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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 39

「そろったと言うことで」 


 ホワイトボードの前に立つ茜が室内を見回す。


「まあな。それじゃあ何のためにアタシ等が呼ばれたか聞かせてもらおうか」 


 要の声に微笑みで返す茜。


「実は最近演操術系の法術を使用しての悪戯のようなものが多発していますの」 


 紺の東都警察の制服が似合う茜。以前の主にこの豊川保安隊駐屯地に詰めっぱなしだったときの東和陸軍と共通の保安隊のオリーブドラブの制服とは違う新鮮な姿に誠は惹きつけられていた。


「演操術系?あのクリスマス前後にアタシ等が城東で片付けたような連中か?」 


 要の問いに首を横に振ると茜はなにやら端末を叩いている助手のカルビナ・ラーナ巡査に目を向けた。


 白いボードに何かの映像が映る。焼け焦げた布団。ばっさりと切り裂かれた積み上げられたタイヤの山。ガードレールが真っ二つに裂かれているのにはさすがの誠もぎょっとしてしまった。


「ごらんのように小火や器物の損壊で済んでいますが・・・」 


「おい待てよ」 


 話を進めようとする茜を要が不機嫌な表情で止めた。


「パイロキネシストとか空間干渉能力者の仕業だろ?なんで演操術の話が出て来るんだよ」 


「お前は馬鹿か?」 


 立ち上がって叫ぶ要にポツリとつぶやくカウラ。要は完全にカウラの言葉に切れていつものように一触即発の雰囲気が漂う。島田とアイシャはとりあえずいつ要がカウラに飛び掛ってもいいように身構えているのが誠からすると滑稽に見えて噴出してしまう。


「神前君。不謹慎よ」 


 同じくにやけながら噴出した誠をサラがいさめる。


「例の他の法術師の力を使う奴か?」 


 一人離れた場所からこの様子を見ていたランの言葉に茜は大きく頷いた。



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