低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 105
「なるほどねえ・・・じゃあ後は頼むか」
要の声に吉田が嫌な顔を浮かべていた。
『まあ・・・さっさと帰れよ。俺が何とかして明日には結果を出せると思うから』
端末の画像が途切れる。カウラが大きくため息をついた。
「ベルガー大尉。所詮我々でのローラー作戦なんて無意味ですから」
「分かっているが・・・なんだか気になってな」
カウラはそう言うと首のネクタイを緩める。
「何でも自分で背負い込むのは止めた方が良いわよ」
「なんだよ、アイシャ。ずいぶんと知った風を気取るじゃねえか」
そんな要の言葉ににやりと笑うと端末を仕舞うアイシャ。カウラや誠も端末の終了作業を行なっている。
「で・・・簡単に分かるものなのか?」
ネクタイを外したカウラの問いに苦笑いを浮かべるラーナ。
「証拠として採用できる範囲の情報があるかどうか・・・」
「そうだよな。吉田のおっさんは犯人を見つけましたというかもしれないが証拠が無ければ逮捕と言うわけには行かないからな」
「あら、要ちゃん。『疑わしきは罰せず』と言う刑法の基本も知ってるのね」
再びチャカしたアイシャの細い目を要がたれ目でにらみつけている。
「お二人とも!とりあえず終わりにしましょうよ」
誠の言葉で二人は舌打ちしながら離れていく。気分が悪いと言うように要は終了した端末から首につながるコードを抜くとそのまま立ち上がり出て行った。
「単純!」
うれしそうに笑いながらアイシャはエラー画像が出た誠の端末を軽くいじって終了させてやっていた。




