81話 『多分強くなりました!』
さて、とりあえずこの世界がやばそうなことと、機械音声すらもバグりはじめてるという事実は理解した。
だがしかーし!
私はそんな事を気にしている暇はない!
だって、この世界で生き残るならどっちにしろ強くならないといけないんだから、世界とかよく分からない機械音声とか二の次。
今私が知るべきなのはなによりも自分のステータス。
なにせ、ステータス表記が変わったとの事だ。そんな事言われたら見るしかない!
ステータス
名前:霧香
種族:コピースライム『希少種』
HP:3000/3000
MP:2500/2500
攻撃能力:50
防御能力:1400
魔法能力:90
速度能力:130
スキル:変身 物理攻撃激減 再生 変態 分裂 捕食 自爆
え、ちょっと待て。なんだこれ!
やばくね? こんな明確に表示しちゃって良いの!?
凄いんだけど、え、これホントに私?
あ、待った。喜んでる場合じゃない。
良く見たら私の攻撃力とか速度とか、色々弱っ!
い、幾らスライムだからといってこれはやりすぎじゃないかな。
弱すぎるよ!
ぐぬぬ。こうなったら悪魔状態も見てやる……。
名前:霧香
種族:コピースライム『希少種』(変態状態)
ステータス
HP:6500/6500
MP:5800/5800
攻撃能力:1200
防御能力:850
魔法能力:2500
速度能力:970
スキル:魅了 眷属召喚 物理魔法半減 状態異常無効
魔法:浮遊 サンダーボルト ファイヤーストーム ウィンドブラスト アイススピア ダークレイン チェーンバインド サンダーアロー
ほぉ……。
これは強いかも。
他のモンスターのステータスを見れないからどの程度強いのか分からないから楽観出来ないかな?
ま、次の階層に降りてみれば分かるでしょ!
それよりも、魔法だよ魔法!
魔法が増えてる!
試しに使ってみたいけど、MP的にこれが切れたら動けなくなるから、まだやめとくべきだよね。
どうせならモンスターに試してみたいし、これも次の階層かな。
っていうか、ステータスを見ていて思うんだけど、良くあるゲームと似すぎじゃない?
それとも私が理解してないだけでホントはこの世界ってゲームの世界なのかなぁ。
もしくは地球でも本来はステータスがあるとか?
……いやいや。ないない。
地球でステータスなんてあったら人類の差別化が進んじゃうよ。
んー、まぁこの世界がなんだろうとどうでも良いや!
それよりもお腹空いたー。
なにか食べないと死んじゃうよ〜。
でもモンスターは居ない……。
くっ。元来た道を戻るべきか、先に進むべきか……。
ステータスも見て、強くなってそうだし……って、なにこれ!
体力がどんどん減ってるんだけど!
もしかして空腹だからなの!?
まずいまずいまずい。
このままじゃ飢えて死ぬ。
それだけは駄目。折角スケルトンに勝利してまだ余韻に浸りたいけど、背に腹は変えられないし、進もう。
ひとまず進んでモンスターを倒さないと!
急げ私!
疲れがまだ残ってる気がするけど気にしない!
いざ下の階層にレッツゴー!




