表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる  作者: エスツー
第二章 学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/71

第69話 あなたみたいなメスガキは好きですわよ

「もうこれ以上やってもレイには勝てないって分かったでしょ?」


 レイライトはあろう事かこのわたくしに降伏を迫ってきやがったのですわ。


「リリアーゼ。あなたがレイに匹敵する力量を持っている事は認めるけれど、それでも光が闇に屈するなんてあり得ない」


 ––––この女。


「今辞めるならメイドちゃんだけは取り上げないであげる。だから早く荷物を纏めて家から出て行って。レイの視界から消えて」



 この女ああああああぁっ!!



「うふっ、うふふ……」


 レイライトの表情にわたくしを馬鹿にしているような嘲りはありませんでしたわ。


「……なんで笑ってるのよ。自分の敗北が認められなくておかしくなったの?」



 つまり、この女は仇敵であるわたくしの身を案じて降伏を提案している。

 それも、わたくしにとって一番大切なロゼだけは連れて行っていいという、最も甘い処遇で。



「おかしくなんてなってませんわ。ただ、あなたが実にわたくし好みの反応をする物だから嬉しくなってしまっただけですの」


「嬉しい、ですって?」



 レイライト、あなたは––––



「いい子ちゃんですのね。それも根っからの」



 自分で自分の事をいい子というだけの事はありますの。


 思えば原作ゲーム『ふぉーみら』において、レイライトが人を◯した描写はシャルロット達に敗北して満身創痍となったリリアーゼにトドメを刺した時の一回こっきりでしたわね。


 それもおそらく、自分の手でリリアーゼを◯したいとかそういうのではなく、死にかけのリリアーゼを介錯するつもりでやったのでしょう。


 でなければリリアーゼがシャルロット達に勝利したバッドエンド、通称クレイジーレズルートにおいて、闇属性に対して絶対的に有利な筈のレイライトが戦いで消耗したリリアーゼに返り討ちにされるなんて事、ある筈がないですものね。



「わたくし、あなたみたいなメスガキは好きですわよ」


「メスガ……えっ?レイの事が好き……?」


 わたくしの好きという発言に過剰反応してレイライトが顔を真っ赤にしてもじもじし始めましたわ。



 彼女が本当にメスガキなのかと問われれば厳密には違うのでしょうけれど、勝手に相手の力量を自分の尺度で判断し、勝利を確信するその姿はメスガキに近しい物があるでしょう。


 そして先程も述べたように、わたくしはメスガキが好みなのですわ。



 もっとも––––



「わたくしが好きなのはメスガキにおちょくられる事ではなく、わからせて屈服させる事なのですけれど。––––【葬黒(そうこく)】」


「……っ!?」



 己の身体に宿る黒の魔力を限界まで解放するわたくし。

 収まりきらず溢れた黒色の風はそのままさらに上空へと向かって放出され、雲を突き破り、余波によってその全てを吹き散らしましたわ。


 それによって先程まではどんよりとした曇り空だった天気も、今では眩しい程に光が刺しこみ大地を照らしてますの。



 人の頂点、人を統べる者を『王』と呼ぶのなら、天を統べるわたくしは何だと言うのでしょう。



 もうそんな事はお分かりですわね。


 そう––––



「わたくしが!わたくしこそが『魔王』なのですわ!!!」


「––––【超結界(ちょうけっかい)】!!」


 最高まで魔力を高めたわたくしに恐れをなしたレイライトは彼女の持つ二つある必殺技の一つ、【超結界(ちょうけっかい)】を発動させましたわ。


 あれは凄まじく強固な結界によって己へのダメージを大幅にカットしつつ、そこから自動で【聖結晶(せいけっしょう)】を飛ばす事で攻撃も兼ね備えた攻防一体の技なのですわ。


 ですけれど––––


「なっ!?」


 突如目の前に現れたわたくしにレイライトの表情が驚愕に歪みましたわ。


 想定外の速度に動揺しているとはいえ、今のわたくしの動きをちゃんと視認できているのは流石ですわね。

 とはいえ、もはや見えたところでどうにかなる物ではないのですわ。


「おらあっ!!ですの!!!」


「きゃあっ!!?」


 わたくしは結界で守られたレイライトを真上に向けて全力で蹴り上げましたわ。

 蹴りの勢いと発生した黒の竜巻による斬撃でそのまま1kmほど上空へと投げ出されるレイライトの身体。


 それに一瞬で追いつくわたくし。



葬黒(そうこく)】は派手な速度の上昇とは裏腹に緻密な魔力操作が求められる、わたくしただ一人のみに許された技なのですわ。


 風の魔法で身体を押す事で速く飛ぶだけでなく、身体の骨の関節一つ一つを加速させる事で音速を超えたスピードでブン殴る事ができるんですのよ。


 さらに過剰に放出された魔力を竜巻に変えて敵を切り刻む事でダメージを底上げする、超絶高等な技術ですの。



「おらおらおらおら!!ですのですのですのですの!!!」


「がっ!?ぐううううぅっ!!??」


 一撃一撃が音速を超えた打撃、それを無数に浴び続けた事でレイライトの身体は血塗れになっていきましたわ。


 たとえ強固な結界で守られようとも。

 たとえ【強化(ブースト)】によって肉体の強度をあげていようとも。


 レイライト、所詮あなたなんてわたくしに百合乱暴(控えめな表現)されるしか脳がないヤワな肉の塊にすぎませんのよ。



「そのまま◯ねぇ!!……やっぱ◯ぬな!!ですわ!!!」



 ドオン!!!



 真上から全力で踵落としを打ち込んだ事によって、垂直に勢いよく落下したレイライトの身体は地面に衝突し、半径50mを超える巨大なクレーターを作りましたわ。


 それを追って地上へと舞い戻るわたくし。



「あら?」


 いつも以上に全力を出したせいか、【葬黒(そうこく)】がもう切れてしまいましたわね。


 ま、問題はないのですわ。

 最初から【葬黒(そうこく)】はそのまま倒せたらラッキーぐらいにしか考えていませんでしたもの。



「はぁっ、はぁっ……【超回復(エクストラヒール)】!」


 血塗れでおそらく骨も数本折れていたと思われるレイライトの身体が真っ白な光に包まれ、一瞬で修復されましたわ。

 地面に伏した状態からよろよろと立ち上がるレイライト。


 うーん、これだから回復持ちのボスは嫌なんですわよね。



「それがっ……!あなたの全力?ならレイの勝ちだね!!」


 勝ち誇ってる割にめっちゃ息絶え絶えですわね。

 生まれてこの方、ここまでボコボコにされた事なんてなかったんでしょう。



「なに勘違いしてますの?」



 でも残念。



「本当の地獄はここからですわ」



 レイライト。

 あなたはこれから身体だけでなく、心までわたくしに蹂躙される事になるのですわ。





 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 この二人の戦いだけなんか作品違う(汗)。


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 もし宜しければブックマーク、評価、レビュー、ご感想、リアクション等をして頂けると作者のやる気が爆上がりしますので、少しでも面白い、続きが読みたいと思った方は宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ