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無意識

「僕は貴方のことが好きでした」

 無意識のうちに僕は過去形を使っていた。言い放った言葉を受けた君は驚いた顔をする。

「なんで過去なの?」

 僕もよく分からない。なぜ過去を使ったのか。緊張した僕は言い返す言葉が無かった。

 空回る気持ち。何か言わなきゃと思い口を魚のように開くが漏れ出てこなかった。

 彼女は笑う。僕は粘質性の唾液を飲み込んだ。

「私は君のこと好きよ。昔からずっとね」

 焦る気持ちを拭う為に彼女を抱きしめた。

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