表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレイジーレズと呼ばれた少女、自分が戦闘あり乙女ゲーの大ボス悪役令嬢だと気付いたので開き直って今世で推しのサブキャラメイドを愛でる  作者: エスツー
第二章 学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/71

第39話 お尻が弱いくせに寝取ろうだなんて片腹痛いですの

 殿下達との茶番を終えて、遅ればせながらわたくしとロゼは腕を組んだまま、学園敷地内の女子寮に入寮しましたわ。


 女子寮は屋敷から通えない距離にある者のみが使用を許される男子禁制の場所で、貴族の令嬢が使用する事もあり、部屋は個室制、夜9時以降は同性であっても部屋に入れてはならない事になってますの。

 というかぶっちゃけるとわたくし、入寮した直後に寮長から直々に館内で性交の類をしたら停学、最悪退学になると忠告をされているのですわ。


 つまり、わたくしもバレスチカ家にいた時のようにロゼと同じ寝所で交わる事はできないという訳ですわね。

 ですので致す際のおかずはマンネリにならないよう、バリエーションを増やしておきたいのですわ。


 とりあえず一週間ローテでロゼ5、お姉様1、シャルロット1の割合で致していこうと思ってますの。

 肉々しい物を摂取したくなった場合は後者二人の割合を増やしていく感じで。



 さて、わたくしの性事情はさておきロビーには学年やクラスを問わず、多数の女子生徒がたむろしてましたわ。

 ロゼと腕を組んで入寮した事もあってか、どことなく好奇の視線で見られてる気がしますわね。


 ちょいちょいこちらの方を見ながら『クレイジーレズ令嬢』という単語が聞こえてくるあたり、中々に度胸があるご令嬢達ですの。

 気が向いたらわからせてやるのも一興ですわね。



 ––––と、そんな事を考えていたら勇ましい様子で一人、わたくし達の前までやってきた令嬢がおりましたの。

 警戒しているのか、わたくしと腕を組んでいたロゼの身体が微かに強張るのを感じましたわ。


 ただでさえ美しいわたくしに視線が集まっていたというのに、これで周りの注目を一身に浴びる事になってしまいましたわね。



「リリアーゼ嬢、ここは公共の場だ。風紀を乱すような真似はやめていただきたい」


 美しいこのわたくしを生意気にも睨みつけつつ尊大な口調で語りかけてきたのは、ポニーテールにまとめた鮮烈な真紅の色の髪に同色の瞳、そして胸元を露出させた派手な、それでいてどことなく品の良さを感じる薔薇の装飾を施した赤のドレスに身を包む、相当な美少女。



 マーズ・スカーライト(公式人気投票第6位)。



 ロゼがバレスチカ家に来る前にいたスカーライト公爵家のご令嬢で、アレイスター殿下の婚約者。

 ユーザーからは『くっころ』とか『◯◯◯が弱い人』とか言われてましたわね。


 マーズは元はスカーライト家の私生児であったロゼとは腹違いの姉妹という関係性になりますわ。

 と言っても母親がメイドだったロゼは正当な公爵令嬢であるマーズと違い、家族や使用人達から軽く扱われ、下働き同然の待遇というそれはもう散々な毎日だったそうですけれど。


「ご機嫌よう、マーズ様。わたくしとロゼは姉妹の仲なのですけれど、腕を組む事にどこが風紀を乱す要素があるんですの?」


「ローズと君は姉妹ではないだろう。それに君は少し前まではローズを椅子代わりにして晒し者のように扱っていたと聞いた。そうやって彼女に対し、君の歪んだ性癖をぶつけるのは間違っている」


 正義感が強いと言えば聞こえはいいですけどめんどくせーですわね、この女。


 ちなみに彼女が言っているローズというのはロゼの旧名ですわ。

 わたくしが名付けたロゼと旧名のローズ、奇しくも共に薔薇から発想を得た名になりましたわね。


 わたくしがどう料理してやろうか考えてる間にマーズは図々しくもロゼに対して何の意味もない勧誘を始めましたわ。


「ローズ。スカーライト家の当主がブラッド兄様に代替わりした事はもう聞いているだろうか?もう君に関心を持たなかった父様も、辛く当たっていた母様も別邸に移動させた。何も心配する事はないんだ。安心してスカーライト家に帰ってきなさい」


 めんどくせー女がまためんどくせー事を言い始めやがりましたの。

 わたくしに話しかけてきた時より微妙に声音が優しい辺り、露骨にわたくしのロゼを寝取ろうとしてるようにしか見えなくてイラッときますわ。

 ノンケのくせに。


 こうしてわたくしのロゼに言い寄った結果、原作ではリリアーゼの手により純潔を散らすハメになったというのによくやりますわね。

 まぁその結果、リリアーゼはマーズへの百合乱暴(控えめな表現)を始めとするそれまでの悪事が公にされた事で投獄され、廻りまわってリリアーゼの救出に動いたロゼが死ぬという大惨事に至るのですけれど。


 あ、マーズの弱点は伏せ字にしても卑猥になってしまうので少しボカしますけれど、お尻ですわ。


「マーズ様、あたしの名はローズではなくロゼです。それにあたしに酷い扱いをして、あたしのお母さんを追い出したスカーライト家に戻るつもりなんてありません」


 マーズの瞳を真っすぐ見据え、毅然とした態度で言い放つロゼ。

 ちなみにロゼのお母様についてですけど、ちゃんとご存命でスカーライト家を離れたあとは別のお屋敷でメイドのお仕事をされているそうですわ。


 親子仲も良かったそうですし、落ち着いたらロゼを連れてご挨拶に行くのもいいかもしれませんわね。

 まだ30代前半とお若いらしいですし、ワンチャン親子丼もありですの。


「だ、だが君はリリアーゼ嬢から性的虐待を受けているのだろう!?それにあの時とはスカーライト家も状況が違う!今度こそ君を守––––」

「あたしを助けてくれたのはアーゼちゃんです。あたしが好きなのもアーゼちゃんです。マーズ様でも、ブラッド様でもありません。付け加えるならあたしは貴女の事が昔から大っ嫌いでした。……お引き取りください」


「……っ!?」


 ピシャリと言い放ち、あっという間に動揺しているマーズを黙らせてしまいましたわ。


「ふ、ふふ……」


 堂々とわたくしを愛していると公言したロゼに、そしてあっさりとロゼに拒絶された無様なマーズを見ていたら、自然とわたくしの口角が釣り上がってきましたわ。


「な、何がおかしいんだリリアーゼ嬢!」


 ロゼに言い返す事も出来ないのか、今度はわたくしに矛先を向けてきたマーズですけど、これほど愉快な事はそうありませんの。


「おかしい?これが笑わずにいられますの?」


 言語化はしにくいのですけれど、何というか……同じメスとしての優越感がとにかく凄いのですわ!


 あぁ……前世のわたくしはさっぱり理解できなかったのですけれど、web小説でよくある竿役の悪役に転生した主人公が原作のカス主人公からハーレムメンバーを全員寝取る的な爽快感のような物を感じますの。


 まぁ、実際にはわたくしとロゼは恋人同士なので、マーズが寝取る側となり、立場的にはまったくの真逆なのですけど。



 ……さて、これ以上注目を集めるのも今後の学園生活に支障が出そうですし、そろそろロゼだけに任せず反撃と行きますわ。

 このお尻の弱いくっころ女は仮に仲良くなったところで、いつ背中を刺してくるか分かった物ではありませんものね。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 サブキャラクター、マーズ・スカーライトのイメージ(AI絵)です。

 活動報告にちょっとした設定が載せてます。

挿絵(By みてみん)

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 もし宜しければブックマーク、評価、レビュー、ご感想、リアクション等をして頂けると作者のやる気が爆上がりしますので、少しでも面白い、続きが読みたいと思った方は宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ