十三話 愛してるぜ京都!
「うーん、、すみませんわかんないです」
なんだかパズルのピースをどっか無くしちまった、そんな感じで
「まぁ、、そりゃそうか、、」
やめて、、そんなガッカリ見たいな顔しないでくれよぉ期待されてたの?俺
「……すんません」
「いや、いいんだ。わからないならわからないで、私にはわかるから」
なんだ?俺だけが蚊帳の外みたいな
「あ、そうそう依頼のことだ依頼のこと」
「明日依頼者に会いに泊まりでいくから必要なものまとめておいてね」
「えっ」
7 : 00
「おーい起きろ!出発するぞ少年!」
「うーん、、」
「起きろって、早くしろ!」
「…カニパンに…かにははいってないよぉ」
「なんの話だそれ」
それからしばらくして事務所を出た所でふときになった
「そういえば僕、誘拐されたわけですけどここどこなんです?」
「え?京都だよ、そんな誘拐されたところから遠いところまで行けるわけないじゃないか車も壊れちゃったし」
壊したの間違いだろ
「ん?ちょっとまだ待ってください、おかしいですね」
「なんだい、潤くん引き止める時間はあまりないぞ」
「なんで京都にあるんですか事務所が」
「それは私が京都が好きだからさ」
「いや、そうゆう意味ではなく」
「なんで僕が家出した先に事務所があるんですか!」
これは偶然というにはいささか必然的すぎるあまりに変だ
「君は単純だよねほんとに」
「潤くんさ本好きだよね主人公が京都に住んでるやつ、なんでその本買ったの?」
俺が好きな本。シリーズ化されてて10巻も出てる有名な小説。買った理由なんて、本屋でその本のコーナーが大きく飾られてたからふと気になって買っただけなのに。なぜかこの人が言うとまるで、まるで
「まるで?」
「」
絶句、声にも出ない字に起こすまでもない
「潤くん、家で他にもなにか見なかった?」
12 : 00
あれから、事務所の車庫により自動で電気がついたと思ったら目の前にはフラッグシップモデルのフェラーリ。わざわざ高級車を買ってるあたりぼんぼんだなさては。というか初めて生で見たわやばかっこよ
そして清水寺、嵐山、二条城、祇園とを巡り巡って巡りまくりなんと11時間とを見て、食べ歩いた。
「いや、遊んでるだけやないかい!」
「おぉ、そんなでかい声出さないでよお店の中だよ?」
「依頼って聞かされてあんな朝っぱらに起こされたってのに、観光しまくりじゃないですか!」
「わかったわかったから!」
静かにと口に指を近づけて「しーっ」と雪江さんはポーズをとる
「お姉さんとのデートはつまらなかったかい?」
「いえすごく、とても楽しかったです」
「ならよかった」
「じゃあ依頼主の元にいこっか」




