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心の心剣  作者: 座敷笑死
1/1

キャラクター

                     ある男の話。

そいつは普通だった。いたって。

だが家庭の環境が悪かった。成績オール5の姉と比べられる毎日。彼の父は単身赴任で家にはいない。家には彼の姉と男と彼の母の三人だけ。

彼の母は彼を彼の姉と同じように完成品にしたかった。中途半端な傷物にはしたくなかった。


食卓にはられた彼と彼の姉のテストの成績。不出来な彼に落胆する彼の母の表情。部活の中心人物に嫌われ無視される日々。


             彼の心はもうこの世には希望を感じていなかった。


その後彼は大学受験をあきらめた。しかし、、、、、、、、、、、、、、、、、、、



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                     ある男の話。

彼は一人っ子だった。親からの重すぎる愛と自分の顔にコンプレックスを抱きながら生きていた。彼の顔は大きく、ニキビも多く、鼻も大きく目も細かった。

子供のころのあだ名は角(顔が四角いから)、その次はホームベース、その次は深海魚

だった。


彼は不幸なことに彼の家庭環境も次第に悪化していった。

父親は公務員で万年係長。母は家にいる専業主婦。


父は彼の高3の受験期にうつを患い、仕事を休業し、一時引きこもりとなった。


母は浪人期にうつ病となり、寝たきりで、死にそうな過呼吸がきこえてくるほどだった。


                 彼はその環境を飛び出し、上京した。


                     そして今は、、、、、、、


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                      ある女の話。

彼女はただ目立ちたかった。父親は子供の時からおらず、母親は働きに出ていて、全然構ってもらえなかった。

彼女は中学の時に小学校の時からずっとアタックし続けた男子と付き合ったが、カエル化現象で冷め、すぐに別れた。


その後彼女は出会い系でパパ活を繰り返し、あげくの果てに妊娠させられ、17歳という年齢で母となった。



しかし20歳になった彼女はその夫に飽き、その男を金ずるとしてキープしておきながらも、新たに出会い系を回し始めた。


              彼女もまたその環境から飛び出したいと願っている。


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                       ある女の話。


彼女は美貌に生まれてきたが故に損をしてきた。その小さい体も相まって、本当に

怖い目を見てきた。


小学校の頃、彼女は帰り道に社会人の男の人に連れていかれそうになり、逃げようとしたときに、耳元で叫んだら殺すよ?と言われ、その後男性恐怖症になった。


その後大学生の時には束縛してくる彼氏と4年間付き合ったあげく、逆に浮気され、一度別れようとしたが、その前に浮気し返してから別れようと考え浮気をした。


その後、渋谷のセンター街で5人の男にホテルに連れていかれそうになったところ、見知らぬおじさんに助けられて、無事だった。


その後27歳になったときにだいぶ年下の大学生と2年付き合ったあげく、その大学生の今までの浮気を発見し、そこで別れ、途方に暮れている。


                彼女もまたそんな世界を恨んでいる。

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             この物語は彼ら彼女らが心世界で出会う物語。





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