歪んだ愛は僕らの形へ
「すまないな伊織、困らせてしまって。アル、ガガに仕事を押し付けてサボっちゃダメだろ?お前もリーダーになったんだから」
「はいは〜い」
「紹介が遅れたね。この子は白尾華夏。俺たちはあだ名でガガって呼んで呼んでるんだ。そしてガガは……君の叔父さん、父さんお弟なんだ。」
「え、そうなんですか!?」
確かに言われてみれば父さんに似てる気もするけど………。
「あぁ、大きくなったな伊織。俺はずっとアメリカに住んでたからお前にはなかなか会えなくて…」
「あ、だからさっき英語で喋っていたんですね!?」
「あぁ」
すると鷹野さんがこちらに向かって覇気を出してきた。
「あぁ、ごめんね三橋。今日はもうお暇するよ」
「え、でも」
そういい青葉さんは俺たちを連れて学校まで戻ってきた。
「今日はありがとね伊織。俺たちは予定もあるしそろそろ帰るよ、また明日ね!ほら、祈行くよ」
そういい祈と叶は帰って行った。
「じゃぁ俺たちも帰るかぁ。青葉さん、氷尾と翼は今日なんか変なことしてなかった?」
「今日はヘルツ食べて稲永の仕事手伝って終わったら2人でゆっくり映画見てたよ。」
「へ〜」
師匠達はいかさき寮に行き凪は病院の前で家に帰った。
俺は2人のいるするめ寮に戻った。
「氷尾、翼、ただいま」
「「おかえり〜!!」」
そして俺は2人に今日会ったことを話した。
なんだか2人とゆっくり話すのは久しぶりで幸せだった。
麗央と舞愛は帰って晩御飯を食べていた。
その日は舞愛の好きなカルボナーラパスタであった。
「はい、舞愛、あーんするのじゃ!」
「いや、大丈夫、自分で食べれるよ」
すると麗央はニコッと微笑んだまま舞愛を殴った。
「いたっ…!ごめんね、ありがとね、今食べさせてもらうから…!」
「はぁ、もうよい。最近舞愛なんだかめんどくさい。そろそろ飽きてきたかもな」
「っ…!!ごめんなさい!ごめんなさい!お願い、嫌いにならないで、見捨てないで、私をひとりにしないで!ごめんね、私が悪かったから!飽きないで、お願い!」
舞愛は泣きながら麗央に謝った。
それを見た麗央はまたニコッと笑った。
「冗談じゃ!ごめんな、見捨てないし大好きだ!ほら、仲直りのぎゅー!」
「……ほんとうに見捨てないの…?」
「あぁ!」
そうして2人は抱き合った。
だがその時の麗央の顔はとてもとても幸せそうな顔をしていた。
「…ぁぁ…愛いの〜……」
「?麗央なんて言ったの?」
「気にするな!」
「ねぇ麗央……麗央ってヘルツ食べてるところあんまり見たことないけど最近食べてる?飢餓状態になったりしないでよ。あの子だってなった時……」
「なぁ、そいつの話やめないか?」
「あ、ごめんね…」
「らんらんら〜ん!」
寝露は約一週間ぶりくらいにメランコリーの本拠地に戻った。
「たっだいまで〜い!」
「あ、おかえり寝露さん!遅かったね〜」
それから珠羽は少し黙り寝露をじっくり見た。
「あ〜、寝露さんエラ様にあって来たでしょ!」
「まぁな」
佐久が出てきて寝露の頭を少しこづいた。
「お、やっと帰ってきたか。お前の補佐4人が大変そうだったぞ」
するとリビングのドアがガチャっと開き3人の男子と1人の女子が現れた。
「師範〜!探しましたよ〜!」
1人目の男子は源神月(源みなもとかづき)13歳で金髪の髪の毛に赤色の瞳をした子だ。しっかりもので他3人のまとめ役。
「おかえり、宗匠」
2人目の男子は藤原神勿。12歳で薄紫から白色へと綺麗なグラーデーションの髪の毛に紫色の瞳をしている。めんどくさがり屋でしょっちゅう昼寝をしている。
「あ〜!マスター!遅かったね〜、おかえり!」
3人目の男子は平神威。13歳でオレンジ色と赤色の間の髪色に赤からオレンジ紫へと変わる瞳の色をしている。元気だが少し怖いところがある問題児だ。
「メンター……おかえり……心配したよ……」
そして最後、唯一の女の子、橘神楽。10歳でピンク色の髪の毛に水色の瞳をしている。静かな性格で真面目な子だがやるときはやる。いろんな意味でだ。
「はいはいただいま神月ごめんでい。神勿は神月に迷惑かけてねえか?神威は俺がいない間生き物勝手に殺してねえか?神楽は今日もかわいいなぁ!」
寝露がこの4人を拾うのは数年前のこと___