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プロファイル :志村良介

本名:志村(しむら) 良介(りょうすけ)


階級:二等空尉


TACネーム:Chase


生年月日:西暦20XX/05/14 (28歳)


所属:第11航空団第114飛行隊 通称"ファースト・ペンギン"


出身:(羅宮凪島)小張県名気屋市


経歴:

 彼の人生はわずか三年目で悲劇に見舞われる。両親と共に車で羅宮凪県のビーチを観光した帰り、山道でトラックから正面衝突を受けたのだ。両親は即死し、チャイルドシートで衝撃から守られていた良介は母親の作った数ミリの猶予によって命拾いした。


 それから五年間の記録はあまり残っていない。後見人となった親族の家庭は良介を迎え入れた直後に関係が悪化し、妻の失踪という形で離散していた。さらに、後見人は良介を保育園や幼稚園に通わせずに、志村家が受け取るはずだった事故の賠償金をFXや飲食店経営に使い込んだ。最終的に後見人は借金で首が回らなくなり良介を置いて国外へ逃亡、タイで射殺体となって発見された。


 後見人の失踪後、良介の身柄は春日谷市負川町の児童養護施設『らぐな院』に落ち着いた。前述の経験から当時の良介は他者に対する警戒心が強く、施設の大人や学校の生徒・職員と揉め事の日々を送る。


 契機は春日谷中学校二年、当時の担任の教諭に強い感銘を受け、生き方を大きく転換した。以降、地域で名の知られる名物男となった。進学した春日谷南学園でも名物男として認知されるも、長らく進路が決められなかった。


 最終的に元海上自衛官だったらぐな院院長とわずかに異なる航空自衛隊の門を叩く。航空学生を受験し、どういうわけかあの狭き門を一度の受験で合格した。(筆記は合格ラインスレスレながら、その後あらゆる"実技"で最高の成績を叩き出したため、担当は慧眼であったと言えるだろう)


 渋々実力を高く評価した教官陣は、良介に米空軍操縦課程SUPTの履修を勧めた。教官達にはレベルの高い環境に良介を置いて鼻っ面を折る目的があったが、SUPTではマニュアルを覚える物覚えの早さと、様々な機体に適応する高い柔軟性。そして格闘戦技術の才能を高く評価され、結果として良介を増長させた。


 すべてを終えた良介は羅宮凪島のF-2部隊である第11航空団第114飛行隊に配属された。114飛行隊では、鈴木哲也一佐の下で日々戦技を磨いている。


分析:

 陽気で道化を演じることの多い女好き。しかしその実、極めて不安定な人物である。


 頭の回転が非常に早く、飛行中の判断はもちろん会話に隠れた感情を読み取り相手を喜ばせる技術に長けている。(その真逆も頻繁に行う)これはライフワークと自称するナンパによって培われたものと思われる。


 TACネーム『チェイス』には複数の由来がある。ひとつは彼のライフワークナンパから。もうひとつはドッグファイトで見せる、相手が隙を見せるまでひたすら食らいつくその飛び方から。そして独特な魅力から波長の合う人間は志村良介二尉を追わずにはいられないという評価から。


 彼の近くにいる人物は頻繁に独り言を耳にしている。その内容は一般的なそれではなく、極めて親しい友人との口喧嘩に聞こえるものが多い。解離性同一性障害または、統合失調症の恐れあり。周囲には自己批判を行っていると語っている模様。


 上記の症状から起因するものか不明だが、上官や同僚との喧嘩から非常に強い暴力性を指摘されることも多い。航空学生時代から志村良介二尉の周囲で横暴な人間が闇討ちに遭う事件が頻発しており、警務隊の一部隊員は関連を指摘している。


 これらの問題から、志村良介二尉を扱えるのは鈴木哲也一佐において他にないとされている。


彼に戦闘機を与えるのは危険に思えます───■■■一尉

残念ながら、多くの人間が彼の技能を高く評価している。同僚、上官、国外の戦闘機乗り。そして防衛大臣もだ───■■■■将補


備考:

 父方の曾祖父は米海軍アビエーター(米海軍におけるパイロット。飛行士)である■■■・■■■■■少佐。朝鮮戦争、仁川にて戦死。父方の祖母は私生児であったため、■■■■■家との交流は皆無。


 少年時代、名気屋市周辺で活動するパルクールチーム『ナキヤランナーズ』に所属。危険な走りでSNS、動画サイトなどで同組織が名を上げる契機となったトレーサーその人。自衛官となった現在も基地内で走る姿が目撃されている。


 SUPTでは米海・空軍に多くの交友関係を築き、その影響か米軍側からの指名でレッドフラッグ演習の誘いを受け参加している。F-35やF-22のような第5世代機が複数参戦する中、F-18Eに搭乗する米海軍■■■■・■■■■大尉らと共に、4.5世代機を用いて様々な演目で最優秀賞を総なめし、良介は最優秀記録を残した。一方で、記録が確定した直後に飛行禁止区域に設定されているエリア■■周辺を飛行し、永久追放を言い渡されている。


操縦資格

・T-7(初等練習機)

・T-4(中等練習機)

・T-38(米空軍練習機)

・F-2B(複座戦闘機)

・F-2A(単座戦闘機)


賞罰:

・謹慎3回 内訳 上官との喧嘩・演習中での危険飛行(意図的なスピン状態)・航空祭での参加者に対するナンパ行為(第三者による通報)

・羅宮凪県浜杉消防署署長より感謝状(居合わせた火災現場での救助活動)

・■■年■■■基地レッドフラッグ演習での最優秀記録

・■■年■■■基地レッドフラッグ演習での追放(禁止区域への侵入)

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