【200文字小説】はいorいいえ
近所に住む美由ちゃんは、とある事情で言葉を話せない。
そして女の子にしては珍しく将棋が好きだった。
私が市の大会で2位だった自慢話をどこかで聞いた美由ちゃんのお父さんが、私に将棋を教えてやってほしいと先日頼んできた。
そろそろ約束の時間――するとチャイムが鳴り、美由ちゃんが入ってきた。
美由ちゃんは私を見るなりメモ帳を手にした。
『食事の○○でしたか、スミマセン』
私は手を止めて、どう返事すればいいか迷った。
【問題】本文中の○○に入る漢字は何でしょうか?
※本作品とは直接関係ありませんが、本日11月17日は『将棋の日』だそうです。