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クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる  作者: エスツー
第二章 学園編

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第41話 我が姉ながら属性盛りすぎですの

「にゃ!?にゃにをしやがるんですの!」


 唐突に人間国宝たる美しいわたくしの両頬を抓るという暴挙に出たアクアルお姉様に、流石のわたくしも面食らいましたわ!

 痛みを感じるほど強く抓られてる程ではないとはいえ、もしわたくしの顔が腫れてしまったらどうするんですの!?


「よくも!よくも私のシャルロットちゃんに手を出したわね!このっ!このぉっ!」


 無礼にもわたくしの頬をぐにぐにと弄ぶお姉様。

 言い分を聞く限り、どうやら始業式で想い人であるシャルロットの太腿をわたくしがねっとりと撫で回した事が気にくわないようですわね。


 なるほど。

 確かにわたくしも、もしロゼが自分以外の者に手を出されているところを見たら、間違いなくそいつをぶち◯してますわ。


 なのでお姉様の気持ちも理解できなくはない––––ですけれど!


「調子乗ってんじゃねぇですわよ!このメス豚ぁっ!!」


 だからと言ってわたくしへの報復に黙ってやられる事なんざ看過できないのですわ!


「きゃあぁっ!!」


 ドレスの胸元が開いた辺りに狙いをつけて、お姉様の無駄に大きなお胸を両手で直に鷲掴みにしてやりましたわ!


 めっちゃ柔らかいですの!

 指がお胸に沈みますの!!

 両手が幸せ状態ですの!!!


「アーゼちゃん!やめてください!」



 対内魔法(身体強化)に秀でたロゼによって無理矢理お姉様のお胸から引き剥がされましたわ。



 ◇



「……ふぅ、ですの。まったく、お姉様は誤解をされているのですわ。わたくしが何の意味もなく、人前であんな事をすると思って?」


「はぁっ……はぁっ……誤解ぃ?」


「絶対嘘です。アーゼちゃんは昔から人前でそういう事をする人です。あたしはそれをよく知ってるんです」


 息を切らしながら胸元を抑え、ロゼの背後に隠れるお姉様。

 そしてわたくしをあたかも性犯罪者かのように扱うロゼ。


 なんなんですの?

 このわたくしへの逆信頼とでもいうべき所業は?


「まぁ落ち着きなさいな。お姉様は学園ではたいそうおモテになるようですけれど、女性とお付き合いした事があるわけでも、昔わたくしが一度して差し上げた時以外にそういった経験がある訳でもないでしょう?なのでそういった事に慣れているわたくしが先んじて調査を行ったという訳ですわ」


「……続けなさいよ」


 膨れっ面で続きを促してくるお姉様。

 どうやらわたくしの完璧な言いくるめに屈したようですわね。


 あぁそうそう、そもそもなんでわたくしとお姉様がシャルロットについて共同で作戦を練っているのか簡単に説明すると、元はダンジョンでロゼのレベル上げをお姉様に手伝ってもらう代わりに、わたくしとロゼはお姉様の運命の相手を探すのを手伝うという約束をしたのが始まりですわ(第9話参照)。


 ですけれど、わたくし達が学園に入学する前に先んじてお姉様がSランクへの昇格試験で運命の相手、つまりシャルロットに出逢った事によって契約が変化した訳ですわね。

 なので今はお姉様がシャルロットと仲を深めるのに協力する代わりに、お姉様は先程のマーズとのやり取りの時のようにわたくし達(というか主に悪評の多いわたくしですわ)が周囲に溶け込めるよう便宜を計るという形に落ち着きましたの。


 わたくしとしても同じ【転生者】であり、不確定要素の多いシャルロットと関わるのはリスクが大きいので、間にお姉様を挟んでクッションにできるのは得しかないのですわ。

 なんならお姉様にはその大きなお胸でわたくしのお顔を挟んでクッションになって欲しいのですわ。



「彼女とは始業式で席が隣同士だったので軽くお触りして反応を見ましたけれど、そっち方面もイケるように感じましたわ。良かったですわね、お姉様。たぶんシャルロットはご令嬢も恋愛相手として見れるタイプだと思いますわよ」


「……そう」


 頬を染めてほっとした様子で一息つくお姉様。

 実際のところ、わたくしの愛撫で感じたからといってイコールでシャルロットが女の子を好きになれるかは別問題な気もしますけれどね。


 お姉様が原作のリリアーゼのように、シャルロットを監禁して◯し、◯ませる事ができるかと言われたら間違いなく性格的に無理でしょうし。


「あとあの女はとにかく押しに弱いように感じましたわ。いわゆる総受け体質ですの。なのでお姉様はもっとご自身の武器を活かしてシャルロットに迫るべきですわ」


「私の武器?……えっと、権力とか?」


「そんなもの、その無駄に大きなお胸に––––」


 ペチン。


 わたくしがお姉様のお胸に手を伸ばしたら、むっとした顔つきのロゼに軽く叩かれましたわ。


「アーゼちゃん。嫌がる女の子に手を出しちゃいけません。アクアル様は聖女様の事を想っていらっしゃるのですから」


 ちょっとした挨拶のような物なのにロゼはいちいち大袈裟ですの。

 まぁ、自分以外の女に手を出すなと言っているわけではない以上、懐が狭い訳でもないのでしょうけれど。



「でも無理に迫ったらシャルロットちゃんから嫌われたりしないかしら?それに私、あの子からふしだらな女だなんて思われたら耐えられないわ」


 わたくしからのアドバイスに対して頬に手を当て不安そうにするお姉様。

 そんな彼女を見て、背筋にゾクリとした物が走りましたわ。



 この女、どんだけキャラ盛ってるんですの!?



 今でさえ、実の妹から◯されバイセクシャルになったという悲しい過去を持ちながらも健気に努力を重ね、Sランク冒険者と生徒会長の地位を得た、数多の生徒達から人気のある巨乳美少女とかいうキャラ盛り盛りの状態だというのに、とうとう『恋する乙女』属性まで手に入れやがったのですわ!

 しかもわたくしに対しては『メスガキ』属性まで持ち合わせている始末ですの!


「ふ、ふふ……」


 我が姉ながらこの恐るべきスペックに、もはや笑うしかねぇのですわ。


「リリアーゼ?どうしたのよ?」


「正直お姉様の事を見くびってましたわ。とりあえずわたくし、致す時は一週間ローテでロゼ5、お姉様1、シャルロット1の割合で行くつもりでしたけれど、やっぱりロゼ4、お姉様2、シャルロット1の割合で行く事に致しますの」


 あまりロゼ一人に偏らせすぎるのもマンネリ化しやすいですものね。

 こういうのはバランスが大事なのですわ。


「なんであたしを減らすんですか!?そこは聖女様を減らせばいいじゃないですか!」


「リリアーゼ。あなた誰々で致すとか、そういうのは人前で言わない方がいいわよ?」


 何故かロゼが怒って、お姉様から呆れたように苦情を言われましたの。



 この後は明日以降のシャルロット絡みの作戦を軽く話し合って、解散となりましたわ。




 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 本人には言いませんが、現状リリアーゼからお姉様への好感度はロゼの次(差はそれなりにある)ぐらいには高いです。


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 もし宜しければブックマーク、評価、レビュー、ご感想、リアクション等をして頂けると作者のやる気が爆上がりしますので、少しでも面白い、続きが読みたいと思った方は宜しくお願い致します。

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