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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 103

「いいのか?」 


「良いも悪いも私はその法術適正者には関心が無いもの」 


「関心が無いって・・・」 


「止めておけ」 


 憤る要。マイペースのアイシャ。二人の間に立ってカウラは苦笑いで隣で作業中のラーナに目をやった。


「私達の任務はすべての法術適正者を監視下に置くことじゃありませんから」 


「そ・・・そうだな」 


 要の視線が誠に向かう。誠はただ頭を掻きながら作業を続けるラーナを見つめていた。


「演操術系のパターンは特徴的ですから・・・」 


 それだけ言うとそのまま作業を続けるラーナ。要も仕方なくアストラルゲージを眺め始めた。


「共通項って・・・どうやったら分かるの?」 


「β波が特徴的ですね。一般人の約一万倍の強さで出ますから。パイロキネシストや領域把握系の法術ではほとんど見れませんが空間干渉系の法術発動時にはそれなりに出ます」 


「ふうん・・・それって法術発動時以外にも出るの?」 


「他の法術と違って意識しないでもある程度発していますから・・・出た!」 


 ラーナの叫びに視線が彼女に集中した。


「港南区の放火未遂事件。ちゃんと出てますよ」 


 そう言うとラーナは画面を事件直後の映像に切り替える。ごみの山が半分ほど焦げた状態の現場と結局は不起訴になった容疑者の顔写真が映し出される。明らかに悪人と言うような表情の頬に傷のある男。思わず誠は苦笑いを浮かべた。


「おい、こいつが犯人じゃねえのか?」 


「違いますよ。意識をトレースした結果この人物にはこの場所で放火をする理由がありませんし・・・」 


「意識トレースか。実用になっているんだな」 


 法術の研究の急激過ぎる発展で得ることができた脳反応をトレースしての意識を読む技術。おかげで警察の取調べの手間はかなり少なくなったと誠も聞いていた。


「で・・・一箇所じゃ決まらないだろ?続けんぞ」 


 要は感心することも無くそのまま自分の端末に目を移して作業を開始した。



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