昔のヒロイン参上ーーーーーーーーーーー→【バアさん】(/ε\)
第六話 ハイエナ御用達【バアさんの店】 & 第七話 いつもの、ダンジョン1階 & 第八話 【スライム無双】 & 第九話 【バラックにて】
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読者諸兄への 御忠告です。
この物語は、非常に【残酷】な、或いは【ヘドの出る】描写が御座います。
必ず、ご了承の上、お読みください。
この行以降を 読む方は 一切【自己責任】で お読みください。
作者は 一切の責任を 負いません。
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##### 恥劇珍奇想体験の参 転生文庫の5 【J】#####
##### 前編 ⦅⚆o⚆⦆【神の恩寵】無かりせば #####
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$$$$$$$$$$ 主な 登場人物 $$$$$$$$$$
【J】 ⦅⚆o⚆⦆:転生ヘタレ主人公、国語算数理科社会体育図工家庭科、オール2
上限、体力10、魔力10。
【バアさん】(/ε\):ハイエナ ご用達【バアさんの店】の主
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***** 第六話 ハイエナ御用達【バアさんの店】*****
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ハイエナどもの 相手をして呉れる店は そうそうない。
【バアさんの店】だけで、ハイエナ達には分かる 数少ない店。
なんでも 買ってくれる上、飯もある。ただし、一般人の喰う物とは違う。
血抜きしてない 肉なら上等、なんの動物か 知れない臓物、魔獣かもしれない。
なんの豆か、知らないが、煮豆と臓物。臓物と煮豆。交互に腹にぶち込む。
味、そんなもの ハイエナには 関係無い。喰えりゃいい。明日 生きられれば良い。
1ヶ月に 一度の贅沢だが、飢餓状態の 今日は そうも言ってられない。
「こんな物、よく喰うね」バアさん(/ε\) が 憎まれ口を叩く。
返事をしてる間もなく、貪る、貪る、死にたくない、だから喰う。
「ハアハア」喰い終わって、初めて口を利いた。「ジイさんが死んだ」⦅⚆o⚆⦆
「そうだってね。ほかのハイエナから聞いたよ」(/ε\)
「随分とスライムを 道連れにした そうじゃないか」
「どおりで、ハイエナ達の景気がいいわけだ」
「お陰で レベルが上がった。他の奴らは どうだった」⦅⚆o⚆⦆
「そんな話は聞かないねえ」(/ε\)_____y-.。࿁⬭
バアさんは、指から火を出し、煙管を スパスパやりだした。
⦅⚆o⚆⦆「えっ、俺だけ」「何でだ」
「そんなの 知らないね。喰ったら、さっさと、お帰り。うちは宿屋じゃ 無いんだ」
***** 【転生ヘタレJ】の住居 *****
掘っ立て小屋 と言えば 聞こえは良いが、板を三角に組んだだけの、バラックだ。
なんでか?考えたが分からない、が。もしかすると、爺さんのお守りの中の粉なのか。
「爺さんに 言われた通り 振掛けた あの粉か」眠りにつきながら、そう思った。
翌朝、俺は爺さんの お守り袋を 取り出した。形見にとって置いたのだ。
もう粉は 残ってなかった。ひっくり返したが 良く分からない。
なんとなく 色が変わって 見える部分がある。
「くそ、あの薬があれば、スライムを 沢山倒して。毎日バアさんの所で 喰えるのに」
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***** 第七話 いつもの、ダンジョン1階 *****
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相変わらず、薄暗い。入口付近で、暗がりに 目が 慣れるのを待つ。
冒険者たちが、次々と入っていく。邪魔にならないよう、片隅に蹲る。
大半は無視、中には「ケッ、ハイエナどもが」侮蔑の声を 出すのもいる。
冒険者達が去ったあと、ハイエナ達が動きだす。スライムを倒す者。虫を探す者。
「何だ、微かに、ぼんやり 何かが 見える?」⦅⚆o⚆⦆
それは、チョット気を緩めると、区別がつかなくなる、微かな ポヤッとした光。
昼間の 蛍ほどの灯かり、ちょっと目を 逸らすと、見えなくなる。
洞窟の天井、窪み、石の陰・・・
「もしか、すると」⦅⚆o⚆⦆
居たスライムだ、他のハイエナが 居ない事を確かめて。「いない いないよな」
スライムの 嫌がる粉を ぶっかける。青い縞の石と 箒木草の汁を 混ぜた物だ。
理屈は知らない。これも 爺さんに教わった。
粉を山ほど ぶっかけた。始めて、スライムを 一匹やっつけた。
毎夜、考えた。俺の薬と、爺さん薬、どこが違うんだ。違う・違う、待て何かが。
スライムは 強烈な 酸の溶解液を吐く。どうして奴は 溶けないんだ。
魔法で 耐えてる?。スライムが 魔法?使えるなら なんで 最弱なんだ。
違う、そうじゃない、なにか 有るんだ。
或る日、思いついた。酸なら 中和してみたら。
バアさんの店で 貝殻を 仕入れた。【ビンゴ】だった。
「こんな物 何すんだい」いつも通り、指から火を出し、煙管をスパスパ。
「あの爺といい、お前といい、ハイエナのするこたあ、わかんないよ、まったく」
青い縞の石と 箒木草の汁と 貝殻の粉、後は配合の率だけだった。
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***** 第八話 【スライム無双】*****
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【スライム無双】したかった。だが、しかし、臆病風が吹いた。
例の白黒ゲームも、マヨネーズも、魔法で あっさり コピーされた。
爺さんは、なんで、【スライム無双】しなかったんだ。
4階層まで行く 実力が有りながら。月1回の酒だけで 我慢してたんだ。
秘密がバレれば、お終いだからだ。他のハイエナどもに 喰われる。
人間を 喰うのは 魔獣だけじゃない。そういう事か。
ならば、爺さん。俺はどうしたら良いと思う。
***** ハイエナ御用達の【バアさんの店】*****
「なあ、バアさん、魔法が使えるんだな」月に 1度の贅沢を しながら聞いた。
婆さんは、いつも通り、煙管を吸ってる。
「ヘッ、こんな物、魔法の内にゃ、入りゃしないよ」
「こんな魔法でも、若いころ、魔法学校3年も通って、教わったのさ」
「へー 学校なんて あるんだ。俺、MPが 10しかないけど 入れるかね」⦅⚆o⚆⦆
「MPは 最低10,000は 無きゃ入れる訳 無いさね」
「へー、どうして 何ですか」⦅⚆o⚆⦆煮豆を 搔っ込みながら聞いた。
「当たり前さね。最小の 魔法を使うにも 256MP、必要だからさ」(/ε\)
「こんな、簡単な 火魔法だって、3,000MPがとこ 使うんだわさ」
「その上、学費が 年に 金貨40枚、払えるかい」
「とんでもない。月に1度の 1,000コペが 精一杯」⦅⚆o⚆⦆
「はっ、これだから ハイエナは、ィヤなんだわさ。金貨1枚は 10万コペだよ」
「ヒィエー。バアさんの実家って、すごかったんだね」⦅⚆o⚆⦆
「昔の話さね。そう言えば、【火の魔法書】が、どっかにあったわさ」(/ε\)
「エッ、見せて下さい」⦅⚆o⚆⦆
「フン、見たきゃ、金貨持ってくるんだね。これには 金貨120枚掛かってんのさ」
「金貨なんて、ある訳ゃ 無いでしょ」⦅⚆o⚆⦆
「じゃあ、諦めな。はいはい。喰い終わったら、帰った、帰った。さっさとお帰り」
(/ε\)の 独り言・・・
「フン、帰ったね。あれは 相当稼いでるね。前の時みたいに ガッツいてない」
「あの顔色なら、よそで食べてるね。バレないよう、あちこちで食べてるんだわさ」
「あの爺と 同じ貝殻を 持ってったんだ、稼いで無い訳 無いわさ」
「私の火魔法見て、眼の色変えてた。【火の魔法書】の話したら、喰い付いてきた」
「さあて、いくら、絞れるかねえ。ヒッヒッヒッヒ」
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***** 第九話 【バラックにて】*****
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「見たい、【火の魔法書】見たい。今の稼ぎは 月約3万コペ。支出は 約2.5万コペ
5ヶ月で、貯めて、隠してあるのが 5千コペ。どうにも、ならねえ」
「2階層は、スラッグだったな。俺の戦闘力じゃあ、どうにもならない」
「しかし、魔法が有れば、くそー。なんとか、ならねえのかよー」
「稼がなきゃ、稼がなきゃ・・・」⦅¥o¥⦆
ブツブツ言いながら、フラフラと ダンジョンの中を 彷徨い歩く 転生ヘタレ【J】
それを 戦々恐々と 遠巻きに 見ている ハイエナ達。
「やばいな」「とうとう、来たか」「毎年、何人かが、ああ成るんだ」「可哀そうに」
「明日に絶望したんだな」「俺達は、ああ成らないように、しねえと」「ナマンダブ」
***** ハイエナ御用達の【バアさんの店】*****
噂を聞いて、バアさん 驚いた。別に 意地悪で 云った訳じゃない。
ただ、バアさんに 内緒で よその店で 食べてるので、コンニャロウと思っただけ。
ま、少しは お金も 欲しかったんだけど。
ハイエナ御用達の店を、やってるくらいだから。人情が 無い訳じゃない。
まして、ハイエナどもが「いつ死ぬか」で、賭け迄 始めた。
「どうしよう。こんなんで 死なれちゃ いい迷惑だわさ」(/ε\)
「ちょっと、そこのアンタ、あの〈死に損ない〉連れておいで」
・・・連れて来られた⦅¥o¥⦆
バアさん、押入れの中を かき回して 汚い つづら篭を取り出した。
「確か、この中に あったはず。・・・これこれ、あった あった」
「懐かしいねえ。魔法尋常小学校。国語算数理科社会。あら、家庭科に図画工作まで」
「ほら、あんたの 欲しかったの 此れだろ。魔法理科の 教科書だよ」
俺は、魔法理科の教科書に、飛びついた。
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読めん。字が分からん。・・・呆然自失・・・目の前が 真っ暗になった・・・
パパンパン・・・いい音 出しやがる。・・・ ひっぱ叩かれて 気が付いた。
「しっかりおし、ここで死なれちゃ、良い迷惑さね」(/ε\)
「あんた、学校 行って無いっしょ。読めないのが 当たり前さね」
「それも 教えてやるから 金貨持って来いって 言ったさね」(/ε\)
「下宿代。月3万ペコ。それぐらい 稼げるだろ、晩になって、
客が居なくなったら、その後、教えてやるさね。しっかり、覚えるさね」
・・・・・続く