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AB漫才  作者: にわとり
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冬は、寒いです。

もう小説でもなんでもない。

A はい皆さんこんにちは~、Aと申します

B 俺はBで、2人でABでーす

A 最近この地方では雪がすごくてですねー

B そう、かき氷が無限に食べれますよね

A いやそーゆーことではねぇし、いろんな意味で腹壊すわ!

B 甘ぇんだよ!!

A は?何が?

B バカ。一休さんはなぁ!師匠になってほしい人に弟子入りするため一晩雪の中で正座してたんだよ!甘ったれんじゃねぇ!!

A 突然何の逸話よ。凍死するわ俺なら

B 俺もだよ!!甘くみんじゃねぇバカ!!屋根から落ちる雪でなぁ…亡くなる人もいるんだよ!ナメんじゃねぇ!!

A 言ってることはちゃめちゃだな

B 俺昔な、職場に遅刻しそうで車で雪の上をなかなかのスピードで走っとったら車滑って半回転したことあるわ。道路脇の雪の壁に突き刺さったお陰で車も無傷で済んだけど。

A こわっ、気を付けなな

B いや、ジェットコースターより楽しいだろ

A 楽しくないわ!

B まぁ怖すぎて二度とせんけどな

A どっちやねん!

B 雪合戦必勝法、知ってるか?

A いや?

B まず雪でなるべく硬めに槍作ってそれを一晩寝かせんねん。そしたら翌朝凍ったように硬い槍になってるから、それを投げるなりして相手の胸に突き立てればいいわけだ

A 戦やん。雪合戦とかゆうレベルじゃねぇ。殺人事件起きてるやん

B 冬は氷山が怖いよね

A ここ南極ちゃうぞ

B なんせタイタニック沈めたくらいやからな

A 悲惨な事故だよな

B 氷山の臭いがわからないせいなんだよ。全てはそれが悪い

A 知らんわ。どこツッコんでんの

B だから、、氷山だろ?

A はいはい、ソーデスネ

B 俺がローズなら一瞬でダイヤ売っぱらうけどな

A 話の深みがなくなる。プライドねーのか

B 死ぬのは貧乏人だと言われといて、金持ちのダイヤに救われるという皮肉な話に変わるだけだ

A 物語の肝が覆えされてるやん!

B スキーしてぇな

A たしかに

B SNOWキメにいこーぜ

A サラっとドラッグの名前出すなよ、そっちの意味かよスキーしようって。海外のラッパーかお前は。キメに行かねーよ、違法だよ、逮捕されとけ

B そーいや今年サンタ来なかったな

A おメーには来ねーよ

B 小さい頃サンタにアマゾン川とかアメリカ大統領の座とかお願いしたけど何もくれんかったわ

A せめて持って来れるもの頼めよ…

B 一回だけ叶ったのは8才のときタバコ下さいってお願いしたら25ミリの1カートンくれたことだね

A …ノーコメントで。

B 親になんでサンタはタバコ以外は僕にプレゼントくれなかったの?ってきいたらお願いが無謀すぎるって言われたよ

A そーだよね

B それに気付きを得た俺は23才のクリスマスにお菓子を頼んだんだけど、もらえなかった。んで、親にきいたら自分で買いなさいって言われた

A 23で親にサンタについての質問できるのが不思議だ。そして親はごもっとも。

B バイトの給料日まで一文なしだったんだよ。パチンコで全部すっちまって。

A 知るかっ

B 22才までは徐々にハードル落としたんだぜ?水素爆弾とか花嫁とかチョウチンアンコウとか。

A まだまだハードル高すぎ。そして年齢的にもうアウトだろ。水素爆弾どーするつもりや

B 夜空に打ち上げたらキレイかなーと

A 花火にしとけ。そして自分で買え

B サンタ不信になった俺は

A サンタ不信て何だよ…

B もちろん自分で買えるもの買ったし欲しいものは自分で取りにいった、行きたい場所にも行った。でもたったひとつ手に入らないものがあった

A ほう

B 彼女だ

A 予想通りすぎて、笑えるね

B 今年はサンタに彼女をお願いした

A で?結果は?

B 敗北した。サンタとの溝は深まるばかりだ

A 会ったこともないのに勝手に深まらすなよ

B 街でサンタコスでビラ配ってる女の子に「それ似合ってますね」って声かけたんだ。「はぁ」って気のない返事されて、家に帰ってマスク外したら鼻血でマスクが赤に染まってた

A そーゆー目で見てるってバレたな。後で「キモっ」って付け足されてるよ

B 生理現象なんだよ

A 災難な生理現象だな

B だから最近は鼻にティッシュ詰めてマスクしてナンパしてたんだ

A あっそ。成功した後は知らんけど

B それがいつも鼻から口に血が回ってナンパの最中に吐血みたいな見た目で貧血で倒れるのを5回繰り返したところで彼女を作るのを諦めた

A 同情を禁じ得ないレベル

B 2次元に避難した俺だったけど、部屋が血まみれになったから1次元に避難しようと思う

A お前ホントに男か!?てか1次元てなに?

B 直線

A どゆこと!?色々影も形もなくなってるけど!?

B 仙人を目指す!

A 仙人に1次元は別に必要ないだろ

B おまえには直線美なるものがわからぬか!

A 変なものに目覚めたな。仙人てより変人

B ならそっちを目指す!

A もうなってるよ?

B え?俺は何を目標に生きればいいんじゃああ

A 普通を目指して下さい

B テメー トドメ刺しやがったな!人でなし!デリカシーなし!えーっと、、二十世紀梨!

A 語呂でテキトーなもん混ぜんなし!でもおいしいよね梨、って関係ないし 何の話!

B 何?ラップバトル?取ってくれ そこのペットボトル。ゴクゴク、いいぜ 受けて立つ!オドオドすんな、始まんぞ!おまえの母ちゃんデベソ!すでにおまえは半ベソ!

A いやヘタか!開始10秒ツッコんじまうよ、母ちゃんデベソて幼稚園児か、てか女性に対する免疫のなさ、もう去勢しちゃえば?めんどくさい

B 飽きた。辞めよ。去勢は直前美に覚醒したら困るからしない

A 飽きたて…どーでもいいけど。いやもう何も覚醒させるな。どーゆー使い、、ツッコみたくもねぇぞ

B おいこら仕事サボんじゃねぇ!!

A テメーが…。なら代わってみるか?ボケとツッコミ?

B おぅ上等よ!やったろうやないの!

A 昨日ドライブでよ、時速200kmで公道走ってたらタイヤパンクしたから最寄りのガソスタまで5kmくらい辛抱して走ってたら、なかなかハンドル利かなくてさ、1人轢ねちゃったのよ。でも起き上がれてたから放って走って、ガソスタ着いて経緯を話したらガソスタのおっさんが修理キョヒしてケータイで電話し始めたから、ブチ切れてケーサツ呼びますよ?って言ったら「はい、どうぞ」ってゆうから、呼ぼうとしたらナイスタイミングで何台もパトカーが来てくれて「タイホしてくれ!」って言ったら、俺に手錠かけやがるから「は?」って言ったら「詳しいことは署でうかがいます」って言ってくれたから、あ、きいてくれるんだ!と思ってパトカーに乗り込んでウキウキしながら署に着いたらもうポリさん全員敵だった。あれはさすがに脱走したね。全員バカだよ。

B フム…それで?

A おおぉおおぉおいぃいぃいいい!!!ツッコミどころ満載やないかーい!頑張って嘘並べまくったのに、いつツッコんでくれるかと待ちに待ってたのに「それで?」じゃねぇだろどー考えても。てか何も考えてねーだろ!!

B やはり俺はツッコミには向いてないわ

A それ以前の問題かと。

B くそー なら俺はもう直線美を追い求めて1次元に走るしかねぇ!!

A 勝手にしろ!もォええわ

AB ありがとうございましたー!!

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