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繰り返す40分  作者: 上某 了
一章 終わりから始まりへ
11/15

十一話 答え合わせ1

ラモトリギン錠

デエビゴ錠


まぁあれから雪衣さんに病院に連れてってもらい薬を入手して帰ってきたわけだけれど。40分からの脱出に加えて住む場所もくれて(半ば強引だったが)さらには病院にまで連れ添ってくれた。恩返しがしたいな、ここまでされたんだこの人のなんでもいいから助けになりたい。

「なんだ?恩返しがしたいだって?ほほぉ律儀なやつだな君は⭐︎雪衣ポイントを1ptあげよう!」

「雪衣ポイントってなんですかそんなスーパーの入店スタンプみたいな貯まったら何かもらえるタイプのやつじゃないんですから」

「ツッコミ長くてご苦労さん、なんだ何か欲しいのか?なかなか強欲じゃないか」

「あ、いえそういうんじゃなくてまぁ、そのなんですか、色々と世話になってますし何かできたらなと」

「そうかそうかそんな君に朗報だ、依頼が来たぞ!」

そういえば探偵だったなこの人は

「仕事をする上で君に言っておきたいことがあるわけだけどちゃーんと聞いてね」

「君、私の職業がなんだったか覚えているかな」

「えーっと神理?探偵でしたよねあんまり仕事についてはよくわかってないんですけど」

「そう!、その通り神理探偵だ。だがな神理探偵ってのはまぁ裏家業というか副業というか別名という感じでやってるんだ」

「あっ、僕みたいなのを助ける仕事がメインじゃないんですね」

「その通り、まぁ君みたいなのが50億人ぐらいもいたら困るだろ」

多過ぎる、そんなだったら大盛況かもなこの仕事

「つっても実際ベネフィシャルズなんてのは本当の本当に稀でな今わかっている人間だけで君含めて40人なんだなこれが」

そんなに少ないのかその中に俺も含まれているってのにはなかなか実感が湧かないな

「じゃあメインはどういう仕事をしているんで?」

「普通に探偵かな、名前は雪衣探偵事務所で通してる」

ほら名刺、と雪衣探偵事務所の名刺を渡された

「一応ベネフィシャルズのことは一般の人には知られちゃまずいんだよ。色々と面倒だし隠れてやらなきゃいけない」

「だからその神理探偵の方の名刺は返してもらうぞ」

あぁ思い出の品が取られちゃった

「そんな残念な顔しても意味ないぞー」

まぁ話は戻って

「で、依頼の話なんだがそのまえに話さなきゃいけないことがある」

おぉ、張り詰めた感じの空気

「ネタバラシというか、君が脱出したあの部屋について答え合わせをしようじゃないか助手になる条件にもあったようにな」

全然、忘れてたなそのこと。まぁ気になるには気になるけど

「では、答え合わせをしよう」

「まず潤君に質問があるんだけどいいかな?」

はいと答える、あの時起きたこと全てを洗いざらい教えた。

「ふむふむなるほどね」

「ではまず私の手口から教えるとしよう♪」

なんだか上機嫌でそう言う彼女

「ノートのことは覚えているよねもちろん?」

「えぇそりゃもちろん印象深かったですから」

というかなんであそこに雪衣さんが書いたらしきノートがあるのか不思議だった。百歩譲ってノートがあるのは俺が置きっぱにしていたことを忘れてたとかそういうことも考えられるわけだけど流石にあの文章は

「書いた覚えなんてないって?」イタズラっぽく妖艶さが少しある笑顔でそう言った雪衣さんかわいい。

「なんでだと思う?なぜ、あの机に私の名前が書かれているあのノートがあったか」

「うーん、雪衣さんがベネフィシャルズだからじゃないんですか?」

「私はベネフィシャルズじゃないよ」

ただの普通の真人間だぜ⭐︎とピースとウインクをする雪衣さん


「まず第一に、私は君が起こしたあの、まぁとりあえず理想空間とこれからはその名前で呼ぶが。私はあの理想空間に干渉できる力はない。」

「じゃあなんであったんだと思う?」

なんで?、なぜ、なんだろう実際雪衣さんがベネフィシャルズだと思ってたから

「てれれれってれ〜透明マント〜♪」

「説明しよう!探偵秘密道具その一つ透明マントこれを被れば人からは絶対に見えないという伝説のマントだ!」

「はい????」

「伝説のマントとは!光学迷彩なんていう不完全なものではなく超〜自然的なパワーでできたマントなんだぜ⭐︎」

ん?????

えぇっと、ん?なんか始まったな急に

「ベネフィシャルズとは神の恩恵を受けた奴のことを指すが何も神の恩恵を受けるのは人だけじゃないのさ!物にだって宿る!」

「現にこの日本には付喪神ってるのが存在してるからなまぁ日本限定みたいなもん」

「そして、その道具達のことを"神具"という」

「やぁ、潤君」

ん?なにかどっからか声がする、高めの男の声?かな

「ここだよここ、マントだよ」

「うぉっ!!!マントが喋った!?」

「まぁそんな騒ぐなよ潤君これからよろしく頼むぜ」

雪衣さんは「まぁこのマント君を使って君の家に忍び込んでこのノートを置いてったわけ」

「いや、待ってください!それだけじゃ説明がつかないですよ!その口ぶりじゃまるで"俺が理想空間に入った前に置いたみたいに聞こえますよ、でもそんなの、、そんなの未来でも見通さなきゃできなくないですか!」


「潤君、君ってさ意外と単純だよねもっとちゃんと頭動かさなきゃ、」


「私は探偵だよ?それぐらい予想しなくちゃ探偵なんてできないよ」

ちょっとそれだけじゃ説明不足じゃない?この人ノートの時といいこういうところあるよな

「ベネフィシャルズになる人、物には条件があってねそれをもとに餌を撒いてたってわけ」

なるほどそうやってか

「ちなみにその条件ってのはまぁ大体の今までの統計上によって予測されたことだけど」

「ええっと確かその中に神が助けたくなる心の持ち主があったかな神によってそれは異なるけどね」

ふーん






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