四話 すみませんすみません
どうしたものか。
こうなってくると話が変わってくる。
虫を殺したらループするこれはつまり、つまり?
「生命がしんでもってことか」
生命が死んでも、"生命が死んだら"
単純明快
仮説、一つの仮説ができる。俺からしたら考えたくない仮説。
「空間的隔離か」
言うなれば、時間的隔離も空間的隔離も"隔離"されていることには違いがない。
わからないはずだ。認知できていないのだから。
「これは、つまり空間的隔離」
7 : 00から7 : 40で繰り返し、生命が死ぬと繰り返す。
つまり、俺は7 : 40分を持ってして死んでいるという結論。
チェンソーマンではなくRe:ゼロであり
"時間が経ってから"繰り返すのではなく
"死んだら繰り返す"
まぁチェンソーマンは、ループメインの作品じゃないけどね。
「ここからの脱出は、7 : 40分を超えることが鍵だな」
それにしても、俺はつまり、つまりは、8回も、、、
痛みなく。一瞬で、人想いに。心はないけれど。
「痛みを感じるまでもなく一瞬でか」
どんな速さだよ、マッハ20か?
「はぁぁ」
どうしたもんかな。
まぁとりあえず、そんなことではないにしても、そんなことより。
ぷーーん
「君だよ君、虫くん」
羽虫、蚊、害虫
、、、、、ぱちん
殺したのではなく捕獲、
机の上にあるペットボトルの水を飲みほす。もちろん口づかみで。ペットボトルの蓋は硬く、なんとかして口で開けて水を飲み虫をぶち込み蓋を即座に閉める
観察開始
そもそも、こいつが普通の蚊であるとはまったく思っていない。
「えーっと足は6本。頭、胸、腹で分かれてて羽は2つ」
うん普通の虫だな。
「期待に裏切られるのは慣れてるさ」
落ち込み、気沈み
そもそも、そもそもわかってるさなんでこんなことになっているのかなんて。
心当たりは、ある。薄々、分かってはいた。
「囚われたからといって文句は言わないでくれよ?これは君のせいでもあるんだぜ⭐︎」
君のせい、俺のせい。俺が悪い。俺が原因。
これは、ある種の願い。俺の願望によるものだと思う
俺は、一人で迷惑かけずに死にたいんだ
生きていてすみません
どうしようもないんですこんなのは
逃げてばっかで、先がないのを知っていて崖に向かって走ってました
楽しさを覆す不幸があるわけではありません
普通がよかった、普通でよかった
死にたいまま生きるのがこんなに辛いとは思ってもいなかったんです
誰か助けてくれ誰でもいいわけではないけれど