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なろうラジオ大賞4

実家の屋根裏部屋に殺人鬼が潜んでいた

掲載日:2022/12/02

 両親が海外へ移住するということで、実家を空けることになったと連絡が来た。

 一年に一度でいいから家の様子を見に行って欲しいと頼まれる。


 軽い気持ちで承諾したはいいが、面倒だと思って放置すること数年。

 さすがにヤバイと思って様子を見に行くことにした。


「うわぁ……酷いなぁ」


 久しぶりに戻った実家のありさまに言葉を失う。

 玄関を入った瞬間に感じるかび臭さ。

 床にはうっすらとほこりが積もっている。


 とりあえず窓という窓を開けて簡単に掃除。

 一階を掃除し終わる頃には日が暮れていた。


 想像していたよりも汚れがひどい。

 持ってきた道具ではとても間に合わないので、買い出しに行く必要がある。


 その日は予約しておいたホテルに一泊。

 翌日、掃除用具一式を買いそろえ、本格的に清掃を開始。


 一階の掃除があらかた済んだら今度は二階。

 子供部屋二部屋に両親が使っていた寝室。


 一部屋ずつ清掃していくが、想い出の品が次々と見つかり遅々として進まない。

 特に昔読んでいた漫画が見つかった時はヤバかったな。

 おかげで丸一日つぶれてしまった。


 最後は……屋根裏部屋だが。

 ここはまぁ、後でもいいだろう。


 ホテルへ引き上げ、残りの仕事は翌日へ繰り越すことにした。




 そして翌日。

 実家の前に車が止まっている。


「君、もしかしてあの家の住人?」


 実家に入ろうとしたら、スーツ姿の男が話しかけてきた。


「え? あっ、はい」

「屋根裏部屋に死体があるって通報があってね。

 中を見せてもらってもいいかな?」


 刑事と思われる男は警察手帳を見せる。

 俺は素直に従うことにした。


 屋根裏部屋は子供のころから入ったことのない場所。

 物置になっているだけで、別になにかあるわけじゃない。


 スライドタラップを下ろして屋根裏部屋へ。


 登ってみると思いのほか綺麗だった。

 ほこり一つなく物も置いてない。


「ほら、死体なんてありませんよ」

「……の、ようですね」


 刑事は屋根裏部屋を見渡して頷く。

 きっと誰かが悪戯で通報したのだろう。


「ご協力感謝します」

「お疲れ様です」


 俺は刑事を見送り、戸締りをすることにした。

 一部屋ずつ雨戸と窓を閉めて、しっかりと鍵をかける。

 実家は再び真っ暗闇へ。


 思いがけないハプニングが起こったけど、とりあえずキレイになった。

 当分は放っておいても大丈夫かな。


 車に乗ってエンジンをかけていると、あることに気づく。

 途端に背筋が冷たくなった。


 俺はホテルへは戻らず、警察署へと駆け込んだ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ほ、ほこり、でしょうか? [一言] 謎解き面白かったです!
[良い点] ああああああ:( ;´꒳`;): 何十年使われてないはずのそこが、なんできれいなのか 下の階に人がいた痕跡はない、のに 深く考えないほうがいいやつですね!!!!
[良い点] こっわ! 怖いっ!!!
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