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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 76

「令状がなきゃアタシ等は動けねえのはおんなじなんだな」 


 部隊の溜まり場、あまさき屋。店に来て三十分も経たずにすでに要は二本のラムの瓶を空けていた。誰もそれを止めない。カウラは黙って烏龍茶を啜る。


「吉田さんにも頼んでみたけど・・・法的には個人名の特定まではできないからって言われたわよ。まあ証拠探しには足を使えって」 


 呼び出されたアイシャと同じ人造人間で保安隊運行部員のサラ・グリファンとパーラ・ラビロフは暗い表情でたこ焼きを突付いていた。


「二人にも迷惑かけたわね」 


「迷惑かけたのが分かってるならこれからも付き合わせなさいよ」 


 ピンクの長い髪をなびかせながらたこ焼きを口に頬張るパーラ。その姿に誠も少しばかり困ったように店の奥で心配そうにこちらを眺めている女将の家村春子に目をやった。


「西園寺さん。飲みすぎですよ」 


 つい口を出していた誠。目の前のグラスばかり見つめていた要の鉛色のタレ目が誠に向かってくる。


「いいアイディアだと思ったんだけどなあ」 


 一言そう言っただけですぐに要は目の前の空のグラスに酒を注ぐ。


「金の無駄になるぞ」 


「いいんだよ。たまには思いっきり飲ませろよ」 


 カウラの言葉に顔も上げずに要は酒を飲み続ける。


「まるで通夜よね」 


 そんなアイシャの言葉に誠もただ乾いた笑みを浮かべるだけだった。手がかりは見つけては消え、ただ時間だけが過ぎる。同盟司法局の捜査責任者である茜のコネでなんとか東都警察の警察官の捜査権限で動けていると言うのにまるで成果が出ていない。


「焦ってきますね」 


 誠のその言葉に全員が大きくため息をついた。



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