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クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる  作者: エスツー
第二章 学園編

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第59話 勝手に泣いてんじゃねーですわよ

 △△(side:リリアーゼ)



「んー?」


 顎に手を当てて考え込むわたくし。

 そして屋上の床に敷いたマットの上には先程気絶させたばかりのレイライトもとい野生のラスボス。



「––––面白くないですわね」



 1ヶ月ほど前に協定を結んだ聖女シャルロットは光属性の魔法を扱うだけあってその魔力の感知能力にも長けており、彼女の協力でわたくしはレイライトが主にこの屋上に滞在している事を知りましたわ。


 そして1ヶ月というほどよい期間を空ける事でレイライトの緊張を解き、彼女が完全に無警戒であろう授業中に抜け出して百合乱暴(奇襲)を仕掛け、こうして転がしてやった訳ですけれど。


「なぁんであなたは勝手に不幸になってやがるんですの?」


 気を失ったレイライトの頬には涙が伝ってましたわ。


 普段から【清浄(ピュアリィ)】を掛けているようで臭いや汚れはないようですけれど、よくよく見れば真っ白な長い髪はボサボサで、ホワイトロリータのドレスはそこかしこが破れており、着用している白タイツはいたるところが伝線していて大変エッッッ……ではなく痛ましいですの。


 わたくしと双子だと言うにも関わらず、お胸の方もロゼにちょっと毛が生えたぐらいのボリュームしかない程に痩せていた事ですし、流石のわたくしも待望の獲物がこんな有様では萎えてしまいましたわ。


 もちろん嘘ですの。

 これはこれで興奮するのですわ。


 ですけれど、このまま百合乱暴(控えめな表現)を続行しても不完全燃焼になる事は目に見えていますものね。



「んちゅ……はぁ、しょっぱいですの」


 足元に屈み込んでレイライトの身体を起こし、頬に舌を這わせて涙を舐め取りましたわ。


 面白くない。

 面白くないですの。


 《《わたくしが》》泣かせてやるつもりだったのに、勝手に泣いてんじゃねーですわよ。



 当初は陰でコソコソしてわたくしをハメようとしていたこの憎たらしい女を捕まえたら、一切の容赦をするつもりはありませんでしたわ。


 それこそぶち◯して、◯ませて、一生わたくしの◯奴隷として使い倒すつもりだったのに、これじゃああんまりですの。



「よっと……軽いですわね」



 レイライトの背と膝下に手を入れてお姫様抱っこしたら、あまりの軽さに驚きましたわ。


 彼女の身長はわたくしと同じぐらいで、ロゼと比べると10cm程高いのですわ。

 それでいて一応お胸はロゼより少し大きいというにも関わらず、持ち上げた時の重量はロゼより軽い程ですの。


 これは由々しき事態ですわ。



「とりあえず太らせるところからですわね」



 ロゼが控えめな体型である事、お胸担当のアクアルお姉様と太腿担当のシャルロットがくっついた事により、わたくしの性事情には肉肉しい成分が足りないのですわ。

 だとすれば消去法でこの女にはわたくしと同程度の体付きになって貰わねば困りますの。



 レイライトをぶち◯すのはそれからでも遅くはないのですわ。



 ◇



「ロゼ!実家に帰りますわよ!」


「アーゼちゃん!?」

「レイライト先輩!?」


 特Aクラスの教室に気絶したレイライトをお姫様抱っこしたまま入室したわたくしは、目当てのロゼを呼びつけましたわ。


 行方不明だった歴代最高の聖女を抱えているわたくしを見て、ロゼやシャルロットだけでなく、教室中が騒然となりましたの。


「うおおおおーい!?リリアーゼ、これはどういう事なんだー!?その子どう見ても聖女様じゃねーかー!?」


 特Aクラスの担任である筋骨隆々の大男、ノッキンが間伸びた声で驚愕しながらひっくり返りそうになってましたわ。


 にしても、やはりこれまでの功績に差があるせいか同じ聖女であってもシャルロットは呼び捨てで、レイライトは聖女様呼びなんですのね。


「お手洗いに言ってる最中に、たまたま生き別れの妹(レイライトをお姉様と呼ぶのは嫌すぎるので強制的に妹認定ですわ)が廊下でぶっ倒れてるのを発見したのですわ。という事でわたくしとロゼは早退させてもらいますわよ。次に学園に登校するのは一週間後ぐらいになると思いますわ」


「いやいや、確かにお前と顔はよく似てるがー、それはさておきなんで聖女様が学園の廊下にぶっ倒れてたんだー?それと、まずはしかるべき治療を受けさせた後で神殿に連絡すべきだと思うぞー」


 この脳筋教師、トロそうな口調で話す割にそれらしい正論をぶちかましてきてうぜーですわね。


 大体レイライトを神殿に引き渡したりしたら彼女が害される事はないにしても、あとでお父様が神殿に乗り込んで殲滅まったなしなのですわ。

 あまりにもあり得ない選択ですの。



 ……しゃーないですわね。

 アレに借りを作るのは癪ですけれど、背に腹は変えられないのですわ。


「アレイスター殿下」


「矮小な僕に出来る事なら何なりと言いつけてくれたまえ、リリアーゼ嬢」


 わたくしが名を呼ぶと、殿下はキリッとした顔でわたくしの前に跪きましたわ。

 次代の王となる者がこれでいいのか疑問に思いつつも、話が早いのは面倒がなくていいですわね。


「わたくしの性癖は言うまでもないでしょう?そしてここにいるのは双子の妹。百合と言うジャンルにおいて双子は鉄板と言っても過言ではない筈ですの。––––あとは分かりますわね?」


 わたくしの言葉を受けた殿下は身をぶるりと震わせて、歓喜の笑みをうかべましたわ。

 自身が抱える欲望に対してあまりにも正直すぎますの。


「素晴らしい!素晴らしいよリリアーゼ嬢!!あとの事は僕に任せてくれ!!!王太子として君やロゼ嬢、そしてアクアル先輩の単位や内申点に響くような事はさせないとここに誓おう!!!」


 わたくしやロゼだけでなく、瞬時にここにいないお姉様の事にまで頭が回るだなんて、こいつ稀に驚く程優秀になりますわね。


「尊い君達が学園に戻ってきたその時は!是非とも君と聖女様……否!君と聖女様とロゼ嬢、3人の尊い営みを僕に聞かせてくれたまえ!!頼んだよ!!!」


 なんか、わたくしの頭の中を読まれているようで不気味ですわね。

 ま、いいですわ。



「殿下もこう言ってくれてる事ですし、行きますわよロゼ。お姉様には既に連絡済みですし、今頃馬車を呼んでくれてる筈ですわ」


「わ、分かりました!」


「あの、リリ様!私も同行を––––」

「シャロ様、あなたはここで待機ですわ。わたくしとあなた、両方が揃っていたらレイライトがヘラる可能性が上がりますもの」


 わたくし達に付いてこようとするシャルロットを押し留めましたわ。

 まぁ、わたくしの予測が正しければ彼女にもまだ出番は残っているはずですの。



「それでは皆様、ご機嫌よう」



 掌から伝わる伝線したタイツから覗く素肌の感触を楽しみつつ、わたくしはロゼを連れて、お姉様が待つ校門へと向かいましたわ。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 太らせてから頂くスタイル。


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 もし宜しければブックマーク、評価、レビュー、ご感想、リアクション等をして頂けると作者のやる気が爆上がりしますので、少しでも面白い、続きが読みたいと思った方は宜しくお願い致します。

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