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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 106
突然のドアを叩く音で誠は目を覚ました。
「なんだよ・・・」
だがすぐにその理由を思い出すと共に外にいるのがカウラだと直感した。要やアイシャなら怒鳴り込んできているはずなのである程度予想がつく。
「すみません・・・ちょっと待って・・・」
そう言って布団を払いのけて立ち上がったところでドアが勝手に開いた。
「のんびりしやがって・・・」
呆然と立ち尽くすカウラの隣の要。誠もいつものことながら呆れたように要を見つめていた。
「吉田さんの調査が終わったんですか?」
「まあ、そんなところだ。とっとと着替えて食堂に来い」
要はそれだけ言うと立ち去る。立ち尽くしていたカウラと誠の間に気まずい雰囲気が漂った。
「そのジャージ。ちゃんと洗濯しろ。臭いぞ」
それだけ言い残し消えていくカウラ。
「ドアぐらい閉めてくれても・・・」
誠は直感でそのままドアに伸ばした手を止めた。すぐにその手は何物かに強く握られている。
「クラウゼ少佐・・・」
ドアの影のアイシャの紺色の長い髪に誠はため息混じりにそう口を開いていた。
「びっくりした?」
「いえ、慣れましたから」
「そうつまらないのね」
誠の手を離してそのまま消えていくアイシャ。誠は仕方なくそのまま戸を閉じると着替えを再開した。




