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白雪の帰り道
手をつなごうと君は言った。僕はもちろん突然のこと過ぎて少し裏返った声を上げてしまった。
「な、なんで?」
「私手袋持ってないし。寒いじゃん」
空を見上げるとゆっくりと雪が降りだしていた。彼女の手は細く氷のように冷たい印象があった。
「…べつにいいけど」
僕は手をつないだ。だけど彼女はどこか不満そうだった。
「手袋はずさないの?」
「僕が寒いじゃないか」
「うるさい! 手袋はずせー!」
駄々こねる彼女の手は暖かかった。
手をつなごうと君は言った。僕はもちろん突然のこと過ぎて少し裏返った声を上げてしまった。
「な、なんで?」
「私手袋持ってないし。寒いじゃん」
空を見上げるとゆっくりと雪が降りだしていた。彼女の手は細く氷のように冷たい印象があった。
「…べつにいいけど」
僕は手をつないだ。だけど彼女はどこか不満そうだった。
「手袋はずさないの?」
「僕が寒いじゃないか」
「うるさい! 手袋はずせー!」
駄々こねる彼女の手は暖かかった。
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