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エッセイ3

私の初○○○は22歳でした

作者: 【胡座】×2→【バイアグラ】×2→【フォアグラ】っていうのはどうですか!( °Д° )

 何がとは言わないが、私は22歳で卒業した。周りの人間もだいたい同じくらいだったはずだ。わざわざ聞かないので実際どうなのかは分からないが。


 私は卒業に向けていろいろ準備をした。

 友達がしているのはたくさん見てきたが、いざ自分がするとなると全くなにも分からなかったので、1人で買いにいくより経験者と一緒に行った方がいいということになり、叔父と買いに行くことになった。


 茶色っぽいものもあったが、叔父が絶対に透明がいいと言ったので透明の中から選んだ。


 また、無知で恥ずかしいのだが、私は薄ければ薄いほどいいと勝手に思っていた。しかしそれは大きな間違いで、薄いということはその分脆く、そもそも私に合う可能性も低いのだという。


 ということで、オーダーメイドで作ることになった。というか、全員オーダーメイドで作っているのだそうだ。

 少しずつ数字が違うものを順番に着けて、これは違う、これも違う、これも違う、これ、いいかも! というのを何回かやって、その後も大仰な機械でいろいろやって、お金を払って帰った。1万円もした。


 1週間後、ついに私はメガネを手に入れた。小学1年生ごろからゲームのやりすぎでどんどん視力が低下し、3年生の頃には両眼で0.3。しかし私は裸眼を貫いた。耳や鼻にものを乗せて生活するなんて違和感がありそうだし、なにより顔のイメージが変わるのが嫌だったのだ。


 それからずっと( ・᷄ὢ・᷅ )←こんな顔で生きてきた。


 ( ・᷄ὢ・᷅ )の顔で友達と遊び、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔で修学旅行に行き、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔で受験をし、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔でお葬式に出て、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔でデートして、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔で接客業のバイトをして、( ・᷄ὢ・᷅ )の顔で就活をした。


 しかし、それも限界だった。教科書も5cmまで近づかないと見えないし、1番前の席に行っても黒板は見えないし、友達の顔はおろか親の顔すらずっと見えていなかった。


 バイトもメガネなしで⋯⋯あれ? どうやってやってたんだ⋯⋯? 惣菜とかサラダとかグラム(はか)ってたはずだけど、見えてたのか? 見えるところまで腰を曲げて作業してたのか⋯⋯? 思い出せない(´;ω;`)


 12月31日、私は初めてメガネをした。つけた? ⋯⋯はめた? メガネはなんて言えばいいんだ? wear?


 とにかく、メガネを装着した。


 私は感動のあまり涙を流しはしなかったものの、なかなかビビった。それはそれはビビった。こんなに視えるのか、と驚いた。建物の輪郭がちゃんと直線に見える。夕方の空が思ったより明るい。遠くのパンチラが見える。


 なんてこった⋯⋯


 世界はこんなにも美しかったのか!


 中でも1番驚いたのが明るさだ。裸眼とメガネとでは明るさが全然違うのだ。メガネのほうが1.6倍明るい! (あざ)やか!


 すごいニャ!


 でもやっぱりメガネかけると目が小さく見えるのが嫌で、卒業式は裸眼で出席した。入社式も裸眼だったし、初出勤の日も裸眼だったよ。

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― 新着の感想 ―
 過去のエッセイに失礼します。  タイトルに釣られました。心洗ってきます……  裸眼を貫き続けたなんて最早尊敬します。  ただ途中で出てきた顔文字、みごと私のスマホが受け付けてくれず、正しく表示さ…
[良い点]  小さいころの仮性のころに意地を張らずに適切な器具を装着していると仮性が治るそうですよ。 [一言]  スーツの話かと思って読んでたんだけど、バカには見えない透明な服はどうなのかなぁとか思っ…
[一言] >みんな通る道⋯⋯? 七宝さまはまだまだ先のことですけどねっっっ ローガンですよっっっ。゜(゜´Д`゜)゜。 認めたくなかったけど(笑 視力検査通れない気がしたから… そうです,平針です…
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