低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 101
「ついに死人か・・・」
要の顔が緊張する。
保安隊豊川基地。そのコンピュータルームに着いた誠達はそのニュースに眉をひそめた。
「いつかは出ると思っていたけど・・・早かったわね」
「そういう問題じゃないだろ・・・西園寺。そのまま普通に東都警察警備部機動隊第三中隊にアクセスしろ」
アイシャの緩んだ笑いもカウラの緊張した言葉に吹き飛んだ。ラーナと誠が見守る中、要はそのまま端末の前に腰掛けると首筋のジャックにコードを挿して端末を起動させる。
「普通にそのままログインすればいいんだな?」
「安心しろ、エルマも多少はサポートしてくれるはずだ」
そんなカウラの言葉ににやけた笑みを浮かべる要。その目の前の端末がとても追えない速度で切り替わり始める。
「機動隊・・・第三中隊っと」
要のつぶやきと同時に飾り気の無い画面が映し出される。
「そのまま右下の空欄に・・・」
「8954356か?アタシでもパスワードが拾えるんだからかなり楽勝なんだな」
「そう言いながら枝は残さないでよ」
アイシャに茶化されたのも気にせず要は本庁の資料室にアクセスした。
「法術系の・・・アストラルゲージ・・・」
「ずいぶんと数だけはあるのね」
東都一円を示した地図には満遍なく設置されたアストラルゲージの位置が示しだされた。それはほとんど一つの町内に一個と言う数のものだった。
「これだけ設置して犯人が捕まらないのか?職務怠慢だろ、東都警察は」
「法術適正がある人が通ればある程度反応しますから。同じパターンのすり合わせなどの技術は同盟司法局もとうと警察には教えていないので・・・」
「縦割り行政の弊害って奴か?」
ラーナの言葉に苦笑いを浮かべながらこれまで演操術による法術暴走が起きた場所近くのアストラルゲージのパターンを読み込み始めた。




