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ユヴェールブラッティ  作者: 月島旭
きっとまた咲くさ
24/39

黒歴史確定な勘違い

えっと簡単に説明しよう。俺の今の状況はと言うと………いきなり知らない男に抱きつかれた。

ちなみに言っておくが俺は同性愛者ではない。別にそう言うのが嫌とか言うわけではないがただ俺は違うと言うだけだ。

「あの、すいません。俺男と抱き合う趣味ないんです」

「おい…お前まさか…俺のこと覚えてないのかよ…!?俺らあんなことした(何回も戦いあった)中なのに!!」

待て待て待て、ブラットは男のことが好きなのか?聞いてないぞ?それにもしブラットが付き合っていたとしたらこいつは俺の……元カレということになってしまう。地獄だ。俺は美女と結婚してむちゃくちゃ可愛い子供作って死ぬほど幸せに過ごす予定だったのに…!!

「すいません、別れましょう。もうあなたの知っている俺はいません」

「なんでだよ!またここでやろうぜ(たたかおう)!今からさ!」

ブラットぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!てめえは何をしやがったんだこんな綺麗な場所で!!!てか外だよここ、あいつそんなヤバいやつだったの、俺あんなやつだったの元々!?嫌なんですけどぉぉぉぉぉぉ!?!?!?

「すいません!!悪いとは思っています!でも俺は美女のもとに行かなきゃいけないんです!!」

そう言い俺はダッシュでその場から離れた。が、しかし後ろから猛ダッシュで男が追いかけてきていた。

「責任持てよ!?俺にあんな思いさせたくせに!」

責任!?え、ここってこんな世界だっけ!?もしかして俺知らない間に隠し子いたの!?いやでも俺まだ16歳!!いや、聞いてない聞いてない!?もうやだぁぁぁぁ!!!



俺はそれから無我夢中で走り気づくと青葉さんの家にいた。

「あぁ、青葉さんもう帰ってきてるかなぁ」

すると少し遠くから男の声が聞こえ俺は急いで青葉さんお家に入った。

「お邪魔しまぁぁす!!!」

「あれ、伊織じゃん」

「え?」

するとそこにいたのは宙であった。

「なんで宙さんここにいるんですか!?」

「少し用があってね。でももう帰らなきゃいけないんだ。あ、それと青葉さんならすぐ帰ってくると思う」

「そっか…ありがとうございます!」

「にしてもだいぶ焦ってる感じだったけどどうしたの?」

「い、いや別に…!」

宙は顔にはてなマークを浮かばせながら青葉さんの家から出ていった。

「ふ〜」

「お困りかい少年?」

「うわっ!」

俺が縁側に座った瞬間青葉さんが屋根から飛び降り俺の前に現れた。

「いきなり出ないでくださいよ!びっくりしたんですからぁ〜!」

「ははは!ごめんごめん。それでどうしたの?」

「実は…」

それから俺は青葉さんのさっきの変な男のことを話した。

すると青葉さんは腹を抱えて笑い出した。

「うははははっ!!!なんだいその考え方!!!一体どれだけ私を笑わせれば済むのか!!うはははは!!」

そうして青葉さんは15分ほど笑い落ち着いてから話し始めた。

「ひ〜、おもしろかったねぇ〜。で、本題だがその子はきっと白蘭悪腐だ。」

「はく…らおふ…?」

「あぁ、前の君にすごく懐いていた子でいつも君に勝負を持ち掛けては負けるようなことをしていたよ。」

「あ…」

俺はその時自分がどれだけ恥ずかしい勘違いをしていたのか気づきいきなり顔が真っ赤になった。

「お、俺…なんて勘違いを…!!」

そりゃ青葉さんも腹抱えて笑うはずだ。

「蘭悪腐君は確か今ここで外科医をやっていたきがするねぇ。でもあの子は女癖が悪いからきっと今もいろんな女の子の紐生活でもしているんだろうねぇ」

とんだ最低な野郎だった。俺はばっちいものと話してしまっていたらしい。

「最悪だ。そんな人間とは話したくもなかったのに…」

「そんなこと言っても昔の君も蘭悪腐みたいな感じだったんだよ〜。未成年なのに酒は飲むわタバコを吸うわ女の人を取っ替え引っ替えしちゃってさぁ〜」

「ええええええええええええええ!?!?」

嘘だろ嘘だろ、そんなはずがない。だって俺はただでさえ女の人に免疫があまりないのにブラットはあったってことか!?そんなの認めたくない!!

「あの時はだいぶ荒れてたよね〜、俺も心配してたんだよ〜」

「大変…ご迷惑を…おかけしました…!!」

今日夢の中でまたブラットと話せたら一発ぶん殴ってやろう。


そうこうしているうちに青葉さんの家のドアが強く開いた。

「おや、誰か来たみたいだね」

「まさか…!蘭悪腐…!!」

「おい相棒!相手しやがれ!」

そう言って俺の前に現れたのは今すぐ蹴り飛ばしたい空気も読めないくるタイミングも悪い寝露であった。

「なぁ…お前って本当に腹立つやつだな…」

「は、てめえ今日はいつもに増してクソだな!」

「あ!?」

そうして俺らがばちばちしていると青葉さんが仲介に入ってきた。

「まぁまぁそんなに怒らないの。伊織は今日蘭悪腐にあって機嫌が悪くてね…」

「蘭悪腐!?まじですか旦那!?」

寝露がとてつもなく驚いた顔をして青葉さんに聞いた。

「なんだよ、お前もあのクズ野郎のこと知ってんのか?」

「知ってるも何も俺はあいつが嫌いでい。てめえの相棒は俺のはずなのにあいつは俺の立場を取ろうとするんでい…!」

「は、俺がいつお前の相棒になった、それに俺の相棒は凪だろ。」

「は、バカじゃねえの、お前が俺に頼んできたんでい。俺の相棒になってくれって。B級の恋愛映画でもあんなに下手に告白はしなでい。」

「お前まじで捻り潰してやろうか!?」

「ああん!?やれるもんならやってみろや!」

するとまたドアが思いっきり開いた。

「今度は誰だ、今取り込み中なんだよ!」

「そうだ、空気くらい読んで欲しいもんでい!!」

「いた…、伊織!」

そこに立っていたのは蘭悪腐であった。

「あ、終わった」

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