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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 71

「つまり・・・やっぱり駅前の二件も捜査対象か・・・まあいいや」 


 要はそう言って頭を掻きながら男を見つめた。


「うちには法術師とわかる客からの物件の紹介はしていませんよ」


 少しばかり焦った調子の男。それを見ると要は視線を誠に向けた。


「だってよ!良かったなあ、寮があって」 


 誠はただ訳も分からず頷いた。そして要のしぐさを見て男の表情が曇るのがすぐに分かった。


「こいつ・・・いや、この兄さんは法術師?」 


「そう言う事。それどころかこの『法術』と言う言葉を生んだあの『近藤事件』で暴れまわった奴」 


 要の言葉に明らかに緊張していく男を見て誠は次第に気分が悪くなった。男の目は人間を見る目ではなかった。明らかに敵意と侮蔑感を込めたような複雑な感情が見て取れる。


「こんなに・・・」 


「どうしたの?誠ちゃん」 


 アイシャの言葉に自分がしばらく敵意の視線で男を見ていたことに気づいて誠はうつむいた。


「いつも言ってるだろ?下手な力の有無は敵意を生むだけだって・・・なあ」 


 要の言葉におびえるように頷く男。確かにこうしておびえられるに足る力を自分が持っていることを誠も自覚していた。


「でも・・・これじゃあ分かりませんよ。俺だって知らなかったらつい貸しちゃうかも知れないじゃないですか」 


「そうか?なんでも一部の同業者が入居の条件に法術適正試験の受験を課しているそうじゃねえか。同業者だろ?知ってるんじゃないか?」 


 そう要に詰め寄られると男はただ静かにうつむいてタバコをくゆらせるほかはなかった。




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