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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 102

「かなりノイズがあるんじゃないのか?」 


 要もまた同じくデータの照合を行なっていた。証拠になるのは昨日の殺人と変わった法術暴走事件。そこでの被害者の法術発動の際に引き起こされた波動を取り去って演操術者のアストラルパターンはすでに採取済みだった。


「神前曹長やナンバルゲニア中尉クラスならすぐに分かりますが・・・」 


「急ぐことは無いだろ。慎重に進めてくれ」 


 カウラはそう言うとそのままドアに向かう。


「カウラちゃん?」 


「ああ、コーヒーでもいれてこようと思ってな」 


 その言葉に目を点にするアイシャ。だが次の瞬間には満面の笑みといつもの流し目が顔に浮かんでいた。


「進歩したのね、カウラちゃん」 


「馬鹿にしてるのか?」 


 捨て台詞を置いてカウラが出て行く。要とラーナはそれぞれデータの照合作業を続けていた。


「やっぱりノイズが多すぎるな・・・本当に法術師の発生割合は2パーセントなのか?」 


「一般人でも感情の起伏によってアストラルパターンの異常は起こりますから。どうしてもそういうものまで拾っちゃうんですよ」 


 要の泣き言に付き合うラーナ。誠とアイシャはただ次々と流れていくアストラルゲージを眺めているだけだった。


「でか・・・」 


 突然の要の言葉にラーナの手が止まる。そしてすぐに要が検索した四件目の放火事件の現場のパターンに目をやった。


「これは・・・でも大きすぎますよ・・・嵯峨大佐でもいたんですかね」


「アタシに聞くなよ」 


 誠も目にしたパターン。それはアストラルゲージが完全に振り切れるほどの反応を見せていた。


「それは別件でしょ。次に行って頂戴よ」 


 投げやりにそう言ったアイシャに要はにらむような表情で見つめ返した。



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