表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/195

低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 77

「たのもー!」 


 突然の突拍子もない叫び声に店の客達は入り口に目を向けた。


 そこには黒く巨大な影と、少しだけ入り口を開けたところに立っている少女が見て取れた。


「シャム・・・」 


 要が呆れたようにつぶやく。赤いパーカーを着た少女、ナンバルゲニア・シャムラード中尉の能天気な笑顔にそれまでの自分が浮かべていた仏頂面を思い出して一同に自然と笑顔が浮かんだ。


「師匠!お散歩ですか?」 


 店の奥から飛び出してきたのはエプロン姿の家村小夏。女将の春子の一人娘でシャムを師と仰ぐ女子中学生だった。


「おう!お散歩だよ!そしていつもの!」 


 シャムの言葉に小夏はそのまま厨房に消えていく。


「しかし良いのか?グレゴリウス13世は・・・一応猛獣だろ?」 


 入り口をふさぐ巨大な影。それがコンロンオオヒグマの子供のグレゴリウス13世であることは全員が分かっていた。


 子供だと言うのに地球の最大級の熊と同じくらいの大きさの巨体。一応繁華街であるあまさき屋の前にやってくるのは不自然を通り越して異常だった。


「知らないの?要ちゃん。このまえ豊川FMで紹介されてたわよ。街の人気者だって」 


 アイシャの言葉に要の顔がゆがむ。


「マジ?いいの?ロープも鎖も無えんだぞ?」 


 そこまで言ったところでシャムの頭の上にグレゴリウスの顔が飛び出してきた。


「なんだよ・・・やる気か?」 


「西園寺。熊と同レベルでの喧嘩はやめてくれ」 


 諦めたようにカウラがつぶやく。そして厨房からは大きな鉢を持った小夏が現れた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ