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人間らしく生きて
芸術に高尚、非高尚なんてない
ただ好きか嫌いかがあるだけだ
塩と砂糖でベタベタな唇を舐めたら
生きる道を探したりしてみようか
不倶戴天の敵だった奴が
いつの間にか味方になったり
眩しい笑い顔だった友人が
いつの間にか死顔になったり
選択肢のない人生の
選択肢が無いと思い込んでいる自分の
選択肢のない人生の幼稚さを
吐き気がするその幼さを
くだらないシンパシーじゃない
くだらない技法なんかじゃない
芸術ってそういうんじゃない
僕の人生はそれではだめなんだ
人間はすぐ死ぬよ
だから重要なのは
その高尚さとか長さとかじゃなくて
人間臭さじゃないかな?
だれよりもなによりも人間らしく
人間性の追求と神聖性の追求が
正反対の道をゆくなら
僕はせめて人間らしく




