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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 94

 次の日は誠達は全員非番だった。要ならそのまま一人で出勤するだろうと思っていた誠は朝目覚めて寮の食堂に普通にうどんを食べている要を見て意外に思ったほどだった。


「なんて顔だよ。アタシが一人で暴走するとでも思ってた顔だな」 


 タレ目で一度誠を見た後、もみ上げの辺りが長めになっている髪型のせいでそのままうどんの汁に付きそうになる髪の毛を気にしながらうどんを啜る要を呆然と眺めていた。


「どうしたのよ、誠ちゃん」 


 背中に声を受けて誠が振り返る。そこには朝のシャワーを浴びてすっきりしたような顔のアイシャがいた。


「皆さん・・・」 


「カルビナ待ちだ。揃ったら出かけるからすぐに食事を済ませろ」 


 エメラルドグリーンの髪を後ろで纏めながら歩いてきたカウラ。彼女はそのまま厨房に足を向ける。


「でも・・・非番だと・・・」 


「非番だからなんだよ」 


 誠の口答えにうどんの汁を飲み終えた要がにらみつけてくる。


「いえ、なんでもないです」 


「嘘よね。何かある顔よ」 


 そう言いながらアイシャも紺色の長い髪をなびかせながら厨房の前のテーブルに置かれたご飯をトレーに乗せた。


「食べちまえよ。さっさとな」 


 要に言われるまでも無く誠も食事のために食堂に来たわけでようやくわれに返ってアイシャの後ろについて食事をトレーに乗せていく。


「でも非番の日に捜査なんて・・・」 


「普通はやらないけど・・・うちは普通じゃないでしょ」 


 デザートの蜜豆を手に取りながらアイシャが振り向いてひまわりのような笑みを浮かべていた。



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