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ユヴェールブラッティ  作者: 月島旭
どんな君でも思いは変わらず
12/38

我らが師匠

「ちょっと師匠、そんないきなり言っても伊織が困るだけですよ。伊織、刹那さんは俺の師匠でもあるんだ。俺ら2人とも師匠の弟子だったんだよ…」

「え、てことは僕は昔から凪と知り合いだったってこと…?」

「まぁ…そうだね…」

「そうなんだな、でも俺凪とは初めてあった気がしてたからなんかしっくりくる!だからよかったよ」

「なんか伊織って変わらないところちょっとイラっとする」

凪は少し照れながら頬を膨らませた。

「ま、当方のことは師匠と呼んでくれ。そして問題だ!当方はなんのリーパーでしょーう!」

「え、え〜っと…名前から虎とか?」

「はい!ぶっぶ〜、当方は黒馬で〜す!」

「え、そうなんですか!でも名前は虎って…」

「そのことだがリーパーは名前と動物は大体は一緒だが当方はハーフなので母の血を注いで馬になったのだよ!」

「そうなんだ…あ、そうだ師匠!実は俺たち森の中に連れ攫われた女の子を探していて…この子なんですけど…」

俺はそう良い師匠に写真を見せると師匠の表情は険しくなった。

「なぜお前がこいつを探している…。」

「え?」

「ちょ、いきなりどうしたの、師匠!?伊織がびっくりしてるでしょ…。言っとくけど師匠でも伊織を傷つけたら…!!!」

「あぁ、ごめんごめん、少し取り乱してししまったよ。お前がどれだけ伊織をしたってるかわかってるから安心しろ。伊織。言っておくが今回の件、探せと言ったものはどんなひとだった?」

「えっと、灰色の髪色に青い瞳で30代くらいの男性でした」

「チッ、気づかれたか。伊織、君は今赤丸病院にいると言うことでいいな?ならば…」


「ただいま〜」

「お、いお、おかえり〜!女の子見つかった〜?って、誰その美青年!?!?え、美しい!!」

師匠はなぜか俺と一緒に暮らすと良い俺は一旦師匠を寮まで連れてきた。あとで宙さんのところに行くつもりだ。

「驚かせてごめん、この人は俺の師匠の…」

「当方、黒虎刹那。よろしくね」

師匠は優しく微笑み翼の手を握った。

「え、あ、お、お願いしまっす!ぼ、僕の名前は榎島翼で…s」

手を握られると翼はその美貌に驚き倒れてしまった。

「ありゃ、やってしまった。抑えてたつもりなのに。なぜか初対面で倒れる人が数名いるんだよね。謎だねぇ」

罪深い人だ。

するとそこへ氷尾が帰ってきた。

「ただいまぁ。あれ?お客さん…って、えらい美青年やなぁ!?」

「いや、君もでしょ。当方、黒虎刹那。よろしくね!」

「あ、よろしゅうお願いします!わての名前は狐乃夜氷尾申します。」

「氷尾か、良い名前だね!」

なんやかんや師匠が馴染めてよかった。

「あ、それと今日から師匠は宙さんから許可が出たら俺たちと一緒に暮らすつもり!」

「おぉ〜」

「またここの顔面偏差値あがっちゃうよ〜!」

「いや、翼も結構良いからね」

「そうだぞ、多分当方よりいい!」

師匠がそう言うとその場にいる全員が沈黙した。

師匠…あなたが1番良いんですよ…。


そうして俺は師匠を連れ宙さんの部屋へと向かった。

-コンコン-

「失礼しま〜す。伊織です」

そう良い俺が扉を開けると宙さんが師匠に飛びかかった。

「なに、久々の再会なのに抱きつくんじゃなくて殴りかかるなんて酷くない?相棒くん」

「何が相棒だ、お前が1人でそう言ってるだけだろ。いきなり消えていきなり現れるとはどう言う神経してるんだ。」

「えっと…2人の関係って…」

「当方のことが大好きな相棒!」

「ただの幼馴染」

「ひどいな宙〜!」

正直俺はびっくりした。いつも誰にでも優しくて星乱さんの後始末役だと思っていたが実はこんな一面があったなんて…。

「で、お前、伊織が弟子なのは見た感じわかるけど前連れてきた弟子はどうした?お前のこと大好きだったやつ」

「あぁ。あいつなら置いてきたよ。あいつは当方離れしたほうがいいと思ってね!」

「はぁ、かわいそうだなそいつ。で、伊織君どうしたの?」

そう言うと宙さんはいつも通り優しく微笑んだ。

「実は師匠が行く場所なくて…ここに住まわせてあげても良いでしょうか…?」

「あぁ、いいけどするめ寮はダメ。絶対めんどくさいことになる。こいつは今空いてるさきいか寮に入れとくから」

「わかりました!」

「えぇ‥なんで当方だけ1人なんだ!」

「問題起こすから。以上。置いてもらえるだけ感謝しろ。」

「ぐぬぬ…!しょうがないかぁ」

「じゃぁ俺らはこれで!」

「はい、またね〜」

「あ、そうだ。宙、またあとで少し話がある」

「……わかった」


次の日

「お〜い、3人〜!遊びに来たよ〜!って、誰もいないのか。勝手に入っちゃおう」

そうして刹那はするめ寮に勝手に入り3人の部屋に行くとそこには一枚のプリントが落ちていた。

「…な、なにぃぃぃぃぃ!?!?!?」


「宙!!緊急事態だ!」

「なんだよ、昼間からうるさいな!今仕事中だ!!」

「仕事なんてどうでもいい!これを見ろ!」

「あ〜?……な、なに!?授業参観日だと!?!?」

「あぁそうだ。これはもう当方たちが…!」

「「親としていくしかない!!」」

そうして宙と刹那が部屋を駆け出していくとどこからともなく青葉が現れた。

「授業参観日かぁ〜。……行ったら怒るよね…。ま、行くけど」

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