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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 64

「ですがこれは都内で昨年から続いている・・・」 


「んなこと聞いてんじゃねえんだよ!」 


 口答えをする相手に要が切れた。突然の行動にあんぐりと口を開く鑑識の隊長の顔にアイシャが噴出す。


「あの餓鬼が嘘ついているとか考えたことがねえのか?あ?」 


「しかし・・・それじゃああなた達はただの無駄飯食い・・・」 


 思わず本音が出て口をつぐむ鑑識の隊長。要はそれを見て満足げに頷く。


「要ちゃん。いじめはいけないのよ」 


「いいだろ?合法的なストレス解消法だぜ」 


「まったく趣味が悪いな」 


 いつものことなのでアイシャもカウラもニヤニヤと笑っていた。その様子が薄気味悪いと言うように鑑識の隊長は部下達の所へと足早に決めた。


「間違いなくこっちに来たんだな。人の褌で相撲をとる馬鹿が」 


 要のその言葉に一瞬で真顔に戻ったカウラとアイシャが頷く。誠はただいつものように彼女達が暴走しないように見張っていた。


「でも・・・放火魔ってこう言う野次馬の中にいることが多いんですよね」 


 誠は話題を変えようと野次馬達に目を向けた。住宅街のお化け屋敷が延焼したことで野次馬達もなにやら不安げに東都警察の制服を来ている誠達を眺めていた。


「そりゃ実際に火をつけた人間の話だろ?この事件の主犯は火をつけるんじゃなくて火をつけさせるんだから心理も違うんじゃねえのか・・・なあ、アイシャ」 


「私に聞かないでよ」 


 迷惑そうに要に向かって言うアイシャ。誠はただ訳もなく野次馬達が増えていく様を眺めていた。



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