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クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる  作者: エスツー
第二章 学園編

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第74話 わたくし達の新学期はここからですわ!

 そんなこんなでマリアお母様からの頼みを受けて、急遽レイライトがフォーチュン学園に通う事が決定したのですけれど、結論から言えば、レイライトがわたくし達の教室、特Aクラスに所属する事は叶いませんでしたの。


 というのも、今からフォーチュン学園に入学するには転入試験受ける必要があった訳で、レイライトは試験に合格こそしたものの、最上位である特Aクラスには届かず、その二つ下のBクラスに入るのが限界だったのですわ。


 これは彼女の頭のデキがよろしくないという事ではなく、単純に準備不足が原因ですわね。


 わたくしやシャルロット、アクアルお姉様が当たり前のように首席を取っている事から感覚麻痺しがちですけれど、そもそもフォーチュン学園はキングダム王国1の進学校ですの。


 IQ2万を誇るわたくしですら首席を取る為には◯ぬほど勉強しなければならなかったのですから、地頭の良さ自体はわたくしと同等といえどレイライトがぶっつけ本番で特Aクラスに入り込むなんて不可能だったのですわ。


 むしろ5つあるクラスのちょうど真ん中であるBクラスとといえど、入学できただけ恩の字ですの。



 と、そういう背景もあってレイライトと関わる機会も少なくなり、せっかく堕としたにも関わらず逃げられるのではないかと恐れていたわたくしでしたけれど、再開した学園生活中、意外にも彼女の方からわたくし達に絡んでくる事が多かったのは意表をつかれましたわね。


 どうやらクラス分けで自分一人だけ除け者になったように感じたのが効いたらしく、昼休憩中の食事の際はわたくしとロゼ、あとはアクアルお姉様にシャルロットにリーリスお姉様のグループの席に当たり前のように着席するし、授業が終わったら何かと理由をつけてわたくしの部屋を訪れたりしてきたのですわ。


 歴代最高の聖女と呼ばれている事もあり、彼女は自身が所属するBクラスでは大変慕われていたそうですのに、それでもわざわざ嫌いだと公言するわたくしの下を訪ねてくるだなんて実に健気なこと。



 そして、当然このチャンスを逃すわたくしではありませんでしたわ。


 休日の日には勉強を教えてやるという口実でレイライトを学園の外にあるラブホテ––––休憩所に連れ込んで、ロゼと一緒に3人でヤりたい放題でしたの。


 わたくしが学園で禁じられているのは寮での不純異性交友ですものね。


 学園の外、それも同意の上(レイライトは口では抵抗するものの、実際には喜んでいるのはバレバレなのですわ)でやる分には文句を言われる筋合いはありませんの。


 致してる最中はレイライトを口車に乗せて、彼女にわたくしの事を『リリアーゼお姉ちゃん』呼びさせる事もできましたし、まさに人生薔薇色でしたわ。



 順風満帆な学園生活。

 一つ問題があったとすれば、それはアホ王子、もといアレイスター殿下が◯ぬほどうざかった事ぐらいですわね。


 妄想するだけでは飽き足らずわたくしとロゼ、そしてレイライトの仲を根掘り葉掘り聞こうとしてきて、鬱陶しさのあまり何度か股間を蹴り上げてしまいましたわ。


 何度も股間に致命傷を負い悶絶しているにも関わらず、次の日には王家御用達の治癒師によって復活し、そしてわたくし達3人やお姉様とシャルロットを題材にした新作百合小説を何冊も仕上げるその熱意はどこから沸いてくるのか不思議でなりませんの。



 他にもちょっとした出来事は多々あれど、基本的にはさしたる問題もなく、第三学年だったアクアルお姉様とリーリスお姉様のお二人は無事卒業してバレスチカ家に戻り(リーリスお姉様はグレンお兄様のところへ嫁入り)、現在わたくし達も始業式を終えて、今は第二学年の特Aクラスで待機しているという訳ですわ。



 ◇◇



「進級と昨年に続き首席認定おめでとうリリアーゼ嬢。それともリリアーゼ子爵と呼んだ方が良かったかな?」


 教室で声をかけてきたのは淡い緑色の髪に、赤色と青色のオッドアイ、そしてその上から高価そうな眼鏡をかけた、インテリ系美少年、クラスト・ペンデュラムでしたわ。


 言葉では祝福してるものの、身体能力の低さが祟り今回も首席の座を取り逃がしたせいで、その口調はどことなく悔しさが滲み出ていますわね。


「これまで通りリリアーゼ嬢で構いませんわ、クラスト様。別に子爵と言っても領地を持ってる訳じゃありませんもの」



 去年の春、失踪していた歴代最高の聖女であるレイライトを保護した功績を認められ、わたくし達はそれぞれ陞爵していましたわ。


 もともと男爵だったわたくしは子爵に、爵位を持っていなかったアクアルお姉様、グレンお兄様、ロゼ、ついでにシャルロットは男爵に認定されましたの。


 グラントお父様に至っては伯爵を飛び越えて侯爵を陞爵しており、バレスチカ家は褒美として建前上は王家管理していた高難度ダンジョン、『最果ての回廊』の所有権を賜る事になったのですわ。


 元から『最果ての回廊』で魔物達の暴走(スタンピート)が起きた際はバレスチカ家が対応する事になっていたので今更と言えば今更なのですけれど、王家がこのダンジョンをバレスチカ家の所有物だと正式に発表したのは地味に大きいですわね。


 これによってバレスチカ家はいつでも『最果ての回廊』を貸し切りにする事ができるようになり、また獲得した大量のボスドロップ品の価値を鑑みれば、バレスチカ家は王国随一の資産家とも言えるようになったのですわ。


 まぁ、一度に大量のドロップ品を市場に流すと、希少価値が暴落してしまうので少しずつ売っていくしかないのが難点ではあるのですけれど。


「おはよう!リリアーゼ嬢、ロゼ嬢、シャルロット嬢。今年度も尊さの極みであり、真実の愛の体現者でもある君達にお目に書かれて光栄だ!」


 続いて教室に入室しながら大仰な挨拶をしてきたのは金髪蒼眼の超絶美少年、アレイスター殿下でしたわ。

 そのすぐ後ろには彼の婚約者でもあり、燃えるような赤髪をポニーテールに纏めた、赤のドレスを身に纏う美少女、マーズ・スカーライトが控えてますわね。


「殿下。私以外の令嬢と交流する際は一定の節度を守ってください。ロゼ達にはもう相手がいるんですから」


「もちろん分かってるとも、マーズ嬢!だがこれは真実の愛を追求する者として、決して避けては通れぬ宿命でもあるのだよ!」


 頭を抑えて溜息をつくマーズ。


 1年前はわたくしと対立した事もあった彼女でしたけれど、腹違いの姉妹であるロゼと和解した事もあってか、今ではだいぶ落ち着いた様子ですわね。


 その分、今度は婚約者としてアホ王子の面倒を見る機会が増えたのは御愁傷様ですけれど。



 あ、どうでもよすぎて忘れてましたけれど、原作乙女ゲーム『ふぉーちゅん⭐︎みらくるっ!』の攻略対象の一人、ディラン・エクシーズはAクラスに降格したのでここにはいませんわ。


 特Aクラスは定員が20名と決まっているのですけれど、今回下位のクラスにいたある生徒が、わたくしとシャルロットの二人と同等の成績、つまり首席に選ばれる程の成果を叩き出した事により、無事特Aクラス最下位だったディランと入れ替わる形になった訳ですの。



「おーい、ホームルームはじめるぞー」


 雑談してたら筋骨隆々の大男、特Aクラスの担任ノッキンが入室し、間伸びした声で今年度初のホームルームの開始を告げましたわ。


「いよいよですね、アーゼちゃん」


 ワクワクした声音と表情でわたくしに話しかけるロゼ。


「先輩、大丈夫でしょうか?」


 一方、心配そうな声で呟いたのはシャルロットでしたわ。


 ちなみに彼女が言う先輩とはアクアルお姉様の事ではありませんの。


 お姉様が卒業した後も、連休の際シャルロットはバレスチカ家に遊びに行って、お姉様とイチャコラしてるみたいですわ。


 早くわたくしを百合の間に挟んで欲しいですわね。



「まー、ホームルームつっても話題は一つだけどなー。今年度、特Aクラスに仲間が一人増えるぞー。っつーわけで入ってきてくれー」


「失礼します」


 ノッキンに促されて入室してきたのは一人の少女。


 彼女の姿を目にしたクラスのメンバー達は男女問わず、歓声と共に一斉に色めき立ちましたわ。


 特にアホ王子は『世界の真理きたああああああぁっ!!!』と大興奮状態ですの。



「レイライト・バレスチカです。少し前までは聖女をやってました。貴族としてはまだまだ経験不足の若輩者ですが、どうぞ宜しくお願いします」


 カーテシーを完璧に決めた、わたくしと同じ顔立ちの、綺麗なストレートの白髪に、透き通るような深紅の瞳をした、ホワイトロリータのドレスを身に纏う超絶美少女。


 1年前は長い野宿生活と不規則な食事で痩せてしまっていたレイライトも、今では規則正しい生活と食生活を送る事で肉付きが良くなり、特にお胸の方はわたくしと同じぐらいの大きさまで成長して、実に抱き心地が良くなったのですわ。


「んじゃ、聖女様の席は……っと、リリアーゼの隣が空いてるなー。よし、んじゃ聖女様のお世話は頼んだぞー」


「心得てますわ、ノッキン先生」


 ちなみにわたくしの席の隣が空いてるのは予めアレイスター殿下に頼んで手配してもらった成果なのですわ。


 席順は一番前の席の左からロゼ、わたくし、空席、シャルロットとなっており、さらにわたくしの真後ろの席はアレイスター殿下という、わたくしの欲望を満たしつつ、アホ王子の欲望を満たせる、まさにwinwinな順番になってますの。


 わたくしの席の隣に座ったレイライトがチラリとこちらの方を覗き込んできましたわ。


「リリアーゼには負けないから」


「うふふ、分かってましてよレイライト。ちゃあんと可愛がってあげますわ」


「……っ!?」


 顔を真っ赤にしてプイッと横を向くレイライト。


 ついでに鼻血を出してぶっ倒れるアホ王子。


 1年かけてわたくしとロゼに何度も抱かれたにも関わらず、相変わらずこの子は受けのスペシャリストですわね。



「よーし、ホームルーム終わりなー。んじゃ、新年初の授業やってくぞー」


 ノッキンの号令とともに、収納鞄から教材を取り出す生徒達。



 原作『ふぉーちゅん⭐︎みらくるっ!』では描かれなかった、存在する筈のないもう一つの未来。



 わたくしも、ロゼも、レイライトも、ここにはいないけれどバレスチカ家の皆も、誰一人欠けていない世界。



 さぁ––––





「わたくし達の新学期はここからですわ!」





 クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる 「了」

 長期間の間お付き合いくださり誠にありがとうございました!

 最初は前作より沢山の人に見てもらえたらいいなぁと思ってただけでしたが、想定より遥かに多くの方々に評価して頂き、リリアーゼ達の冒険やエッッッな体験を楽しんで貰えたようで嬉しいです!

 本作を最後まで続けて来られたのは読んでくださる皆様のおかげでもあります。


 本編自体はこれで終了となりますが、もし宜しければ 長期間の間お付き合いくださり誠にありがとうございました!

 最初は前作より沢山の人に見てもらえたらいいなぁと思ってただけでしたが、想定より遥かに多くの方々に評価して頂き、リリアーゼ達の冒険やエッッッな体験を楽しんで貰えたようで嬉しいです!

 本作を最後まで続けて来られたのは読んでくださる皆様のおかげでもあります。


 本編自体はこれで終了となりますが、もし宜しければブックマーク、評価、レビュー、ご感想、いいね等をして頂けると作者のやる気が爆上がりして次回作等にも繋がりますので是非宜しくお願い致します!

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