狭くて古い家だった、義父ちゃんは私の事が嫌いみたい、いつも意地悪ばかり言って来る。
勉強は算数が好き、そろばんでかけ算や割り算も得意だし、勿論足し算や引き算もお手の物。
でも何だか皆、私よりうんと小さいの調度頭一つ分位、おかしいなあ、と思って母ちゃんに聞いて見たら、産まれたばかりの頃身体が弱かったから、育たないだろうからって、役所に届けるのが遅かったらしい。
でも、二歳になってしまって慌てて出したんだって、酷いよねもし本当に死んでしまってたら、この世に存在さえしなかった事になってたんだから。
だから、私は本当は同級生より二歳も年上何だよ。道理で勉強が出来るはずだよ。
女だし年は若い方が良いみたいだから、まっ、いっか。
同級生より頭一つ分大きかったから、義父ちゃんに、ほき過ぎだのウドの大木だの言われて…。
義父ちゃん何か本当に大嫌いだよ。
母ちゃんに、言っても「義父ちゃんのお陰で毎日ご飯が食べられて、雨風を凌げる家に住めて、お前と暮らせるんだよ。」何て、言うし…今は我慢してる…子供だから、でも速く大人になって、あんな義父ちゃんのいる家から出てやるんだ。
密かに心に誓ったんだ…若干、尋常小学校一年の春。




